こういった疑問に答えます。
- 看護師が職場の人間関係で孤立してしまう原因
- 人間関係で孤立してしまった時の対処法
- 人間関係が良好な職場へ転職するポイント
わたし自身、テキパキと仕事ができるタイプではなく、人見知りでコミュニケーションも苦手だったので、職場で孤立していた時期がありました。
「人間関係で孤立していて、心が折れそう…」その気持ちよくわかります。
なぜなら、わたしも職場で孤立していた時期があったから。孤立した状況は本当にツラく、何度も何度も心が折れそうに…。
孤立した状況をどうにかしようと、人間関係を割り切ったり、孤立を前向きに捉えたりなど、さまざまなことを行ました。
今回はそんな私の実体験にもとづいて、看護師が職場の人間関係で孤立してしまう原因や人間関係で孤立してしまった時の対処法、人間関係が良好な職場へ転職するポイントなどについて解説していきます。
人間関係で孤立している看護師はあなただけでないです
安心してください。職場で孤立しているのはあなただけでありません。実際、多くの看護師が、孤立した状況に苦しめられています。
このように、多くの看護師が孤立した状況に苦しめられています。
わたしも、要領が悪く仕事がなかなか覚えられない、コミュニケーション能力が低く先輩と意思疎通がうまくとれないなどの理由で、どんどん孤立の沼にはまっていきました。
孤立の沼にはまってからは、勇気をだして先輩に話しかけても嫌な態度をとられる、会話の輪にいれてもらえないなど、さらに孤立状態が悪化…。
しかも、孤立状態が悪化したことで、必要最低限しか声をかけられなくなり余計に孤立する、という悪循環を繰り返していました。
看護師が職場の人間関係で孤立してしまう原因
では、看護師が職場の人間関係で孤立してしまう原因には、どんなものがあるのでしょうか?孤立してしまう原因は以下の3つ。
- コミュニケーションをとるのが苦手
- ミスが多い、仕事を覚えるのが遅い
- 職場環境が悪い
上記の他にも、看護師特有の女性社会にうまく適応できない、職場独自のルールにうまく馴染めないなど、職場環境へ適応するのが苦手な人も孤立しやい傾向にあります。
原因①|コミュニケーションをとるのが苦手
人見知りで口数が少ない、新しい人とすぐに打ち解けられない、話下手でうまく会話できない、おどおどして自分の意見を言えないなど、コミュニケーションをとるのが苦手な人は、職場の人間関係で孤立しやすい傾向にあります。
実際、人間関係の孤立で苦しんでいる看護師の声をみていると、
などの声が。周囲の人とうまくコミュニケーションがとれないことで、孤立してしまっていることがわかります。
わたし自身、人見知りでコミュニケーションをとるのが苦手だったので、職場で孤立していました。
他のスタッフが仲良く話しているのにその輪に入れず…。がんばって会話の輪に入ったとしても話下手なので、変な空気になってしまう…。踏んだり蹴ったりな状態でした。
原因②|ミスが多い、仕事を覚えるのが遅い
焦るとミスをしてしまう、細かいミスを何度もしてしまう、仕事を覚えるのが遅いなど、周囲の信頼を失う状態が長くつづくと、仕事ができないというレッテルを貼られてしまい、徐々に孤立してしまう危険が高くなってしまいます。
実際、人間関係の孤立で苦しんでいる看護師の声をみていると、
などの声が。ミスの繰り返しや仕事をなかなか覚えられないことで、孤立してしまっていることがわかります。
わたしも要領が悪く、なかなか仕事を覚えられなかったせいで、先輩からは嫌われ、周囲からは避けられ孤立状態な時期がありました。
原因③|職場環境が悪い
話しかけづらい雰囲気が蔓延している、悪口・陰口を言う人が多い、職場の雰囲気が悪い、イジメやパワハラが横行しているなど、そもそもの職場環境の悪さが原因で孤立してしまうケースもあります。
実際、人間関係の孤立で苦しんでいる看護師の声をみていると、
などの声が。そもそもの職場環境が悪いせいで、孤立状態に追い込まれていることがわかります。
看護師が人間関係で孤立してしまった場合の対処法
では、人間関係で孤立してしまった場合にはどうすればいいのか?ここでは5つの対処法を紹介します。
- 積極性と活気をもって周囲と関わる
- しっかりと仕事をこなし信頼を得る
- 人間関係を割り切る
- 孤立しているメリットにフォーカスする
- 働く環境・働き方を変える
上記の他にも、丁寧な対応を心がける、職場のルールを理解し従うなどの対処法があります。
とくに中途採用の場合、職場のルールを理解し従うことが重要。ルールを理解せずにルールに反することをすれば、周囲からの信頼を失い孤立してしまう危険が…。
孤立状態にならないためにも、職場が変わればルールが異なることを理解し、職場に馴染む努力をしましょう。
対処法①|積極性と活気をもって周囲と関わる
