ただ、周囲からの反対もあり、あと一歩を踏み出すことができません。
そもそも3年目というタイミングで、看護師を辞めるとどんなデメリットやリスクがありますか?
かりにデメリットやリスクがあったとして、絶対に辞めない方がいいんですか?
ここだけの話、手に職をつけるために看護師になったので、これ以上、スレレス大の環境に耐えることができません。
できれば、看護師を辞めて、人生が楽しくなるような仕事をしたいです。
とはいえ、看護師を辞めたあとに後悔したくないので、実際に看護師を辞めて転職した経験がある人のリアルな話を聞きたいです。
こういった疑問に答えます。
現在は転職アドバイザーとして活動しています。
私自身、3年目のときは、なんどもなんども「看護師を辞めてしまいたい…」と思っていました。
「仕事できなさすぎ、看護師に向いてない…」「まったく成長できない自分に、嫌気がさす…」「なんのためにがんばったらいいのか、わからない…」「とにかく夜勤がキツイ…」「陰湿な人間関係に心が削られる…」「etc…」こんな感じで、とにかくネガティブな感情に支配されていました。
そんな私が看護師10年目まで続けることができたのは、あと1年はがんばろう…あと1年はがんばろうと、短い期限を決めて仕事を続けてきたのが大きいです。
とはいえ、今となっては、3年目を終えた時点で看護師を辞めて新しいことに挑戦すればよかったと、かなり後悔しています。
実際、病院を辞め、複数回の転職を行い「看護師以外の仕事」をするようになってからは、人生の幸福度がグーンとアップしました。
今回は、そんな私の実体験をもとづいて、3年目で看護師を辞めたいと思ったときの対処法や、3年目で看護師を辞めることのデメリット、デメリットがあっても辞めたいい人の特徴、失敗しない退職・転職の方法などに関して解説します。
もう限界…3年目だけど看護師を辞めたい…【その気持ちよくわかります】
「3年目までなんとかがんばってきた…けどもう限界…看護師辞めたい…」、その気持ち痛いほどよくわかります。
なぜなら私自身、以下のような理由で、なんどもなんども「看護師を辞めてしまいたい…」と思っていたから。
- 仕事できなさすぎ、看護師に向いてない…
- まったく成長できない自分に、嫌気がさす…
- 何のためにがんばったらいいのか、わからない…
- 命を預かる責任が重すぎる…
- 要領が悪すぎて、毎日のように怒れる…
- とにかく夜勤がキツイ…
- どうしても、看護師という仕事が好きになれない…
- 先輩から看護師辞めた方がいいと言われる…
- 相談できる人が誰もいない…
- 医師や先輩からの、心無い言葉に耐えられない…
- 陰湿な人間関係に心が削られる…
- 休みの日も気が休まらなくて、精神的にも肉体的にもシンドイ…
- ミスばかりで、もう看護師を続ける自信がない…
- etc…
こんな感じで、看護師3年目のときは、毎日のようにネガティブな感情に支配されていました。
しかも私の場合は、「手に職をつけたい」という理由で看護師になったため、仕事に対するモチベーションが下がる一方でした。
そんな私が3年目で看護師を辞めず、10年目まで続けられた理由
そんな私が10年目まで看護師を続けられた一番の理由は、「仕事を辞めるまでの期限を決める」ことで、仕事に対するモチベーションをなんとか維持していたから。
具体的には、以下のとおり。
- 「1年後」に仕事を辞める、という期限の縛りをつくった
- 「あと9ヶ月…あと6ヶ月…、あと3ヶ月で仕事を辞めることができる」と考えるようにした
- 仕事を辞めることができる「未来」が、仕事を続けるモチベーションの糧になった
- 結果、あと少しだけがんばろうと思えるようになり、10年目まで看護師を続けることができた
とはいえ、この方法にも限界が…。
実際、徐々にモチベーションが下がっていき、10年目を迎えたときには、病院で看護師を続けるエネルギーがなくなり、最終的に「退職→転職」しました。
病院を退職し、転職活動をおこなって分かったコト
それが「経験年数の重要性」です。
実際、ある程度の経験年数を積んでから転職すると、さまざまなメリットが得られるようになります。
そういった意味で、看護師を辞めるタイミングはかなり重要になります。
