派遣看護師として働きたいから、メリットとか注意点とかいろいろ知りたい。
今回は、こういった疑問に答えます。
- 派遣看護師とは?
- 派遣看護師として働くメリット・デメリット
- 派遣看護師をオススメする人の特徴
- 派遣経験者の口コミを紹介
- 派遣看護師として働く方法
- 条件のいい求人をゲットするコツ
病院勤務や派遣看護師などの経験を経て、現在は一般企業(Webライター)でフルリモートワークを行っています。
派遣看護師は、のんびり働きたい人やプラベートを充実させたい人、人間関係のストレスを減らしたい人などにオススメの働き方です。
というのも派遣看護師には働き方の融通がきく、時給が高い、人間関係のしがらみが少なくなる、などさまざまなメリットがあるから。
実際にわたしも派遣看護師という選択肢があったおかげで、心身のストレスが激減し、自分が本当にやりたいことに挑戦できるようになりました。
今回はそんな私の実体験にもとづいて、看派遣看護師として働くメリット・デメリットや派遣看護師をオススメする人の特徴、派遣看護師として働く方法などについて解説していきます。
派遣看護師とは?
派遣看護師として働く場合、派遣先ではなく「派遣会社と雇用契約を結び」派遣会社のスタッフとして病院やクリニック、介護施設などに派遣されます。
そのため、給与の支払いやシフト管理などについては雇用主である派遣会社が、仕事の指示については派遣先から受けることに。
ちょっとややこしいですが、実際に派遣会社に登録するとコーディネーターの方がしっかり説明してくれるので、ここでは「へーそうなんだ」くらいでOKです。
派遣看護師の働き方
派遣看護師には、主に2つの働き方があります。
- 登録型派遣
- 紹介予定派遣
働き方①|登録型派遣
登録型派遣には、単発・短期・時短勤務など働く時間や期間を選べるという特徴があるため、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。
働き方②|紹介予定派遣
紹介予定派遣は、半年以内に派遣から直接雇用(契約社員や正社員など)に切り替わることを前提にしています。
あくまでも前提なので、希望しないときは派遣から直接雇用に切り替える必要はありません。
派遣看護師の派遣先
主は派遣先は下記のとおりです。
病院 | クリニック |
介護老人保健施設 | 訪問看護 |
検診センター | 有料老人ホーム |
デイサービス | 特別養護老人ホーム |
保育園 | etc… |
上記の他にも、イベントナースやツアーナースという派遣先も。
派遣看護師ってどうなの?6つのメリットを紹介
では次に、派遣看護師として働くメリットについて紹介します。
- ライフスタイルに合わせた働き方ができる
- 高時給の職場で働ける
- 人間関係のストレスが減る
- サービス残業をしなくてすむ
- さまざまな職場・業務を経験できる
- なにかあったら派遣会社に相談できる
メリット①|ライフスタイルに合わせた働き方ができる
「自分のペースで無理なく働きたい」と考えているなら派遣看護師という働き方がオススメ。
なぜなら派遣看護師として働くと、
- 日勤のみで働ける
- 働き方の融通がきく
- 希望する条件(時間や期間)で働ける
- 次の仕事を探すまでのつなぎとして働ける
- フルタイム以外にも単発や短期での勤務が可能
などライフスタイルに合わせた働き方ができるから。
働き方については、Biz Hitsが行ったアンケートでも派遣看護師をするメリット(働き方の融通がきく)の第1位にランクイン。
実際にわたしも、退職後すぐにがっつりと働きたくないときや、副業の時間を確保したいときなどに派遣看護師を活用した経験があります。
また知り合いの看護師のなかには、
- 3か月だけ派遣看護師をして、3ヶ月は旅行をする人
- 週5勤務に疲れて、1年位は週2〜3日勤務でゆっくり過ごす人
- 離島にいくために、期間限定の離島ナースとして働く人
など、自分の理想とするライフスタイルを実現するために、上手に派遣を活用している人もいました。
メリット②|高時給の職場で働ける
派遣看護師の大きな魅力の一つが、高時給で働ける点。
Biz Hitsが行ったアンケートでも派遣看護師をするメリットの第3位に、時給が高いがランクインしていました。
実際、派遣看護師なら時給2,000円超えの職場で働けます。
時給 | |
病院 | 1,800〜2,200円 |
検診センター | 1,600〜1,800円 |
保育園 | 1,500〜2,000円 |
特別養護老人ホーム | 1,500〜2,000円 |
