今すぐにでも辞めたいけど、「疲れた」という理由だけで看護師を辞めてもいいのか悩んでいます。
「疲れた」という理由で看護師を辞めてもいいですか?
辞めてもいいなら、「辞める前にやるべきコト」や、「失敗しない転職方法」、「ゆっくりと働ける職場」などについて教えてほしいです。
逆に辞めずに続けたほうがいいなら、「がんばることに疲れたときの対処法や乗り越え方」などを教えてほしいです。
辞めるにしても、辞めないにしても「とにかく今の状況をどうにかしたい」ので、同じような状況を経験した看護師から具体的な解決策を聞きたいです。
こういった疑問に答えます。
現在は転職アドバイザーとして活動しています。
私も看護師時代は、心身ともに疲弊する毎日を送っていました。
理由は、「陰湿な人間関係や不規則な生活、先輩や医師からの理不尽な扱い、命を預かるプレッシャー、休みを返上しての勉強会・研修、etc…」などさまざま…。
とくに、シンドかったのが看護師特有の陰湿な人間関係で、「コミュ障+要領が悪い」という欠点があった私はかなり苦しめられました.
そんな状況を乗り切り、なんとか10年目まで看護師を続けることができたのは、考え方を180度変えたのが大きいです。
ただ今思えば「そんなにがんばらず」、もっと早い段階で看護師を辞めていればよかったと思っています。
そう言えるのは、ムリしてがんばったからといっても「必ずしも報われることがない」ということがわかったから。
そして、転職して環境を変えることで「ウソみたいに幸せな毎日を送れるようになる」ことを知ったから。
今回はそんな私の実体験にもとづいて、「疲れたという理由で辞めてもいい場合」や「失敗しな転職方法」、「ゆっくりと働ける職場」などに関して解説します。
もう限界…、看護師をがんばることに疲れた…【その気持よくわかります】
「もう限界…看護師をがんばることに疲れた…」、その気持ち痛いほどよくわかります。
なぜかというと、私も看護師時代は、以下のような理由で心身ともに疲弊する毎日を送っていたから。
- 陰湿な人間関係
- 連休がとれない
- 命を預かるプレッシャー
- 夜勤のある不規則な生活
- 多忙な業務で休憩がとれない
- 先輩や医師からの理不尽な扱い
- 休みを返上しての勉強会・研修
- etc…
こんな感じで看護師時代は、さまざまなストレッサーにさらされていました。
しかも私の場合、休みの日も仕事のことを考え、ストレスを溜め込んでしまっていました。
当然、そういった状況では心身が休まるはずもなく、いつも疲れが残ったモヤモヤした状態で日々を過ごしていました。
その結果、「仕事ではミスが増え‥、プライベートではイライラして八つ当たりしてしまう…、そんな自分自身に嫌気がさし…さらに心身が疲弊してしまう…」という負の連鎖にはまっていました。
とくに疲れたのが「看護師特有の人間関係」
というのも私の場合、「コミュ障+要領が悪い」という欠点があったため、余計に人間関係のストレスに苦しむことになりました。
具体的には、以下のとおり。
- 勇気を出して挨拶をしても、無視をされ続ける
- 必要以上の粗探しをされて、なにかにつけて嫌味を言われる
- 特定の先輩たちから、心がえぐられるような、悪口を言われる
- 聞いても怒られる、聞かなくても怒られる、機嫌が悪いと八つ当たりしてくる
- 常に上から目線+威圧的な態度で、人格だけでなく生きていることを否定される
- etc…
こんな感じで看護師時代は、常に人間関係のストレスに苦しめられていました。
しかも、解決の糸口がみつからない毎日に疲れ「なぜこんな仕打ちを受けなければいけないのだろう…、もう看護師なんて辞めてしまいたい…」と、何度も何度も思っていました。
そんな状況を乗り切り、10年目まで看護師を続けられた理由
理由は、人間関係に対する考え方(マインド)を180度かえることができたからです。
具体的には、以下のとおり。
- 期待しない
- 無になる
- 稼ぐ力を身につける
詳しくは、以下の記事で解説しています。
https://life-climber.com/nurse-relationships-stress/
看護師を10年続けてわかったコト
それは、「そんなにがんばらず」、もっと早い段階で看護師を辞めていればよかったというコト。
理由は、以下のとおり。
- ムリしてがんばっても「必ずしも報われるわけではない」ということを知ったから
- 転職して環境を変えることで、「ウソみたいに幸せな毎日」を送れることを知ったから
ここからは、これらを踏まえたうえで、看護師を辞めるべきタイミングについて解説していきます。
「疲れた」という理由で看護師を辞めてもOK【ただし条件があります】
結論として、「疲れた」という理由で看護師を辞めるのは全然OKです。
なぜかというと、「人生の休息」をとることは、長い人生において「とてもとても重要なコト」だから。
実際に私も、病院を辞めたあとすぐに転職せずに、4ヶ月ほど「人生の休息」をとりました。
結果、ゆっくりと自分と向き合う時間ができ、残された人生のことを深く深く考えることができました。
そのおかげもあって、今では「副業で3〜5万円/月の継続収入と、10万円/回の単発収入」を得ることができるスキルが身につき、人間関係に苦しめられる時間が格段に減りました。