看護師を辞めたい3年目のあなたへ【できれば3年目をやりきった方がいい】
結論として看護師を辞めるなら「3年目をやりきってから」のほうがいいです。
理由は、以下のようなメリットがあるから。
- 転職先選びの幅がひろがる
- 人生の保険ができる
- 働き方の幅がひろがる
メリット①「転職先選びの幅がひろがる」
結論として、3年目をやりきってからの転職だと、転職先選びの幅が一気にひろがります。
理由は、「病院以外の職場」を転職先の一つとして選べるようになるから。
実際に病院以外の職場では、「最低でも3年以上の臨床経験が必須」という条件を設けている場合が多々あります。
そのため、3年目をやりきることができれば、病院以外の職場を選択肢に含むことができるようになります。
よくある質問①「なんで病院以外の職場では、経験年数の縛りがあるの?」
一番の理由は、1フロアあたりの看護師の絶対数が少ないから。
たとえば、以下のとおり。
看護師の人数 | |
クリニック | 1〜3人 |
デイサービス | 1人 |
老人ホーム | 1〜2人 |
訪問入浴 | 1人 |
産業看護師 | 1人 |
しかも、看護師の絶対数が少ない職場では、十分な教育体制がとれないという傾向があるため「臨床経験3年以上の看護師=即戦力や実務能力のある看護師」が求められています。
よくある質問②「病院以外の職場ってどんなところがあるの?」
病院以外の職場には、以下のようなところがあります。
老人ホーム | 保育園 | 障害者福祉施設 |
企業の看護師 | 治験コーディネーター | ツアーナース |
救護室 | デイサービス | 検診センター |
美容クリニック | 訪問看護 | 献血ルーム |
児童養護施設 | コールセンター | クリニカルスペシャリスト |
クリニック | 訪問入浴 | etc… |
仕事内容や年収については、以下の記事で解説しています。
.001-320x180.jpeg)
メリット②「人生の保険ができる」
理由は、3年目をやりきれば、基本的に仕事に困らなくなるから。
具体的には、以下のとおり。
- 中途採用では、即戦力・実務能力のある看護師が求められている
- 3年目をやりきると「即戦力・実務能力がある看護師」と認識される
- こだわりを捨て、自分に適した転職先を選べば、ほぼほぼ採用してもらえる
- 結果、仕事に困ることがなくなる=人生の保険ができる
実際、採用担当者の方も、以下のようなことを言っていました。
3年間、辞めずに働いてきた実績があれば安心して雇うことができます。
それに、臨床経験3年あれば、即戦力としても期待できます。
人材不足の現場としては、ぜひとも欲しい人材です。
メリット③「働き方の幅がひろがる」
というのも3年目をやりきって、即戦力と実務能力を身につければ「正社員↔パート・正社員↔アルバイト・正社員↔派遣」という勤務形態の切り替えを、わりあい簡単におこなうことができるから。
実際に私の場合は、病院を辞めたあと「正社員以外」で働いていましたが、基本どの職場でも「いつでも正社員になれるからね」といってもらえました。
正社員以外で働くなら、パート・アルバイトより派遣看護師がオススメな件
理由は、以下のとおり。
- 雇用先が派遣会社だから、履歴書を傷つけずにいろいろな職場で働ける
- 高時給で働ける
- 週休3日で働ける
とくに魅力的なのが高い時給。
実際、派遣看護師なら「時給2,000円超」の職場で働くことができます。
具体的には、以下のとおり。
時給 | |
病院 | 1,800〜2,200円 |
検診センター | 1,600〜1,800円 |
保育園 | 1,500〜2,000円 |
特別養護老人ホーム | 1,500〜2,000円 |
有料老人ホーム | 2,000〜2,200円 |
デイサービス | 1,450〜2,000円 |
訪問入浴 | 1,580〜1,800円 |
コールセンター | 1,900〜2,000円 |
クリニック | 1,500〜2,000円 |
*2022年3月時点
参照:MC-ナースネット
さらに、時給2,000円の職場なら、「週休3日」で働くことも可能なんです。
2,000円/時間☓8時間☓4日/週☓4回/ヶ月=256,000円
