とはいえ病院を辞めるのは不安…。
不安を取り除くためにも、「のんびり働くことができる職場に転職するメリット・デメリット」や、「失敗しない転職方法」などを知りたいです。
というか…そもそも看護師として、のんびりと働くことはできるの?
できるなら、のんびり働くことができる職場や実際の仕事内容などを知りたいです。
それと…転職したあとに後悔したくないので、実際に病院を辞めてのんびり働いたことがある看護師から、「転職するリスクや注意点」、「転職するときにやるべきコト」などを聞きたいです。
こういった疑問に答えます。
看護師だけどのんびり働きたい…、その気持ち痛いほどわかります。
なぜなら私自身、病院で働いているときは、心身ともに疲弊する毎日を送っていたから。
具体的には、「多忙な毎日に疲れた…」「残業・残業・残業でツライ…」「責任の重い仕事に精神が削られる…」「夜勤がとにかくキツイ…」「etc…」など、のんびりとは程遠い働き方をしていました。
そんな毎日から解放されたのは、勇気をだして病院を辞めたから。
実際、病院を辞めたことで、「正社員にこだわらない働き方」や「派遣看護師という働き方」「病院以外での働き方」など、看護師でものんびり働ける方法を知ることができました。
もちろんのんびり働くということは、それ相応のデメリットも…。
しかし私としては、デメリット以上のメリットを感じたので、病院を辞めたことは一切後悔していません。
今回はそんな私の実体験にもとづいて、「のんびり働きたい看護師にオススメの職場」や「のんびりした職場に転職するメリット・デメリット」「のんびり働きたい看護師に最適な働き方」などに関して解説します。
看護師だけどのんびり働きたい…【その気持ちよくわかります】
「看護師だけどのんびり働きたい…」、その気持ち痛いほどよくわかります。
なぜなら私も、以下のような理由でのんびり働きたいと思っていたから。
- 多忙な毎日に疲れた…
- 残業・残業・残業でツライ…
- 責任の重い仕事に精神が削られる…
- 夜勤がとにかくキツイ…夜勤のない生活をしたい…
- 不規則な生活に疲れた…、とにかく一回ゆっくり過ごせる時間がほしい…
- 人間関係に疲れた…勤務日数を減らして一人で過ごす時間を増やしたい…
- etc…
こんな感じで、病院時代は心身ともに疲弊する毎日を送っていました。
そんな毎日から解放され、のんびり働ける環境を手に入れることができたのは、勇気をだして病院を辞めたから。
体験談:病院を辞め環境を変えたら、看護師でものんびり働けることがわかった
というのも病院を辞めたことで、転職(介護系・一般職)や起業、派遣看護師、副業などさまざまな働き方を経験することができたから。
そうした経験をとおして、「正社員にこだわらない働き方」や「派遣看護師という働き方」「病院以外での働き方」など、看護師でものんびり働くことができる方法を知ることができました。
不安に負けて病院を辞めていなかったら、こうした働き方には一生気づくことがなかったので、病院を辞めたことは一切後悔していません。
看護師として、のんびり働きたいなら転職がマスト
なぜなら病院で働いている限り、心身が疲弊する毎日から抜け出すことができないから。
かくゆう私も、病院に10年間勤務していましたが、年数を重ねるほど心身の疲労が増えていきました。
しかも給料はそれほど上がらないのに、責任や雑務だけが増えていくという悪循環…。
先輩をみていても、ほとんどの人が疲れ切った顔をしながら仕事をしている…。
そういった状況から抜け出すためには、やはり転職して環境を変えることが重要になります。
実際に私も、転職することで環境が劇的にかわり「のんびり働くことができる環境」を手に入れることができました。
ここからはそんな私の実体験にもとづいて、のんびり働きたい看護師にオススメしたい職場を紹介していきます。
のんびり働きたい看護師にオススメしたい職場【わりかし楽な仕事でした】
のんびり働きたいなら、介護系の職場がオススメです。
理由は、以下のとおり。
- 有給がとれる
- 年間休日が多い
- 残業がほぼない
- 検査や手術がない
- 医療行為が少ない
- 夜勤なしで働ける
- 急変対応がほとんどない
- 医療度が高い人が少ない
- 利用者とゆっくりと関われる
- ストレス過多な業務内容が少ない
- 命に関わるプレッシャーがほぼほぼない
- etc…
実際に私は、有料老人ホームやサービス付高齢者住宅、デイサービス、訪問入浴で働いた経験がありますが、どの職場も病院に比べてのんびりと働くことができました。
楽だった職場①「有料老人ホーム」
有料老人ホームでは主に、利用者の健康管理や身体介護、簡単な医療行為、レクリエーションなどをおこないました。
- 健康管理:バイタル測定・健康相談
