他の看護師はどんな悩みを抱えている?
こういった疑問に答えます。
- 看護師が抱える悩みランキングTOP10
- それぞれの悩みに対する対処法
安心してください。悩みを抱えながら働いている看護師は、あなただけではありません。
実際、株式会社ナイチンゲールが行った「現職への不満はありますか?」というアンケートでは、8割の看護師が不満はあると回答。
さらに、マイナビ看護師が行った「仕事をする上でストレスを感じますか?」というアンケートでも、9割以上の看護師がストレスを感じていると回答しています。
では看護師が抱える悩みには、どんなものがあるのでしょうか。
今回はそんな疑問に答えるべく、マイナビ看護師や看護roo!などの調査結果を元に、看護師が抱える悩みランキングTOP10を作成しました。
看護師が抱える悩みランキングTOP10
看護師が抱える悩みランキングTOP10は、以下のとおり。
- 人間関係に関する悩み
- 給料に関する悩み
- 仕事内容・量に関する悩み
- キャリアに関する悩み
- 自身の適正・能力に関する悩み
- 勤務形態(夜勤)に関する悩み
- ワークライフバランスに関する悩み
- 残業時間に関する悩み
- 自身の健康に関する悩み
- 医療事故に関する悩み
1位|人間関係に関する悩み
看護師が抱える悩みの第1位にランクインしたのは、人間関係に関する悩み。
理不尽なダメ出し、威圧的な態度・口撃など、多くの看護師が人間関係に関する悩みやストレスを抱えながら仕事をしています。
実際、マイナビ看護師が行った「仕事をする上で何に対してストレスを感じますか?」という調査でも、上司や同僚との人間関係が第1位にランクイン。
さらに、人間関係に関する悩みやストレスを抱えている看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの看護師が、人間関係に関する悩みやストレスを抱えながら働いているのがわかります。
人間関係に関する悩みに対処するためには、相手に期待しない、悩み事を吐き出す環境を確保するなどの方法が。
とくに、悩み事を吐き出す環境を確保することは重要。
ツライ気持ちや苦しい気持ちを吐き出す環境がないと、心の疲れがたまり、うつ病になってしまう危険があります。
もしも周囲に悩み事を吐き出せる環境がない場合は、厚生労働省が提供している「こころの耳電話相談」や「こころの耳SNS相談」などの相談窓口を活用しましょう。
2位|給料に関する悩み
看護師が抱える悩みの第2位にランクインしたのは、給料に関する悩み。
業務量・責任の重さ・勤務時間に対して給料が安すぎるなど、多くの看護師が給料に関する悩みを抱えながら仕事をしています。
実際、看護roo!が行った「看護師の給料って安くないですか?」というアンケートでも、約9割の看護師が安いと思うと回答。
さらに、給料に関する悩みを抱えている看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの看護師が、給料に関する悩みを抱えながら働いているのがわかります。
給料に関する悩みに対処するためには、副業を行うなどして収入の柱を増やすことが必須。
というのも看護師の場合、昇給率の幅がかなり限られているから。
なんと日本看護協会の調査では、新卒から20年働いても「10万円程度しか給料がアップしない」という調査結果がでています。
収入の柱を増やす方法として、とくにオススメの方法は「ブログ運営」。正しく運営すれば毎月数万〜数十万の継続収入を得ることも可能です。
ブログ運営の方法などについては「【実証済】ブログは看護師にオススメの副業です【月3万を稼ぐ方法】」で詳しく解説しているので、参考にしてもらえるとうれしです。
3位|仕事内容・量に関する悩み
看護師が抱える悩みの第3位にランクインしたのは、仕事内容・量に関する悩み。
忙しすぎて仕事にやりがいや楽しさを見いだせないなど、多くの看護師が仕事内容・量に関する悩みやストレスを抱えながら仕事をしてます。
実際、日本医療労働組合連合会が行った「仕事の強い不満、悩み、ストレスの原因」という調査では、仕事の質の問題が第1位に、仕事の量の問題が第2位にランクイン。
さらに、仕事内容・量に関する悩みやストレスを抱えている看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの看護師が、仕事内容・量に関する悩みやストレスを抱えながら働いているのがわかります。
仕事内容・量に関する悩みに対処するためには、思い切って働く環境を変えることも重要。
働く環境を変える第一歩として、とくにオススメの方法は「働く病院を変える」もしくは「病院以外に転職する」です。
そもそも今あなたが仕事内容・量に関する悩みを抱えているのは、現在の職場環境があってないからだけかもしれません。
働く環境を変えて自分にあった職場に転職すれば、同じ看護師業でも仕事内容・量に関する悩みを抱えずに働けるようになる可能性は十分にあります。
失敗しない転職方法については「【転職経験者が徹底解説】後悔しない転職方法を5つのステップで紹介」で解説しているので、参考にしてもらえるとうれしいです。
4位|キャリアに関する悩み
看護師が抱える悩みの第4位にランクインしたのは、キャリアに関する悩み。
今後のキャリアプランがみえないなど、多くの看護師がキャリアに関する悩みを抱えながら仕事をしています。
実際、レバウェル看護(看護のお仕事)が行った「キャリアの関する意識調査」でも、8割以上の看護師がキャリアについての悩みがあると回答。
さらに、キャリアに関する悩みを抱えている看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの看護師が、キャリアに関する悩みを抱えながら働いているのがわかります。
キャリアに関する悩みに対処するためには、自己分析を行い、どんな時にやりがいを感じるかを改めて知ることが重要。
自己分析を行うと、
- 今の職場を辞めるか?辞めないか?