有料老人ホーム | 2,000〜2,200円 |
デイサービス | 1,450〜2,000円 |
訪問入浴 | 1,580〜1,800円 |
コールセンター | 1,900〜2,000円 |
クリニック | 1,500〜2,000円 |
*2022年4月時点
参照:MC-ナースネット
しかも時給2,000円の職場なら、週4勤務(8h/日)で約25万円の収入を得られるため、週休3日という勤務も可能に。
2,000円/h☓8h/日☓4日/週☓4回/か月=256,000円
わたしも週休3日生活をした結果、精神的・身体的な負担が激減。前向きでボジティブな気持ちで毎日を過ごせるようになりました。
メリット③|人間関係のストレスが減る
「人間関係に疲れた…」「人間関係のしがらみから解放されたい…」など人間関係のストレスに苦しんでいるなら派遣看護師はオススメの働き方です。
なぜなら派遣看護師の場合、外部から派遣されている期間限定のスタッフという雰囲気があり、いい意味で既存スタッフとの距離感がうまれるから。
人間関係については、Biz Hitsが行ったアンケートでも派遣看護師をするメリット(人間関係のストレスが少ない)の第3位にランクイン。
実際にわたしが派遣看護師として働いているときも、必要最低限の関わりだけで済んだので、面倒な人間関係に巻き込まれることが激減。
おかげで人間関係に悩むことが少なくなり、人間関係が原因のストレスも減りました。
メリット④|サービス残業をしなくてすむ
サービス残業をしなくてすむのも、派遣看護師の大きな魅力のひとつ。
派遣看護師がサービス残業をしなくてすむ大きな理由は、法律と派遣会社の存在。
法律においては、
- サービス残業強要の禁止
- 残業代などの時間外手当の支払い
などの義務付けが。
また派遣会社においては、派遣先から派遣看護師(あなた)を守ってくれる存在になってくれます。
サービス残業など就業先に直接言いづらいことを、相談できる点も派遣看護師をする大きなメリットといえます。
メリット⑤|さまざまな職場・業務を経験できる
派遣看護師として働くと、履歴書を傷つけずに、さまざまな職場・業務を経験できます。
というのも派遣看護師の場合、派遣会社と契約を結び「派遣会社のスタッフ」として派遣されるから。
たとえば派遣看護師なら、
- 2か月はA介護施設
- 2か月はBクリニック
- 2か月はC訪問看護
という働き方をしても、すべて派遣会社のスタッフとしての勤務なので、履歴書に書くのは派遣会社の名前だけですみます。
逆に直接雇用だと、すべての勤務先を履歴書に書くことに…。すると「短期間で頻回で転職している人=採用してもすぐに辞めてしまう人」という印象を採用担当者に与えてしまう危険が。
実際、Biz Hitsが行ったアンケートでも派遣看護師をするメリットの第4位に気軽に職場を変えられるが、第5位にいろいろな経験ができるが、ランクインしていました。
メリット⑥|なにかあったら派遣会社に相談できる
派遣看護師はあくまでも派遣会社のスタッフ。なので…派遣先でなにかあったときには派遣会社に相談できます。
たとえば…
- 人間関係のトラブルに巻き込まれたとき
- サービス残業を強要されたとき
- 事前に聞いていた仕事内容と実際の仕事内容が異なったとき
- 契約以外の業務(研修や勉強会など)への参加を強要されたとき
など人間関係に関するトラブルや勤務内容に関するトラブル、業務内容に関するトラブルなどさまざまなトラブルに対応してくれます。
派遣看護師ってどうなの?5つのデメリットを紹介
派遣看護師には多くのメリットがありますが、とうぜんながらデメリットもあります。
派遣看護師として働くデメリットは、下記のとおりです。
- ローカルルールを覚えるのが大変
- 理不尽な扱いを受ける場合がある
- 収入面や雇用面に不安定な部分がある
- 入職時の研修がないことが多い
- キャリア形成に不利になることがある
デメリット①|ローカルルールを覚えるのが大変
短期間で派遣先を変えられるというメリットがある反面、派遣先が変わるごとの独自のローカルルールを覚える必要があるというデメリットが…。
しかもローカルルールには、正式なマニュアルが存在しないため、その都度スタッフに聞いたり、周囲の人のやり方を観察する必要があります。
実際、Biz Hitsが行ったアンケートでも派遣看護師をするデメリットの第3位に、職場のルールに慣れるのが大変がランクインしていました。
デメリット②|理不尽な扱いを受ける場合がある
派遣看護師として働くと人間関係のストレスが減ります。しかしストレスを完全にはなくすことはできません。