週4勤務で「256,000円」、十分に生活できる金額ですよね。
私自身、週休3日で働いていますが、精神的にも身体的にもストレス減で、日々の充実度がかなりあがりました。
経験者がオススメする派遣会社
なお派遣会社に登録するときは、実績があり求人数の多い大手の派遣会社を選ぶようにしましょう。
またより良い求人を探すためには、複数の派遣会社に登録して、なるべく多くの求人を比較検討することが重要です。
わたしが実際に利用してよかったオススメの派遣会社は、下記の3つ。どの派遣会社も実績があり求人数も豊富で、担当になってくれた方もとてもいい方でした。
派遣会社 | 求人数 |
MC-ナースネット | 約2,000件 |
看護のお仕事 | 約10,000件 |
ナースパワー | 約2,000件 |
看護師派遣ってどうなの?【メリットやオススメの派遣会社を紹介!】では、派遣看護師の具体的な働き方や、注意すべきこと、メリット・デメリットなどに関して解説しているので、参考にしてもらえれば幸いです。
看護師を辞めたいときの対処法【3年目を乗り切る方法】
繰り返しになりますが、看護師を辞めるなら「3年目をやりきってから」の方がいいです。
それを踏まえて、ここからは看護師を辞めたいと思ったときの対処法を解説します。
具体的な対処法は、以下のとおり。
- 期限を決めて働く
- 異動して環境を変える
- 相手に期待するのをやめる
対処法①「期限を決めて働く」
理由は、しっかりと「逃げ道」をつくりつつ、未来に「希望」をもち、仕事に対するモチベーションを維持するため。
具体的に私の場合は、「1年」という期限を決めて働き続けた結果、10年目まで看護師を続けることができました。
もちろん、期限については「6ヶ月」でも「3ヶ月」でもOK。
重要なのは、逃げ道をつくり、未来に希望をもつこと。
実際、逃げ道+未来への希望ができたことで「どうせあと半年で辞めるのだから、もう少しだけがんばってみよう」という心の余裕がうまれました。
対処法②「異動して環境を変える」
というのも、同じ職場でも異動することで、「仕事にいく負担が軽くなる」場合があるから。
実際に私の場合は、病棟から手術室に異動になりましたが、仕事に対する苦痛度が格段に減りました。
また、病棟でお世話になっていた薬剤師の人からも「以前より表情が生き生きしているね」と言われました。
ちなみに、私がこのような「ポジティブサイクル」に入ることができたのは、以下の2つの要素があったからだと思っています。
- 病棟から手術室という「まったく畑違いの部署」へ異動した
- 幸運にも、手術室の雰囲気が肌に合っていた
対処法③「相手に期待するのをやめる」
理由は、精神的ダメージを極力減らし、仕事に対するモチベーションをなんとか維持するため。
- 嫌な人はどんな些細なことに対しても、難癖をつけて攻撃してくる
- そんな人に対して「ああしてほしい」「こうしてほしい」という期待をすると…
- 「期待が裏切られたダメージ+通常ダメージ」、ダブルの精神的ダメージを受けることになる
- だったら、はじめから「相手に期待しない」ほうがいい
実際、はじめから相手に期待することをやめれば、「通常ダメージだけですむ」ため、精神的ダメージを減らすことができます。
私自身、相手に期待するのをやめたことで、精神的にだいぶ楽になりました。
3年目でも看護師をすぐに辞めた方がいい人【ときには逃げることも必要】
これまで紹介してきたメリットのことを考えると、3年目をのりきるまでがんばった方がいいです。
ただし、以下のような症状が2週間以上続いている場合は、うつ病の可能性があるのですぐに辞めるべきです。
- 憂うつ感、絶望感、悲しみなど、沈んだ気持ちが続く。
- 意欲が湧かず、何も楽しめない(楽しくない)と感じている。
- ささいな出来事や他の人の言動で、自分を責めてしまう。「自分という人間には価値がない」という思いが強い。
- 気力が低下し疲れやすい。思考力や集中カが低下している。仕事や日常生活において、作業能率が落ちている(あるいは、そう感じる)。
- 重く締めつけられるような頭痛。
- 腰痛、肩こリ、身体の節々の痛み。
- 食欲不振、胃の痛み。