- 身体介護:排泄介助・入浴介助・食事介助・口腔ケア・etc…
- 簡単な医療行為:血糖測定・インスリン注射・経管栄養・褥瘡処置・服薬管理・etc…
- レクリエーション:散歩・おやつの準備・イベントの開催・etc…
業務内容的には、病院と被るところがありましたが、有料老人ホームのほうが格段にのんびり働くことができました。
というのも私が働いた有料老人ホームでは、元気な人が多く、医療度が高い人もほぼほぼいなかったから。
実際にバイタル測定も血圧と体温を測る程度、排泄介助や入浴介助もお手伝いをする程度、血糖測定や褥瘡処置、経管栄養が必要な人もごく少数でした。
それに加えて、「残業もほぼゼロ、有給もとることができる、夜勤なし」と心身ともにかなり楽に働くことができました。
楽だった職場②「デイサービス」
デイサービスでは主に、利用者の健康管理や簡単な医療行為、応急処置などをおこないました。
- 健康管理:バイタル測定・記録
- 簡単な医療行為:血糖測定・インスリン注射・服薬管理・軽微なケガの処置・etc…
- 応急処置:発熱や嘔吐、転倒などへの対応・急変時の対応・etc…
デイサービスも業務内容的には、病院とかぶるところがありましたが、こちらは有料老人ホームよりもさらにのんびり働くことができました。
というのもデイサービスにくる人は、ほぼほぼ元気な人だから。
そのためその日のバイタル測定をしたあとは、基本的に見守りやちょっとしたお手伝いをする形になります。
また発熱や嘔吐、転倒などのイレギュラーはあるものの、命に関わるような急変はほぼほぼないため、心身ともに低ストレスで働くことができました。
楽だった職場③「訪問入浴」
訪問入浴では主に、入浴可否の判断・軽微な処置・入浴介助などをおこないました。
- 入浴可否の判断:バイタル測定
- 軽微な処置:軟膏塗布・軽微な傷の処置・etc…
訪問入浴は文字どおり、利用者のお宅に訪問し「その場で湯船を組み立てて」入浴介助をおこうサービスです。
私が働いた訪問入浴では、看護師含む3人体制で業務をおこない、4〜6件/日のお宅を訪問していました。
1件60分/程度で、家から家の移動のときは基本的に座っているだけ。
また入浴介助や湯船の組み立ては、基本的に看護師以外の2人がおこない、看護師はサポート的な役割だったので心身の負担はかなり少なかったです。
難点としてはとにかく熱くて毎回汗だくになること…。
ただ業務自体はルーチンワークだったので、業務に追われることなくのんびりと働くことができました。
介護系以外にもある、のんびり働ける職場
具体的には、以下の職場。
- 検診センター
- 精神科病棟
- 療養型の病院
- 産業看護師(一般企業の医務室)
ただ私自身は、上記の職場で働いた経験がないため、ここでは実際に上記の職場で働いたことがある人の声を紹介します。
また仕事内容も、採血や血圧測定、視力測定、聴力測定などの、ルーティーンワークになるので比較的のんびりと働くことができます。
もちろん仕事の流れを覚えるまでは少し大変ですが、慣れてしまえば問題なし。
いずれにしても、病棟と比べれば時間に追われずのんびりと働くことができます。
もちろん患者さんとの関わりには、シビアな部分もありましたが、病棟時代に比べれば全然よかったです。
ただ私の働いた職場は良くも悪くものんびり過ごせたので、時間の進みが遅く「まだ終わらない…」と時間をもてあましていました。
療養型というだけあって、患者さんの入れ替わりがほとんどなく、一日の流れもゆったりとしているため、時間に追われるストレスを感じず仕事をすることができました。
残業もほぼなく、夜勤のときも仮眠をとることができたので、心身ともに楽な感じで仕事をすることができました。
夜勤なし、カレンダー通りの勤務のおかげで、規則正しい生活を送れるようになり、心身の疲労がかなり減りました。
またデスクワークがメインで、急変や入退院の対応、オペ出し・検査出しなどがないため、病棟時代に比べてのんびりと働くことができています。
ただ夜勤や残業がない分、給料が少し減ってしまったのがマイナスポイント…。
のんびり働きたいと考えている看護師へ【転職するメリット・デメリット】
同じ看護師として「のんびり働きたい…」という気持ちは、痛いほどわかります。
とはいえ勢いまかせの転職はNG。
なぜなら後悔しない転職をするためには、のんびり働ける職場に転職するメリットだけでなく、デメリットにもしっかりと目を向けることが重要だから。
実際に私が実感したメリット・デメリットは以下のとおり。
- 病棟勤務に比べて、収入が減ることがある
- 病棟勤務で必須となる、看護スキルが低下する
デメリット①「病棟勤務で必須となる看護スキルが低下する」
