あと「それぞれの悩みを解決するための対処法」や「どんな悩みなら仕事を辞めてもいいのか?」も知りたいです。
できるだけリアルな情報が知りたいので、実際に看護師として働いていた人の話を聞きたいです。
こういった疑問に答えます。
現在は転職アドバイザーとして活動しています。
わたしも看護師時代は、「人間関係」や「労働環境」「仕事とプライベートの両立」「キャリアプラン」など、さまざまな悩みを抱えていました。
もちろん悩みを抱えていたのは私だけではなく、気心しれた看護師仲間と話をすると、きまってお悩み相談会がはじまっていました。
そういったなかでも、なんとか10年目まで看護師を続けることができたのは、それぞれの悩みに折り合いをつけてなんとか解決してこれたから。
今回はそんな私の実体験にもとづいて、「多くの看護師が抱える悩みランキングワースト5」や「それぞれの悩みへの対処法」「どんな悩みなら仕事を辞めてもいいか?」などについて解説します。
看護師が抱える悩みと対処法【ランキングワースト5】
「仕事の悩みから解放されたい…」、その気持ち痛いほどよくわかります。
なぜならわたしも看護師時代は、「人間関係」や「労働環境」「仕事とプライベートの両立」「キャリアプラン」など、さまざまな悩みを抱えていたから。
もちろん仕事の悩みを抱えていたのは私だけではなく、気心しれた看護師仲間と話をすると、きまってお悩み相談会がはじまっていました。
そのなかでも、必ずといっていいほどでてきたのが、以下の5つの悩み。
- 1位:とにかく人間関係がツライ…
- 2位:労働環境がとにかくキツイ…
- 3位:給料が少なすぎる…
- 4位:やりがいを感じられない…
- 5位:プライベートが充実できなくてツライ…
悩み「1位:とにかく人間関係がツライ…」
陰湿で無慈悲なイジメや、過激で理不尽なパワハラ…、あなたも看護師特有のドロドロとした人間関係に苦しんでいますよね。
わたしも看護師時代は、人間関係がツラすぎて「心身を削られる毎日」を過ごしていました。
- 指導という名のいじめをしてくる
- 失敗やミスを過剰なまでに攻め立ててくる
- あら探しをされて、なにかにつけて嫌がせをしてくる
- 個人の尊厳や人格を否定されるようなことをいわれる
- 患者や他のスタッフがいる前で、わざと怒鳴りつけてくる
- 八つ当たりをされたあげく、明らかに理不尽な理由で怒られる
- 挨拶をしても、話かけても、質問しても、相談しても、すべて無視される
- etc…
とくにわたしの場合は「コミュ障で要領も悪かった」ので、必要以上に人間関係がこじれてツラかったです。
ドロドロした人間関係への対処法
ドロドロして疲れる人間関係への対処方は以下の4つ。
- 相手に期待しない
- 心の揺れを最小限に抑える
- 最低限の信頼関係を築く努力をする
- 悩み事を吐き出す環境を確保する
詳しくは、以下の記事で解説しているので参考にしてもらえると嬉しいです。

悩み「2位:労働環境がとにかくキツイ…」
サービス残業、夜勤による不規則勤務、命を預かるプレッシャー…、あなたも過酷な労働環境に心身ともに疲弊した毎日を送っていますね。
わたしも看護師時代は、以下のような理由から「心身ともに疲弊する毎日」を送っていました。
- 多忙な毎日に疲れた…
- 残業・残業・残業でツライ…
- 責任の重い仕事に精神が削られる…
- 夜勤がとにかくキツイ…夜勤のない生活をしたい…
- 不規則な生活に疲れた…、とにかく一回ゆっくり過ごせる時間がほしい…
とくにキツかったのが「深夜勤」。
朝から仕事にいって夕方に帰って、その日の夜中にまた仕事にいって朝まで働く…。
「あの生活には絶対に戻りたくない」と今でも思います。
キツイ労働環境から解放される方法
キツイ労働環境から解放されるためには、転職して「働き方・働く場所をかえる」のが最適解です。
理由は、以下のとおり。
- 病院で働いているかぎり、キツイ労働環境から抜け出すことができない…
- しかも「経験年数をかさねるほど」どんどんキツくなっていく。
実際にわたしが、「10年間」病院に勤務してわかったのは、以下の悲しい事実でした。
- どれだけ期待しても、労働環境はよくならない…
- 給料が上がらないのに、責任や雑務は増えていく…
- 幸せそうな先輩はごく一部、ほとんどの人が疲れ切った顔をしながら仕事をしている…
- etc…
働き方・働く場所をかえたら幸せ指数が格段にアップした件
理由は、以下のとおり。
- 身体的・精神的負担が激減した
- ストレスが激減し、心身ともに穏やかに過ごせる日が増えた
- 人生に希望ができ、「生きていて楽しい」と思えることが増えた
こんな感じで、働き方・働く場所をかえたら幸せ指数が格段にアップしました。
それもこれも勇気をだして病院をやめたから。
幸いなことに看護師なら「低リスク」で働き方・働く場所をかえることができます。