残念ながら、他人は自分の都合のいいように変わってはくれません。だからこそ自分を変える努力をして、孤立状態から抜け出す必要があります。
とくに重要なのが積極性と活気。
積極性をもって関わると、何を考えているか分からない人だという印象を拭える可能性が。活気をもって関わると、自信がなくておどおどしていてイライラするという印象を拭える可能性があります。
自分からあいさつをする、自分からコミュニケーションをとる、聞かれたことにはハキハキと答える、ハキハキと質問するなど、積極性と活気をもって周囲に関わっていきましょう。
また、周囲との関係性を良好にするためには、表情も大事。
明るい表情を意識する、笑顔を意識するなどして、話しかけやすい雰囲気をつくることも重要です。
対処法②|しっかりと仕事をこなし信頼を得る
孤立状態から抜け出すためには、しっかりと仕事をこなし、周囲からの信頼を得ることも重要。
とくに仕事が覚えるのが遅い、ミスばかりしてしまうなどの理由で、周囲からの信頼を失っている場合は、今以上に努力して仕事をこなす必要があります。
と同時に「仕事に対してやる気がある」という姿勢を見せることも重要。
率先してナースコールをとる、なにかあったら率先して動く、些細なこともでもメモをとる、わからないことは積極的に質問するなどして、やる気をアピールしましょう。
周囲からの信頼を得ることは、孤立状態から抜け出すための重要な要素。今以上に努力することで仕事を覚え、同じミスを繰り返さないようにしましょう。
対処法③|人間関係を割り切る
孤立状態を気にしすぎると、精神的な苦痛がより大きくなってしまいます。仕事とプライベートは違うと人間関係を割り切り、孤立状態を気にしすぎないようにすることも大事です。
孤立状態を気にしすぎないようにするためには、
- 仕事は仕事、仕事の人と仲良くする必要はない
- 全員と話せるようにならなくてもいい
- ムリに馴染もうとしなくてもいい
- 仕事に支障がでない程度の、最低限の関わりを保つ人間関係だけ築ければいい
というふうなを割り切りがをする必要があります。人間関係を割り切れれば、今よりも心の負担が軽くなるはず!
とくに積極的にコミュニケーションをとりにいっているのに、相手から拒まれてしまう場合などは、いさぎよく人間関係を割り切ってしまった方がいいです。
対処法④|孤立しているメリットにフォーカスする
孤立状態による心の負担を軽くするためには、孤立しているデメリットではなく、孤立しているメリットにフォーカスすることも重要。
ちなみにわたしが感じた孤立しているメリットは、以下のとおり。
- ムダに人と群れる必要がなくなる
- 行きたくない飲み会に行かずに済む
- 人間関係に振り回されず仕事ができる
- 馴れ合いの関係に疲れることがなくなる
- プライベートに干渉されることがなくなる
- そもそも孤立しているから、他人の目を必要以上に気にする必要がない
もちろん人によっては、上記のようなメリットとは感じないかもしれませんが、私の場合は孤立しているメリットにフォーカスしたことで、孤立状態による心の負担が軽くなりました。
対処法⑤|働く環境・働き方を変える
「孤立した状態をなんとしようと自分なりにがんばったけど、これ以上はもうムリ…」と今の現状に限界を感じているなら、
- 異動する
- 働く病院を変える
- 病院以外に転職する
- 全く別の仕事に転職する
などして働く環境・働き方をかえた方がいいです。
そもそも今あなたが職場で孤立しているのは、現在の職場で働いているからだけかもしれません。
働く環境・働き方を変えれば、新しい人間関係を築けるため、同じ看護師業でも孤立せずに働けるようになる可能性が十分にあります。
もちろん働く環境・働き方を変えたとしても、同じように孤立した人間関係に苦しめられるかもしれません。とはいえ働く環境・働き方を変えない限り、今の孤立した現状から抜け出すのは難しいです。
だからこそ、働く環境・働き方を変えて人間関係をリセットすることが重要。
働く環境・働き方を変える第一歩として、とくにオススメの方法は「働く病院を変える」もしくは「病院以外に転職する」です。
実際、働く病院を変えた看護師からは、以下のような声が。
孤立した状況から脱出したい看護師必見!人間関係が良好な職場への転職方法
転職先でふたたび孤立しないためには、人間関係の良好な職場へ転職することが重要な条件の一つになります。
では、人間関係が良好な職場に転職をするためにはどうすればよいのでしょうか。人間関係が良好な職場に転職をするための方法は以下の3つ。
- 職場見学に行く
- 看護師転職サイトを活用する
- 派遣を活用する
ポイント①|職場見学に行く
人間関係が良好な職場に転職するためには、職場見学を行い、職場のリアルな様子を知ることが重要。
人間関係が良好な職場には、以下のような特徴があるため、職場見学でしっかりとチェックしましょう。
- 上司の雰囲気はいいか?