なぜなら派遣先によっては、暴言や威圧的な態度、無茶な指示、何も教えてくれないなど理不尽な扱いを受ける場合があるから。
とはいえ理不尽な扱いをしてくるのは、ごく一部の派遣先だけ。
また理不尽な扱いを受けた場合、派遣会社に相談すればすぐに対応してくれます。
デメリット③|収入面や雇用面に不安定な部分がある
高時給かつライフスタイルに合わせた働き方ができる派遣看護師。
ただし正社員と比べると、
- ボーナスがない
- 同じ職場で長く働けない
- 昇給を期待できない
- 契約の更新ができない場合がある
- 派遣先の福利厚生を利用できない
など収入面や雇用面に不安定な部分があるのは否めません。
実際、Biz Hitsが行ったアンケートでも派遣看護師をするデメリットの第2位に収入や雇用が不安定が、第4位にボーナスがないがランクイン。
とはいえ派遣看護師には、ライフスタイルに合わせた働き方ができる、高時給で働ける、人間関係のストレスが減る、さまざまな働き方を経験できるなど、正社員にはないメリットがあるのも事実です。
デメリット④|入職時の研修がない場合が多い
派遣先は実務能力・即戦力のある人材を求めて、派遣看護師を利用しています。
そのため派遣看護師として働く場合、十分な研修がない状態で業務を開始せざるを得ないケースが多々あります。
派遣開始後の大きなミスマッチを防ぐためには、派遣をスタートする前の面談のときに「できるコト・できないコト」を、コーディネーターにしっかりと伝えることが重要です。
デメリット⑤|キャリア形成に不利になることがある
とくに管理職を目指している方にとって、派遣看護師という働き方はマイナス要因になりやすいです。
というのも派遣看護師はあくまでも派遣会社のスタッフであって、派遣先の人事評価には関係ないポジションになってしまうから。
派遣看護師として働く場合は、自分のキャリア形成を考えたうえで、働く期間や働き方を決めることが重要です。
わたしは「看護師以外の仕事をするための、期間限定のつなぎ」として、派遣看護師を活用したことで、いまは一般企業で働けるようになりました。
派遣看護師ってどうなの?経験者の口コミをチェック
「派遣看護師のメリット・デメリットはわかったけど、実際のところどうなの?」ここではそんなあなたの疑問に答えるために、派遣看護師として働いていたことがある人の口コミを紹介します。
上記の他にも…
- 正社員と違い、派遣だと割り切った働き方ができるからいい
- 職場の雰囲気や実際の業務内容を知れる、紹介予定派遣は使った方がいい
- 派遣だとフルタイムで働く必要がないので、自分のやりたいことと両立できる
- 病院以外で働く練習として、派遣看護師はいい働き方でした
などの口コミが。
口コミをみてみると、仕事とプラベートが充実できるようになったとの声や、いろいろな働き方が経験できて視野が広がった、つなぎとして働けてよかった、正社員になる前に職場の雰囲気を知れたなど、好意的な声がたくさんありました。
実際、Biz Hitsが行ったアンケートでも
- 働き方の融通がきく
- 時給が高い
- 人間関係のストレスが少ない
- 気軽に職場を変えられる
- いろいろな経験ができる
という口コミが上位にランクイン。
わたしがWebライターとして一般企業で働けるようになったのも、派遣看護師として働き方の幅を広げられたから。
もちろん派遣看護師にも、職場になじみにくいや職場のルールに慣れるのが大変などのデメリットもありますが、わたし自身は派遣看護師にデメリット以上のメリットがあると感じました。
派遣看護師という働き方をオススメしたい人の特徴
派遣看護師という働き方をオススメしたいのは、下記のような人です。
- のんびりと働きたい人
- 期間限定で働きたい人
- さまざまな働き方を経験したい人
- 副業など新しいことを始めたい人
特徴①|のんびりと働きたい人
あなたが、
- 病院勤務に疲れた
- 夜勤がない生活をしたい
- すぐに正社員で働きたくない
- 仕事よりもプライベートをさせたい
と考えているなら派遣看護師という働き方がオススメ。
というのも高時給で働ける派遣看護師なら週4勤務はもちろん、生活費を下げれば週3勤務も可能だから。
たとえば時給2,000円の派遣先で週4勤務した場合「約25万円」の収入を。
- 2,000円/h☓8h/日☓4日/週☓4回/か月=256,000円
時給2,000円の派遣先で週3勤務した場合「約19万円」の収入を得られます。
- 2,000円/h☓8h/日☓3日/週☓4回/か月=192,000円
こんな感じで派遣看護師なら週休3日はもちろん、週休4日という働き方も可能。