キツイ労働環境に心身が疲弊しているなら、勇気をだして「転職」という選択をした方がいいです。
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悩み「3位:給料が少なすぎる」
業務内容のわりに給料が少ない…、給料が全然ふえない…、あなたも少なすぎる給料に看護師として働き続けることに絶望を感じていますよね。
わたしも看護師時代は、以下のような悩みをかかえながら働いていました。
- 命を預かる責任に対して、給料が安い…
- 年数を重ねて知識・スキルを高めても昇給率はごくわずか…
- どれだけがんばっても、それが給料に反映されることがない…
- etc…
とくに「10年目以降は、昇給率がごくわずか…」という事実を知ったときは、看護師として働きつづけることに絶望しか感じなくなりました。
看護師 | 全職種 | |
20〜24歳 | 約390万円 | 約320万円 |
25〜29歳 | 約460万円 | 約400万円 |
30〜34歳 | 約470万円 | 約450万円 |
35〜39歳 | 約470万円 | 約500万円 |
40〜44歳 | 約500万円 | 約550万円 |
45〜49歳 | 約520万円 | 約580万円 |
50〜54歳 | 約530万円 | 約610万円 |
*参照:看護roo!(【2020年版】看護師の平均年収483万円!給与データを大調査)
給料が少なすぎる状況からぬけだす方法
給料が少なすぎる状況からぬけだすためには、働き方を根本的にかえる必要があります。
なぜなら看護師の給料が安いのは、「外部要因の問題」が大きく関わっているから。
具体的には、以下のとおり。
- 医療・福祉業界の経営状況が全体的によくない
- 医療・福祉業界の場合、生み出せる利益に限界がある
- 医療・福祉業界において、看護師の市場価値がそれほど高くない
こんな感じで、看護師として病院で働いている限りは、給料が少ない状況から抜けだすことができません。
そこで重要になるのが、「看護師以外の働き方・収入の柱を増やす方法」を模索すること。
方法としては、派遣看護師として働きながら、副業+他職種でのアルバイトをおこなうのが最適解です。
おすすめの副業は「ブログ運営」
理由は、以下のとおり。
- 利益率が高い
- 努力が資産になる
- 仕事の選択肢がひろがる
- 低リスクではじめられる
実際にわたしの場合はもブログ運営を始めたことで、3〜5万円/月の継続収入と、10万円/回の単発収入を得るスキルと知識を身につけることができました。
それにくわえて、Webライターとして「フルリモートワーク」で働けるようにもなりました。
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悩み「4位:やりがいを感じられない」
看護師という仕事にやりがいを感じられない…、あなたもやりがいがない状態で働くのがシンドイと思いながら毎日を過ごしていますよね。
わたしも看護師時代は、以下のような理由で看護師という仕事にやりがいを感じない状態で働いていました。
- 将来に絶望しか感じないし、看護師として働くうえでの目標もみいだせない…
- 多忙な業務に不規則な勤務、安い給料、残された人生を看護師だけで終えるのはイヤだ…
- 有給も連休もとれないし、たまの休日もチーム会や研修、なんのために仕事しているかわからない…
- etc…
もちろんはじめから、やりがいを感じられないと思っていたわけではありません。
やりがいを感じられないと思いはじめたのは、5年目を過ぎたあたりからでした。
いま思えばそのタイミングで働き方・働く環境をかえるべきだったとかなり後悔しています。
体験談:やりがいを感じられないなら一旦、看護師をやめた方がいい件
理由は、以下のとおり。
- 「若さ+時間」という、貴重な武器+資産をムダをしてしまうから
- 決断を先のばしにすると、後悔してしまう可能性が高いから
とくに新しい挑戦をするうえでは、「若さ」はかなり重要になります。
- 若いほうが、体力がある
- 若いほうが、柔軟性がある
- 若いほうが、吸収力がある
- 若いほうが、方向性をかえやすい
- 若いほうが、たくさんのことを試すことができる
- 若いほうが、トライ&エラーを実践できる時間がたくさんある
- 若いほうが、etc…
わたしの場合は、「不安に負け」決断を先のばしにしてしまったせいで、上記のメリットを最大限いかすことができませんでした。
その結果、今でもひどい後悔を感じています。
わたしと同じような後悔をしないためにも、看護師にやりがいを感じないなら一旦、看護師をやめた方がいいです。
ただし「経験年数3年目未満の場合」は、3年目をやりきるまでがんばるべし
理由は、以下のようなメリットがあるから。
- 転職先選びの幅がひろがる
- 人生の保険ができる