- 職場の雰囲気は明るいか?
- 見学者への対応も丁寧か?
- 教育体制は充実しているか?
- スタッフの表情は明るいか?
- キレイに整理整頓されているか?
- スタッフ同士のギスギス感はないか?
たとえば整理整頓ができているかどうかで、スタッフの心の余裕を読み取れます。
整理整頓ができている職場ではスタッフの心の余裕がある。逆に整理整頓ができてない職場では業務に追われるなどしてスタッフの心に余裕がないなど。
他にも職場の雰囲気やスタッフの表情を実際に見ることで、職場の人間関係のリアルな様子を読み取れます。
このように職場見学を行うと、ネットなどでは知り得ないリアルな様子を知れるというメリットが。人間関係のよい職場に転職するためにも職場見学は必ず行いまいしょう。
なお、人間関係が比較的良いと言われる職場には、以下のような転職先があります。
介護施設 | 訪問看護 | 精神科病棟 |
慢性期病院 | 産業看護師 | 保育園 |
ポイント②|看護師転職サイトを活用する
人間関係が良好な職場に転職するためには、看護師転職サイトの活用も必須。
看護師転職サイトを活用すると、
- 比較検討できる求人数が増える
- 希望する求人を探してくれる
- 内部情報をゲットできる可能性がアップする
- 職場見学のセッティングをしてもらえる
など求人情報だけでなく、人間関係の様子を知れる内部情報をゲットすることができます!
さらに、看護師転職サイトを活用すれば、転職エージェントがあなたの代わりに「職場見学のセッティングを行ってくれる」というメリットが。忙しいなか連絡するという負担を減らしつつ、効率的に情報収集が行えます。
なお、わたしが実際に利用したよかった看護師転職サイトは以下の3つ。
転職サイト | 求人数 | HP | |
1位 | レバウェル看護 (看護のお仕事) | ◎ | ◎ |
2位 | マイナビ看護師 | ◎ | ○ |
3位 | ナースパワー | ○ | △ |
看護師転職サイトの選び方やオススメの転職サイトの詳細については「【転職経験者が厳選】看護師転職サイトランキングTOP3を紹介!」で詳しく解説しているので、参考にしてもらえたらうれしいです。
ポイント③|派遣を活用する
看護師転職サイトともに活用したいのが「派遣」。
とくに「職場の人間関係の様子を知ってから転職したい」と考えている人にとって、派遣を活用するメリットは大きいです。
なぜなら派遣を活用すると、短期間かつ期間限定で働けるため、実際に転職する前に職場のリアルな人間関係を知れるから。
ただし、すべての転職先が派遣対応しているわけでないため、希望する転職先によっては、派遣を活用できないこともあります。
希望する転職先で派遣を活用できない場合は、看護師転職サイトを活用して職場見学に行ったり、内部情報をゲットできる可能性をアップさせましょう。
なお派遣看護師として働くためには、派遣会社への登録が必須。
以下の3社はわたしが実際に利用してよかった派遣会社です。どの派遣会社も実績があり求人数も豊富で、担当になってくれた方もとても丁寧な対応をしてくれました。
派遣会社 | 求人数 |
MC-ナースネット | 約2,000件 |
レバウェル看護 (看護のお仕事) | 約10,000件 |
ナースパワー | 約2,000件 |
派遣会社に登録するときは、実績があり求人数の多い大手の派遣会社を選ぶようにしましょう。また、より良い求人を探すためには、複数の派遣会社に登録して、なるべく多くの求人を比較検討することが重要です。
派遣看護師の具体的な働き方や、注意すべきこと、メリット・デメリットなどについは「看護師派遣ってどうなの?【メリットやオススメの派遣会社を紹介!】」で詳しく解説しているので、参考にしてもらえれば幸いです。
【まとめ】孤立した人間関係に限界を感じたら転職を検討しよう
今回は、看護師が職場の人間関係で孤立してしまう原因や人間関係で孤立してしまった時の対処法、人間関係が良好な職場へ転職するポイントなどについて解説してきました。
結論として、孤立した状況に限界を感じたら、積極的に転職を検討しましょう。
なぜなら、転職して働き方を変えれば、新しい人間関係を築けるため、同じ看護師業でも孤立せずに働けるようになる可能性が十分にあるから。
実際、転職したことによって、人間関係が良好になり、孤立した状況から脱出できた看護師もいます。