疲れたという理由で辞めてもOK【ただし3年目をやりきるまでがんばるべし】
理由は、以下のようなメリットがあるから。
- 転職先選びの幅がひろがる
- 人生の保険ができる
- 働き方の幅がひろがる
このなかでも、とくに重要だと感じたのが「人生の保険ができる」です。
なぜなら、人生の保険ができると「低リスク」で新しい挑戦をすることができるから。
実際に私が看護師を辞め、「アルバイト+副業」というリスキーな働き方ができているのも、「人生の保険ができる=仕事&衣食住に困らなくなる」という保険があるからです。
よくある質問「3年目をやりきるためにはどうすればいい?」
具体的な対処法は、以下のとおり。
- 期限を決めて働く
- 異動して環境を変える
- 相手に期待するのをやめる
詳しくは以下の記事で解説しています。
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【注意点】うつ病の症状がある場合は、3年目をやりきる前でも辞めるべき
具体的には、以下のような症状が「2週間以上」続いている場合は、うつ病の危険があるため「1年目でも、2年目でも、3年目をやるきる前でも」辞めるべきです。
- 憂うつ感、絶望感、悲しみなど、沈んだ気持ちが続く。
- 意欲が湧かず、何も楽しめない(楽しくない)と感じている。
- ささいな出来事や他の人の言動で、自分を責めてしまう。「自分という人間には価値がない」という思いが強い。
- 気力が低下し疲れやすい。思考力や集中カが低下している。仕事や日常生活において、作業能率が落ちている(あるいは、そう感じる)。
- 重く締めつけられるような頭痛。
- 腰痛、肩こリ、身体の節々の痛み。
- 食欲不振、胃の痛み。
- 発汗、息苦しさなど。
*引用:すぐに役立つ暮らしの健康情報ーこんにちは2011年3月号:メディカル・ライフ教育出版
3年目をやりきった後の選択肢【病院勤務に疲れたら、病院以外に転職するのもアリ】
3年目をやりきった後の選択肢としては、主に以下の5つがあります。
- 同じ病院で働き続ける
- 病院 → 「病院」に転職する
- 病院 → 「病院以外」に転職する
- 病院 → 「他職種」に転職する
- 病院 → 「派遣看護師」として働く
当然、どれを選択するかは、状況によってかわります。
ただ「しんどい毎日から解放されて、ゆっくりと働きたい…」、「看護師をがんばることに疲れた、いったん辞めたい…」と悩んでいるなら、「③〜⑤」のいずれかを選択するのが最適解です。
ここからは、それを踏まえたうえで、看護師をがんばることに疲れた場合の対処法や失敗しない転職方法などについて解説していきます。
看護師をがんばることに疲れた場合の対処法【転職して環境を変えるべし】
看護師をがんばることに疲れたときには、「転職して環境を変える」のがベストな方法です。*前提として3年目をやりきった場合
そう言えるのは、看護師を10年続けた結果、以下のことがわかったから。
- ムリしてがんばっても「必ずしも報われるわけではない」ということを知った
- 転職して環境を変えることで、「ウソみたいに幸せな毎日」を送れることを知った
実際に私も、転職して環境を変えた結果、「人生の幸せ指数が格段にアップ」しました。
転職して環境を変えたら、人生の幸せ指数がアップした理由
理由は、以下のとおり。
- 身体的・精神的負担が激減した
- ストレスが激減し、心身ともに穏やかに過ごせる日が増えた
- 人生に希望ができ、「生きていて楽しい」と思えることが増えた
- etc…
こんな感じで私は、看護師を辞めたことで、人生の幸せ指数がアップしました。
なので看護師を辞めたことは、一切後悔していません。
詳しくは、以下の記事で解説しています。
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失敗しない転職をする方法【重要→自己分析】
失敗しない転職をするためには、「自己分析」をおこなうことが重要。
なぜなら、自己分析をおこなうと、転職活動における「道筋」と「ゴール」が明確になるから。
具体的には、自己分析をおこなうと、以下の3つのことがわかります。
- どう生きたいか
- 転職活動の軸
- 転職の目的(道筋+ゴール)
実際に私の場合も、自己分析をすることで、「転職の目的」が明確になりました。
- どう生きたいか:組織に属すことなく働きたい
- 転職活動の軸:看護師資格を活かして、組織に属さず働く方法を身につける
- 転職の目的:まずは「病院以外の職場に転職」して、看護師の可能性を探る
上記のとおりで、自己分析をおこなった結果「なにから始めたらいいのか?」、という疑問の答え(=転職の目的)を明確にすることができました。
自己分析をおこなった結果、理想とする生き方に近づけた
実際に病院を辞めた後は、介護業界を転々としたり、起業して失敗したりして、最終的に「一般職+副業」という形になりました。
その結果、副業で3〜5万円/月の副収入と、約10万円/回の副収入を得るスキルが身につき、「組織に属さず働きたい」という理想の生き方に近づくことができました。
そもそも「転職という決断」をしていなかったら、こういった結果にはならなかったので、転職してよかったと心から思います。