- 働き方の幅がひろがる
具体的には、以下の記事で解説しています。
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悩み「5位:プライベートが充実できなくてツライ…」
休み希望がとおらない、有給休暇がとれない、仕事中心の生活がイヤだ、あなたもプライベートが充実できない毎日にウンザリしてますよね。
わたしも看護師時代は、以下のような理由でプライベートを充実させることができず「うつうつとした毎日」を送っていました。
- サービス早出、サービス残業で疲労がたまる…
- 仕事内容・仕事量が多すぎて休憩がとれない…
- 連休もない、有給もない、たまの休日も研修や勉強会でつぶれてしまう…
- etc…
とくに手に職をつける目的で看護師になった私にとって、プライベートが充実できないのはかなり苦痛でした。
プライベートを充実させるための方法
プライベートを充実させるためには、「働き方・働く場所をかえるコト」が必須になります。
なぜなら病院で正社員として働いているかぎり、働く環境がいい方向にかわることはほぼほぼないから。
実際に10年間、看護師として働くなかで「あーすごく働きやすい環境になったなー」と思ったことは一度もありませんでした。
そんな環境から抜けだすことができたのは、勇気をだして働き方と働く環境をかえたから。
- 働き方:正社員にこだわるのをやめる
- 働く環境:介護系の職場に転職する
正社員以外の働き方には、「契約社員」や「派遣社員」「パート・アルバイト」があります。
そのなかでもオススメの働き方が「派遣社員」。
- 時給が高い
- 柔軟な働き方ができる
- 人間関係の悩みが減る
- 基本、残業はしなくてもいい
- 日勤のみで働くことができる
- 研修会・勉強会に参加しなくていい
- なにかあったら、派遣会社が間にはいってくれる
- 紹介予定派遣を利用すれば、職場の雰囲気をたしかめてから正社員になれる
- etc…
はじめての転職なら、まずは「介護系の職場」をオススメします。
理由は、以下のとおり。
- 夜勤をしなくてもすむ
- ほぼほぼ残業なしで働ける
- 病棟経験をそのまま生かすことができる
- ワークライフバランスを重視した働き方ができる
- etc…
さらに派遣社員として介護系の現場で働けば、「週4勤務」でも生活できるので、プライベートをかなり充実させることができます。
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【結論】仕事の悩みから解放されるためには「転職」が最適解
もちろん転職したからといって、すべての悩みから解放されるわけではありません。
とはいえ「転職=行動」しないと、シンドイ環境はいつまでたってもかわりません。
実際にわたしの場合は、病院をやめ看護師をやめたことで「人生の幸せ指数が格段にアップ」しました。
具体的には、以下のとおり。
- 身体的・精神的負担が激減した
- ストレスが激減し、心身ともに穏やかに過ごせる日が増えた
- 人生に希望ができ、「生きていて楽しい」と思えることが増えた
ただし転職するのは「3年目をやりきってから」の方がいい
くり返しになりますが、転職するなら3年目をやりきったタイミングがベスト。
理由は、以下のメリットを得ることができるから。
- 人生の保険ができる
- 働き方の幅がひろがる
- 転職先選びの幅がひろがる
とはいっても、3年目をやりきるタイミングはあくまでも一つの目安。
あなたが抱えている悩みによっては、今すぐにでも退職するべき場合があります。
そこでここからは、「今すぐ退職するべき悩みランキングトップ3」を解説します。
仕事を辞めたい看護師へ【今すぐ退職するべき悩みランキングトップ1】
以下のような悩みが「2週間以上続いている場合」は、3年目をやりきる前だとしても、今すぐに退職するべきです。
理由は、「うつ病の可能性」があるから。
- 憂うつ感、絶望感、悲しみなど、沈んだ気持ちが続く
- 意欲が湧かず、何も楽しめない(楽しくない)と感じている
- ささいな出来事や他の人の言動で、自分を責めてしまう
- 「自分という人間には価値がない」という思いが強い
- 気力が低下し疲れやすい。思考力や集中カが低下している
- 仕事や日常生活において、作業能率が落ちている(あるいは、そう感じる)
- 重く締めつけられるような頭痛がある
- 腰痛、肩こリ、身体の節々の痛みがある
- 食欲不振、胃の痛みがある
- 発汗、息苦しさなどがある
*引用:すぐに役立つ暮らしの健康情報ーこんにちは2011年3月号:メディカル・ライフ教育出版
実際に同期の看護師のなかにも、上記の症状があるにもかかわらず「我慢して働きつづけた」結果、うつ病になってしまった人がいました。
その人は休職後、治療に専念して一度は職場に復帰しましたが、すぐに体調が悪くなりふたたび休職してしまいました。