- そもそも看護師を辞めるか?辞めないか?
- 今の職場を辞めるとしたら転職先はどこにするか?
- 看護師を辞めるとしたらどんな仕事をするか?
などの答えが明確になり、今後の方向性を定めやすくなります。
なお、自己分析をおこなうときは、第三者に相談するのがオススメ。
第三者に相談することで、自分ひとりでは気づけないコト(大切したい価値観、仕事を選ぶ上でのこだわり、自分の個性や性格など)を発見できます。
5位|自身の適正・能力に関する悩み
看護師が抱える悩みの第5位にランクインしたのは、自身の適正・能力に関する悩み。
命を預かる緊張感になれない、ミスばかりしてしまうなど、多くの看護師が自身の適正・能力に関する悩みやストレスを抱えながら仕事をしてます。
実際、日本医療労働組合連合会が行った「仕事の強い不満、悩み、ストレスの原因」という調査でも、仕事への適正の問題が第4位にランクイン。
さらに、自身の適性・能力に関する悩みやストレスを抱えている看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの看護師が、自身の適性・能力に関する悩みを抱えながら働いているのがわかります。
自身の適正・能力に関する悩みに対処するためには、働く環境を変えて自分に向いている職場を探すことが重要。
なぜなら、人にはそれぞれ向き不向きがあったり、職場によって特徴や体質、カラーが異なったりするから。
たとえば同じ病院勤務でも、A病院では向いてない…と感じたけど、B病院では向いていると感じた、というケースは珍しくありません。
実際、働く環境を変えたことで自分に向いている職場がみつかり「自信をもって働けるようになった」という看護師の声もあります。
なお、自分に向いている職場を探すときは、看護師転職サイトを活用して、転職先のリアルな様子を知ったうえで転職することが重要。
看護師転職サイトを使った転職方法については「看護師転職サイトの効果的な使い方【転職サイトを使うメリット6選】」で詳しく解説しているので参考にしてもらえるとうれしです。
6位|勤務形態(夜勤)に関する悩み
看護師が抱える悩みの第6位にランクインしたのは、勤務形態(夜勤)に関する悩み。
夜勤が体にあわない、夜勤のせいで心身がボロボロなど、多くの看護師が勤務形態(夜勤)に関する悩みを抱えながら仕事をしています。
実際、Biz Hitsが行った「転職した理由はなんすか?」というアンケートでも、夜勤がツライが第3位にランクイン。
さらに、勤務形態(夜勤)に関する悩みを抱えている看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの看護師が、勤務形態(夜勤)に関する悩みを抱えながら働いているのがわかります。
勤務形態(夜勤)に関する悩みに対処するためには、夜勤なしで働ける職場に思い切って転職するのがオススメ。
夜勤なしで働ける職場には、以下のような場所があります。
介護施設 | デイサービス | 訪問入浴 |
検診センター | 産業看護師 | 献血ルーム |
クリニック | 保育園 | 治験コーディネーター |
美容クリニック | ナースエデュケーター | 訪問看護 |
各職場の主な仕事内容については「看護師が夜勤を辞めたいと思ったときにやるべきコト【3つの対処法】」で紹介しているので、参考にしてもらえるとうれしいです。
7位|ワークライフバランスに関する悩み
看護師が抱える悩みの第7位にランクインしたのは、ワークライフバランスに関する悩み。
休日を楽しめない、生きている意味が分からないなど、多くの看護師がワークライフバランスに関する悩みやストレスを抱えながら仕事をしています。
実際、看護roo!が行った「何に一番ストレスを感じる?」というアンケートでも、ワークライフバランスがとれないが第5位にランクイン。
さらに、ワークライフバランスに関する悩みを抱えている看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの看護師が、ワークライフバランスに関する悩みやストレスを抱えながら働いているのがわかります。
ワークライフバランスに関する悩みに対処するためには、のんびりした働き方ができる職場への転職が必要に。
のんびりした働き方ができる職場の条件は以下のとおり。
- 患者(利用者)の自立度が高い
- 業務量・業務内容に余裕がある
- 希望休・有給がとりやすい
- 勤務時間外の業務がない(勉強会・委員会など)
- 通勤時間が短い
上記の条件を満たす職場に転職するためには、看護師転職サイトなどを活用し情報収集を行い、本当に条件を満たしている職場かどうかを見極めることが必須。
後悔しない転職をするためにも、しっかりと情報収集を行いましょう。
8位|残業時間に関する悩み
看護師が抱える悩みの第8位にランクインしたのは、残業時間に関する悩み。
サービス残業によるタダ働き、残業による心身の負担など、多くの看護師が残業時間に関する悩みを抱えながら仕事をしています。
実際、日本看護協会が行った「就業している求職者の退職したい理由」という調査では、勤務時間が長い・超過勤務が多いが第4位にランクイン。