よくある質問「自己分析ってどうやっておこなえばいいの?」
まずは無料で利用できる「キャリアプラン作成補助シート」を利用すれば問題なしです。
キャリアプラン作成補助シートには、自分の個性・性格や仕事を選ぶうえでのこだわり、自分の強み・弱み、将来取り組みたい仕事や働き方などに答える項目があります。
これらの項目を一つずつ答えていくことで、自己理解をおこなうことができ、最終的に「どう生きたか」を明確にすることができます。
キャリアプラン作成補助シートのダウンロード先
キャリアプラン作成補助シートは、厚生労働省のジョブカード制度の一つで、「ジョブカード制度総合サイト」から無料でダウンロードすることができます。
*参照:厚生労働省・ジョブカード制度総合サイト
一人で考えても、明確な答えがでない…
そんな場合は、誰かに相談するのが最適解。
というのも、自分が本当に思っていることを明確にするためには、誰かと「話をしながら」頭の中を整理することが大切だから。
相談する相手は、話しやすい相手なら親でも友人でも、同期、先輩でも誰でもOK。
また、今だと「どう生きたいか?」を明確化してくれる、キャリア支援サービスもあります。
私のように、「周囲の人に相談できない」「相談したけど、否定的な意見しか返ってこない」などの状況で悩んでいるなら、プロのキャリアトレーナーに相談するのがいいです。
詳しくは、以下の記事で紹介しているので、一度、みてもらえるとうれしいです。
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補足①「看護師が働く場所は、病院以外にもたくさある」
具体的には、以下のとおり。
老人ホーム | 保育園 | 障害者福祉施設 |
企業の看護師 | 治験コーディネーター | ツアーナース |
救護室 | デイサービス | 検診センター |
美容クリニック | 訪問看護 | 献血ルーム |
児童養護施設 | コールセンター | クリニカルスペシャリスト |
クリニック | 訪問入浴 | etc… |
ちなみに、ゆったりと働きたいと考えているなら「介護系の職場」がオススメ。
理由は、以下のとおり。
- 病院で培ったスキル・知識を活かすことができる
- 身体的・精神的な負担が減る
実際に私は介護施設やデイサービス、訪問入浴で働いた経験がありますが、病棟で培った経験を、ほぼほぼそのまま活かすことができました。
また仕事内容も生活のサポートが中心で、時間の流れが病院に比べてゆっくりになったので、身体的・精神的な負担がかなり減りました。
https://life-climber.com/nurse-howtowork-workingplace-nonhospital/
補足②「看護師なら低リスクで別の仕事に転職できる」
一番の理由は、たとえ転職に失敗したとしても「衣食住に困らない」から。
実際に私が、看護師から別の仕事に転職できたのも、衣食住に困らないという「人生の保険があった」というのが大きいです。
看護師から別の仕事への転職について「看護師から別の仕事へ転職にすることは可能【しかも低リスクでできる】」で詳しく解説しているので、参考にしていもらえるとうれしいです。
補足③「ゆっくりと働きたいなら派遣看護師が最適解」
なぜかというと、派遣看護師なら「夜勤なし+週3勤務」が可能だから。
実際、派遣看護師なら時給2,000円超の職場で働くことができるので、週3勤務でもそれなりの生活費を稼ぐことができます。
具体的には、以下のとおり。
時給 | |
病院 | 1,800〜2,200円 |
検診センター | 1,600〜1,800円 |
保育園 | 1,500〜2,000円 |
特別養護老人ホーム | 1,500〜2,000円 |
有料老人ホーム | 2,000〜2,200円 |
デイサービス | 1,450〜2,000円 |
訪問入浴 | 1,580〜1,800円 |
コールセンター | 1,900〜2,000円 |
クリニック | 1,500〜2,000円 |
*2022年3月時点
参照:MC-ナースネット
例:「時給2,000円の職場」で「週3勤務」をした場合
- 2,000円/時間 × 8時間/日 × 3日/週 × 4週 = 192, 000円
このように、時給2,000円の職場で働けば「週3勤務」も十分に可能。
もしも生活がキツイなら週4勤務にするか、生活費を下げれば問題なし。
いずれにしても、病院よりはゆっくりと働くことができます。
経験者がオススメする派遣会社
なお派遣会社に登録するときは、実績があり求人数の多い大手の派遣会社を選ぶようにしましょう。
またより良い求人を探すためには、複数の派遣会社に登録して、なるべく多くの求人を比較検討することが重要です。
わたしが実際に利用してよかったオススメの派遣会社は、下記の3つ。どの派遣会社も実績があり求人数も豊富で、担当になってくれた方もとてもいい方でした。
派遣会社 | 求人数 |
MC-ナースネット | 約2,000件 |
看護のお仕事 | 約10,000件 |
ナースパワー | 約2,000件 |
看護師派遣ってどうなの?【メリットやオススメの派遣会社を紹介!】では、派遣看護師の具体的な働き方や、注意すべきこと、メリット・デメリットなどに関して解説しているので、参考にしてもらえれば幸いです。