その後も休職と復職を繰りかえすも、なかなか以前の状態に戻ることができず、苦しんでいました。
このように、一度うつ病を発症してしまうと、復帰するのがかなり大変になってしまいます。
そのような悪循環に陥らないようにするためにも、うつ病の症状がでている場合は「我慢せずに」すぐに退職するべきです。
3年目をやりきった看護師へ【どんな悩みでも退職してもいい】
むしろ悩みを抱えているなら、積極的に退職・転職をして環境をかえたほうがいいです。
なぜかというと、労働環境を整えてくれるはず、と職場や上司に期待しても「なにもかわらない」から。
実際にわたし自身、10年ものあいだ職場や上司に期待して仕事をしてきましたが、悩みが解決することはありませんでした。
そういった状況から抜けだすことができたのは「職場や上司に期待するのをやめ」、勇気をだして退職・転職をおこなったからです。
【注意点】退職したからといって、すべての悩みが解決するわけでない
とくに人間関係についての悩みは「どこに転職したとしてもつきまとってくる」と、考えたほうがいいです。
理由は、以下のとおり。
- 価値観や生き方などは、人によってバラバラ…
- そしてどの職場にも、価値観や生き方の違いを「認め合うことができない人」が一定数存在する。
実際にわたし自身、いろいろな職場に転職して、病院以外の人間関係をみてきた経験があります。
そこでわかったのは、「どこにでも」自分に合わない人や、自分にとって嫌な人がいるという現実でした。
とはいえ病院にくらべれば、格段に人間関係がよかったので、そこまで苦ではなかったです。
こんな感じで退職・転職してもすべての悩みが解決されるわけではありません。
しかしわたし自身は、勇気をだして退職・転職してよかったと心から思っています。
看護師を辞めてよかった【転職したら解決した悩みランキングトップ4】
くり返しになりますが、わたしは病院をやめ看護師をやめて、本当によかったと心から思っています。
理由は、看護師が抱える悩みランキングワースト5のうち、4つの悩みがほぼほぼ解決したから。
それが以下の悩み。
- 1位:とにかく人間関係がツライ…
- 2位:労働環境がとにかくキツイ…
- 4位:やりがいを感じられない…
- 5位:プライベートが充実できなくてツライ…
具体的には、ドロドロで陰湿な人間関係から解放、夜勤がある生活からの解放、命にかかわるプレッシャーから解放、休みがとれない日々からの解放…。
その結果、以下のような好循環がうまれ、人生の幸せ指数がグンっとアップしました。
- 身体的・精神的負担が激減した
- ストレスが激減し、心身ともに穏やかに過ごせる日が増えた
- 人生に希望ができ、「生きていて楽しい」と思えることが増えた
それもこれも職場や上司に期待です、勇気をだして転職したからです。
後悔しない転職をする方法
後悔しない転職をおこなうためには、転職の決意〜転職終了までには「3〜6ヶ月」の準備期間をもうけた方がいいです。
理由は、熟考する時間を確保し「間違った選択をする可能性をゼロ」に近づけるため。
具体的なスケジュールは、以下のとおり。
スケジュール | 内容 |
転職の決意 | 転職時期の決定 |
6〜4ヶ月前 | 自己分析 |
4〜2ヶ月前 | 求人探し |
求人先への見学 | |
求人先の絞り込み | |
面接対策・履歴書・職務経歴書の作成 | |
2〜1ヶ月前 | 求人先への面接 |
転職終了 | 内定・入社 |
このなかでもとくに重要なのが「自己分析」。
詳しくは以下の記事で解説しているので、参考にしてもらえるとうれしいです。
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退職・転職したいけど不安…【相談受けつけています】
「病院をやめたい、看護師を辞めたいけど、どうすればいいかわからない…」。
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具体的なサポート内容は、以下のとおり。
- 看護師を辞めたい人の生き方をサポート
- 看護師を辞めた場合の経験談を紹介
- 看護師から一般企業へ転職する方法
- 看護師を辞めた後の行動目標の検討
価格は「3,000円/時間」ですが、サポートをうけてもらうと以下のようなメリットがあります。
- 看護師を辞めて、看護師以外の仕事をしている元看護師の経験談を聞くことができる
- 看護師の傾聴・分析スキルで、あなたのモヤモヤした悩みが緩和できる
- 今後の方向性を一緒に考えることができる
- 意見の押し付けはないので、安心して相談することができる
看護師を辞める前に「人生の再構築」をして、後悔のない生き方をしましょう。
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