- 発汗、息苦しさなど。
*引用:すぐに役立つ暮らしの健康情報ーこんにちは2011年3月号:メディカル・ライフ教育出版
重要なのはうつ病になる前に辞めること
なぜなら、一度うつ病になってしまうと、元の状態に戻るのが大変になってしまうから。
実際に私の同期も、我慢に我慢を重ねた結果、うつ病になってしまい休職してしまいました。
その後、しばらくして仕事に復帰できましたが、「以前のような働き方ができない→それに悩んでまた心を病んでしまう」という負のサイクルに陥ってしまいました。
定期的にセルフチェックするべし
うつ病については、以下のようなセルフチェックツールがあります。
自分の状態を客観的に判断するためにも、少しでも異変を感じたら、セルフチェックをおこなましょう。
3年目をやりきる前に看護師を辞めたい人がやるべきこと【失敗しない転職・退職の方法】
「3年目をやりきった方がいいのはわかった…、でももう限界…今すぐに看護師辞めたい…」、そんな場合はムリせずに辞めてOK。
ただし、失敗しない転職をおこなうためには、勢いまかせに辞めるのではなく「計画的に転職活動をおこなう」ことが重要です。
理由は、熟考する時間を確保し、「間違った選択」をする可能性をゼロに近づけるため。
具体的には、「3〜6ヶ月程度」の期間をもうけて、転職活動をするのが理想的です。
スケジュール | 内容 |
転職の決意 | 転職時期の決定 |
6〜4ヶ月前 | 自己分析 |
4〜2ヶ月前 | 求人探し |
求人先への見学 | |
求人先の絞り込み | |
面接対策・履歴書・職務経歴書の作成 | |
2〜1ヶ月前 | 求人先への面接 |
転職終了 | 内定・入社 |
上記のなかでも、とくに重要になるのが「自己分析」です。
というのも、自己分析をおこなうと、転職活動における「道筋」と「ゴール」が明確になるから。
具体的には、以下の記事で詳しく解説しています。
.001-7-320x180.jpeg)
失敗しない退職方法【最終手段→退職代行サービス】
失敗しない退職をするために、とくに重要なのが「なにを言われてもブレない強い心」。
というのも退職を申し出ると、高い確率で「強い引き止め」にあうことになるから。
現実問題、職場(師長)にとって、あなたが退職することは、マイナスにしかなりません。
それを裏付けるのが、以下の要因です。
- 多くの現場では、看護師が不足している
- 新しく看護師を雇用し教育するためには、膨大な時間がコストがかかってしまる
実際、知り合いの看護師は、強い引き止めに負けた結果、「3ヶ月後」にやめる予定が「1年後」になってしまいました。
こういった事態を防ぐためには、なにを言われてもブレない強い心が必須になります。
.001-1-320x180.jpeg)
「仕事を辞めたいけど、強い引き止めにあって辞めれない…」ときの対処法
そういった場合は、「退職代行サービス」を利用するのがいいです。
なぜなら、退職代行サービスを利用すれば「ノーダメージ+スムーズ」に仕事を辞めることができるから。
看護師と相性がいい退職代行サービス
わたしNEXTがいいです。
というのもわたしNEXTは、女性の退職代行に特化していて「女性特有に悩みに考慮した対応をおこなってくれる」という特徴があるから。
そんな、わたしNEXTを利用するメリットは、以下のとおり。
- 退職成功率が100%で安心*2020年11月現在
- 病院と直接、話さなくてすむ
- あなたに直接、連絡しないように伝えてくれる
- 残りの給料を払ってくれない場合は相談できる
- 最短で即日(依頼当日)から出社しなくてすむ
- 有給休暇の交渉をしてくれる
- 弁護士の指導を受けているから安心して利用できる
個人的にいいなと思ったのは、師長と直で話さなくてすむこと。
やっぱり直で話をしてしまうと「うまいこと丸こまれてしまい」、退職できなくなるという危険が大いにあります。
そういったリスクを回避する意味でも、退職代行サービスの利用には大きなメリットがあると思います。
相談は無料でLINEでやりとりすることができるので、強い引き止めに悩んでいるなら、状況報告がてら相談するのがいいと思います。
.001-2-320x180.jpeg)