派遣看護師は、のんびり働きたいと考えているあなたにピッタリの働き方です。
特徴②|期間限定で働きたい人
単発・短期間で働けるという特徴がある派遣看護師は、
- 同じところで長期間働きたくない
- 転職活動中などのつなぎとして働きたい
- 半年は派遣をして半年は旅行をしたい
と考えている人にオススメの働き方です。
実際、派遣看護師なら1日〜1・2週間という働き方や2〜3か月という働き方、3か月〜最長3年という感じで自分で決めた期間・時間だけ働けます。
特徴③|さまざまな働き方を経験したい人
特定の職場に縛られない自由な働き方ができるのも、派遣看護師の大きな魅力。
看護師資格を活かせる職場はもちろん、医療・福祉とは関係のない職場の経験を積むこともできるため、転職先の選択肢を大幅に広げることができます。
派遣看護師はさまざまな職場・業務を経験したい人、働きながら自分に合った職場を見つけたい人にとってオススメの働き方です。
特徴④|副業など新しいことを始めたい人
働く時間や働く日などを自由に選べる派遣看護師は、副業など新しいことを始めたい人にとってオススメの働き方です。
しかも派遣看護師なら高時給で働けるため、ある程度の収入を確保しつつ副業などの時間を確保することが可能。
実際、時給2,000円の派遣先で週4勤務すると「約25万円」、週3勤務すると「約19万円」の収入を得られます。
派遣看護師として働く方法
派遣看護師として働く方法は、下記のとおり。
- 派遣会社に登録する
- 希望条件などのヒヤリングを行う
- 希望条件に近い求人情報が届く
- 随時、面談・職場見学を行う
- 働きたい職場が決まった段階で派遣会社と雇用契約を結ぶ
- 仕事の開始
*参照:レバウェル看護(看護のお仕事)
上記のとおりで、派遣看護師と働くためには派遣会社への登録が必須。
派遣会社に登録するときは、実績があり求人数の多い大手の派遣会社を選ぶようにしましょう。
またより良い求人を探すためには、複数の派遣会社に登録して、なるべく多くの求人を比較検討することが重要です。
わたしが実際に利用してよかったオススメの派遣会社は、下記の3つ。どの派遣会社も実績があり求人数も豊富で、担当になってくれた方もとてもいい方でした。
派遣会社 | 求人数 |
MC-ナースネット | 約2,000件 |
レバウェル看護 (看護のお仕事) | 約10,000件 |
ナースパワー | 約2,000件 |
条件のいい派遣求人をゲットする2つのコツ
派遣会社に登録すれば求人をゲットすることはできます。しかし条件のいい求人をゲットするためには、下記の2つを行うことが重要。
- 求人情報をこまめにチェックする
- 派遣会社の担当者と良好な関係を築く
コツ①|求人情報をこまめにチェックする
条件のいい求人をゲットするためには、派遣会社から届く求人情報をこまめにチェックし、条件のいい求人があったらすぐに応募することが重要。
とくに好条件の求人は、倍率が高くすぐに募集が終了してしまうことが多々あります。また求人のなかには、条件がいいけど応募期間が短い案件も。
こまめに求人をチェックするのは大変かもしれませが、いい求人をゲットするためには欠かせない作業なので積極的におこなっていきましょう。
コツ②|派遣会社の担当者と良好な関係を築く
担当者と良好な関係を築ければ、
- 条件のよい求人を優先して紹介してもらる
- 公開前の求人を優先して紹介してもらえる
などのチャンスが増えます。
担当者と良好な関係を築くためには、こまめに求人をチェックして積極的に応募する、一つひとつ案件をキッチリとこなすなどして、担当者との関係性を深めていくことが重要です。
【まとめ】派遣看護師ならライフスタイルに合わせた働き方ができる
ライフスタイル合わせた働き方ができる派遣看護師は、のんびりと働きたい人や期間限定で働きたい人、さまざまな働き方を経験したい人、副業など新しいことを始めたい人にオススメのワークスタイルです。
実際にわたしも派遣看護師という選択肢があったおかげで、さまざまな経験をする時間を確保でき、自分が本当にやりたいことができるようになりました。
派遣看護師として働くためには、派遣会社への登録が必須。まずは、どんな求人があるのかをチェックするところからはじめましょう!
派遣会社 | 求人数 |
MC-ナースネット | 約2,000件 |
レバウェル看護 (看護のお仕事) | 約10,000件 |
ナースパワー | 約2,000件 |
- Biz Hits|派遣看護師ってどうなの?66人の口コミからわかったメリット・デメリット