理由は、看護師に求められるコトや仕事内容が異なるから。
実際に介護系の職場では、身体介護や日常生活の支援が主な仕事でした。
そのため点滴や採血、経管栄養、呼吸器の管理、病態に応じた観察・対応、心電図の読み取りなど、病棟で必須となる看護スキルを使う場面はほぼゼロでした。
だからこそ、のんびり働けたわけですが、それに比例して病棟勤務で必須となる看護スキルが低下してしまいました。
デメリット②「病棟勤務に比べて、収入が減ることがある」
というのも、のんびり働ける職場を選ぶと、以下のような状況が起こりやすくなるから。
- 基本給が減る
- 夜勤手当がなくなる
- ボーナスが減るorなくなる
実際に私の場合、のんびり働ける職場に転職した結果「基本給の減少+ボーナスが激減+夜勤手当の消失」で、収入が減ってしまいました。
とはいえその分、「心身の疲労の軽減、ストレスの激減、プライベートの充実」など、多くのメリットを受けることができたのでまったく後悔はしていません。
- 人生の幸せ指数がグーンとアップした
- さまざまな働き方を知ることができた
メリット①「人生の幸せ指数がグーンとアップした」
理由は、以下のとおり。
- 夜勤なしで働けるようになった
- ストレス過多な業務内容が劇的に減った
- 残業がほぼほぼない生活を送れるようになった
- 命に関わるプレッシャーがほぼほぼなくなった
- 生活が規則的になり、プライベートが充実するようになった
- etc…
実際、のんびり働ける職場に転職したことで、「心身の疲労が劇的に減り」プライベートを充実させることができるようになました。
また、規則的な生活が送れるようになったことで、心身の余裕がうまれ「新しいことに挑戦できる」ようになりました。
このように転職して環境を変えたことで、人生の充実度がアップしただけでなく、幸せだと感じられる日々がグーンとアップしました。
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メリット②「さまざまな働き方を知ることができた」
なぜなら病院を辞めたことで、転職(介護系・一般職)や起業、派遣看護師、副業などさまざまな働き方を経験することができたから。
そうした経験をとおして、「正社員にこだわらない働き方」や「派遣看護師という働き方」「病院以外での働き方」など、さまざまな働き方を知ることができました。
結果、今は「一般職+副業」という形で看護師以外の働き方ができるようになり、楽しみながら仕事ができるようになりました。
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のんびり働きたい看護師に最適な働き方【正社員にこだわるのをやめるべし】
のんびり働きたいと考えているなら、ひとまず「正社員にこだわるのをやめる」のが最適解。
理由は、以下のとおり。
- 正社員にこだわるのを辞める…
- すると「働き方の幅」がグーンと広がる
- さらに働き方の幅が広がると、「仕事を選びの選択肢」もグーン増える
- 結果、のんんびりできる環境で働けるようになる
オススメは派遣看護師という働き方
正社員以外の働き方としては、パートやアルバイト、契約社員、派遣看護師などがあります。
このなかで、とくにオススメしたいのが「派遣看護師」という働き方。
理由は、以下のとおり。
- 勤務の融通がききやすい
- 高時給で働くことができる
- 夜勤なしで働くことができる
派遣看護師なら「夜勤なし+週4勤務」でのんびり働ける
理由は、時給2,000円超の職場で働くことができるから。
具体的には、以下のとおり。
時給 | |
病院 | 1,800〜2,200円 |
検診センター | 1,600〜1,800円 |
保育園 | 1,500〜2,000円 |
特別養護老人ホーム | 1,500〜2,000円 |
有料老人ホーム | 2,000〜2,200円 |
デイサービス | 1,450〜2,000円 |
訪問入浴 | 1,580〜1,800円 |
コールセンター | 1,900〜2,000円 |
クリニック | 1,500〜2,000円 |
*2022年3月時点
参照:MC-ナースネット
例①:「時給2,000円」の職場で「週4勤務」した場合
2,000円/時間 × 8時間/日 ☓ 4日/週 × 4週 = 256,000円
こんな感じで、派遣看護師なら週4勤務でも、ある程度の収入を確保することができます。
また生活費を下げることができれば、週3勤務も可能です。
例②:「時給2,000円」の職場で「週3勤務」した場合
2,000円/時間 × 8時間/日 × 3日/週 × 4週 = 192,000円
上記のとおりで週3勤務でも、なんとか生活できるくらいの収入を確保することができます。