さらに、残業時間に関する悩みを抱えている看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの看護師が、残業時間に関する悩みを抱えながら働いているのがわかります。
残業時間に関する悩みに対処するためには、残業が少ない楽な職場への転職が必須。
残業が少ない楽な職場には、以下のような転職先があります。
介護施設 | デイサービス | 精神科病棟 |
検診センター | 産業看護師 | 献血ルーム |
クリニック | 保育園 | 美容クリニック |
ただし上記の転職先でも、残業が当たり前にある職場が存在するため、転職前の情報収集が必須に。
情報収集する方法にはさまざまなありますが、看護師転職サイトの活用は欠かせません。
看護師転職サイトを活用すると、
- 詳しい業務内容などを教えてもらえる
- 内部情報をゲットできる可能性がアップする
ため転職先選びに失敗する確率を下げられます。
9位|自身の健康に関する悩み
看護師が抱える悩みの第9位にランクインしたのは、自身の健康に関する悩み。
体が重だるいや痛みがある、慢性胃炎でシンドイなど、多くの看護師が自身の健康に関する悩みを抱えながら仕事をしています。
実際、日本医療労働組合連合会が行った「健康実態」に関する調査では、約7割の看護師が健康に不安を抱えているとの結果が。
さらに、自身の健康に関する悩みを抱えている看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの看護師が自身の健康に関する悩みを抱えながら働いているのがわかります。
自身の健康に関する悩みに対処するためには、チェックツールなどで心身の状態を確認し、心身の限界がくるまえに働く環境を変えることが重要。
チェックツールには、厚生労働省が提供している「5分でできる職場のストレスセルフチェック」などがあります。
心身の限界がきているのにも関わらず、ムリをしてがんばってしまうと、うつ病などのメンタルヘルス不調に陥る危険が。
メンタルヘルス不調に陥らないようにするためにも、心身の限界をむかえるまえに働く環境を変え、自分の心と体を守ってあげましょう。
10位|医療事故に関する悩み
看護師が抱える悩みの第10位にランクインしたのは、医療事故に関する悩み。
いつか患者さんを殺してしまうかもしれない、看護師を続けるのが怖いなど、多くの看護師が医療事故に関する悩みを抱えながら仕事をしています。
実際、日本医療労働組合連合会が行った「仕事の強い不満、悩み、ストレスの原因」という調査でも、事故の不安が第7位にランクイン。
さらに、医療事故に関する悩みを抱えている看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの看護師が医療事故に関する悩みを抱えながら働いているのがわかります。
医療事故に関する悩みに対処するためには、看護師以外の仕事に転職することを検討しましょう。
たとえば私の場合、看護師を辞めWebライターとして一般企業で働くようになったことで、医療事故に関する悩みから解放されました。
幸いなことに看護師なら低リスクで一般企業への転職が可能。医療事故に関する悩みから解放されたい…と考えているなら、転職を前向きに検討しましょう。
看護師から一般企業に転職する方法や注意点などについては「看護師から一般企業への転職は低リスクでできます【転職方法を解説】」で紹介しているので参考にしてもらえるとうれしいです。
【まとめ】多くの看護師がランキングTOP10のような悩みを抱えながら働いている
今回は、看護師が抱える悩みをランキングTOP10という形で紹介してきました。
悩みへの対処法はさまざまありますが、とくに大切なのは、一人で抱え込まず、誰かしらに相談して気持ちを吐き出すこと。
気持ちを吐き出すことで、
- 一人ではないという安心感を得られる
- モヤモヤした気持ちがスッキリする
- 八方塞がりな状況を打破する気づきを得られる
などさまざまなメリットを得られます。
とくに、自分一人では対応しきれない負の感情を抱えたままにすると、ストレス過多の状態が解消できず、うつ病などのメンタルヘルス不調に陥る危険があるため要注意。
メンタルヘルス不調に陥る前に、誰かしらに相談して気持ちを吐き出しましょう。
相談する相手は、上司や同僚、友達、親など誰でもOK。
周囲に気持ちを吐き出せる相手がいない場合は、厚生労働省が提供している「こころの耳電話相談」や「こころの耳SNS相談」などの相談窓口を活用するのも一つの方法です。
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- レバウェル看護|看護師約1000人に聞いた【キャリアに関する意識調査】
- マイナビ看護師|看護師白書2020年度版
- 看護roo!|看護師のお給料って安くないですか?
- 日本看護協会|2012年病院勤務看護職の賃金に関する調査
- 日本医療労働組合連合会|2017 看護職員の労働実態調査結果報告
- Biz Hits|202人に聞いた!看護師の転職理由ランキング【伝える際のポイントや例文も解説】
- 看護roo!|看護師のストレス原因、1位は人間関係|看護師の本音アンケート
- 日本看護協会| 2020(令和2)年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書