派遣看護師なら、のんびり働きながら転職活動をおこなえる
というのも派遣看護師なら、「履歴書を傷つけずに」いろいろな職場で働くことができるから。
- A看護師:A病院→B施設→Cクリニック→D病院=4回の転職
- B看護師:A病院→派遣会社(A病院→B施設→Cクリニック→D病院)=2回の転職
上記のとおりで派遣看護師なら、履歴書を傷つけずに、今後の職場探しの情報収集をおこなうことができます。
それ以外にも、勤務の融通がききやすいというメリットをいかして「派遣看護師+他職種でのアルバイト」という働き方をすることも可能。
というのも中途採用では、「実務能力・即戦力」が求められます。
そのためアルバイトで実績をつむことは、他職種への転職を有利にすすめるための大きな強みになります。
経験者がオススメする派遣会社
なお派遣会社に登録するときは、実績があり求人数の多い大手の派遣会社を選ぶようにしましょう。
またより良い求人を探すためには、複数の派遣会社に登録して、なるべく多くの求人を比較検討することが重要です。
わたしが実際に利用してよかったオススメの派遣会社は、下記の3つ。どの派遣会社も実績があり求人数も豊富で、担当になってくれた方もとてもいい方でした。
派遣会社 | 求人数 |
MC-ナースネット | 約2,000件 |
看護のお仕事 | 約10,000件 |
ナースパワー | 約2,000件 |
看護師派遣ってどうなの?【メリットやオススメの派遣会社を紹介!】では、派遣看護師の具体的な働き方や、注意すべきこと、メリット・デメリットなどに関して解説しているので、参考にしてもらえれば幸いです。
のんびり働きたい看護師”必読”【後悔しない転職方法】
後悔しない転職をおこなうためには、徹底的な情報収集が重要になります。
というもの、カテゴリーが同じ職場でも、「経営方針の違い」や「看護師に求めていることの違い」などによって、働き方が大きくことなる場合があるから。
実際、同じ有料老人ホームでも、経営方針の違いのよって、のんびり働ける職場とそうでない職場があります。
たとえば…
- A施設:介護士がメインに身体介護をおこなう→病院に比べてのんびり働ける
- B施設:介護士も看護師も平等に身体介護をおこなう→想像とは違いのんびり働けない…
こういったギャップを防ぐためには、「看護師に求められているコト」や、「看護師がどういった働き方をするのか」などをしっかりと調べることが重要になります。
一番いいのは、派遣看護師として実際に現場で働いて情報収集をすることですが、派遣看護師を利用していない職場もあります。
そういった場合にやるべきなのが、「看護師転職サイトの活用」です。
看護師転職サイトを活用した方がいい理由
一番の理由は、求人情報を網羅的に集めることができるから。
実際に私は、看護師転職サイトを「使うパターン」と「使わないパターン」の両方を経験しましたが、情報収集率の差は歴然でした。
看護師転職サイト | 情報収集率 |
使うパターン | 70% |
使わないパターン | 30% |
上記に加えて看護師転職サイトには、ネットにはのっていない「各職場のリアルな内部情報」があるのも大きな強みです。
他にもある「看護師転職サイトを利用するメリット」
具体的には、以下のとおり。
- 転職の相談をすることができる
- 見学日・面接日の調整をおこなってもらえる
- 履歴書・職務経歴書の添削をおこなってもらえる
- 面接対策をおこなってもらえる
- 条件・待遇面の交渉をおこなってもらえる
- 雇用契約書の確認をおこなってもらえる
具体的には、以下の記事で解説しています。
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実際に使ってよかった転職サイトベスト3
私が実際に利用してよかった、オススメの看護師転職サイトは以下の3つです。
上記の3つの看護師転職サイトをオススメする理由は、他の転職サイトと比較して「転職エージェントの質がよかった」から。
具体的には、以下のとおり。
- レスポンスが速かった
- 質問に対して誠実で正確な答えがかえってきた
- いい情報だけでなく、悪い情報も教えてくれた
- こちらの要望をしっかりと反映してくれた
- しっかりと距離感を保ってくれた
- 一つひとつの確認を、しっかりとおこなってくれた
- etc…
実際に私の場合は、複数の看護師転職サイトに登録して、転職エージェントを比較検討しましたが、オススメした転職サイトに所属する転職エージェントの質は「ずば抜けてよかった」です。
詳しくは以下の記事で解説しています。
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