どうすれば円満に退職できる?
こういった疑問に答えます。
- 退職時に強い引き止めにあってしまう原因
- 強い引き止めに負けずに退職する方法
勇気をだして退職したおかげで、地獄のような病院勤務から抜け出せ、今は一般企業で働けるようになりました。
強い引き止めに負けないためには、必ず退職するという覚悟をもって、退職交渉にのぞむこと重要。
必ず退職するという覚悟をもって退職交渉にのぞむことで「強く引き止めれば、退職を阻止できるかもしれない」という隙を、師長に与えてしまう状況を回避できます。
わたしが強い引き止めに負けず退職を勝ち取れたのも、退職するという覚悟をもって、退職交渉にのぞんだのが大きいです。
今回はそんな私の実体験にもとづいて、退職時に強い引き止めにあってしまう原因や、強い引き止めに負けずに退職する方法などについて解説していきます。
多くの看護師が退職時に強い引き止めにあっている
安心してください。「強い引き止めにあって退職できない…」と悩んでいるのは、あなただけではありません。
実際、マイナビ看護師が行った調査では、約8割の看護師が退職時に引き止めにあったことがある、と回答しています。
引き止められた方法で、多かったのが以下のケース。
- 強引に引き止められた
- ただただ説得された
- 退職の話し合いを拒否された
上記の他にも、勤務時間・休日の見直しを提案されたや異動の提案された、退職時期の変更を提案されたなど、のケースがありました。
さらに、強い引き止めに苦しんでいる看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの看護師が「強い引き止めにあい退職できない…」という状況に苦しめられていることがわかります。
看護師が退職時に強い引き止めにあってしまう原因
では、看護師が退職時に強い引き止めにあってしまう原因には、どんなものがあるでしょうか。主な原因は以下の3つ。
- 人手不足を理由に引き止めにあう
- 退職時期を理由に引き止めにあう
- 師長にとってマイナス要因となる
原因①|人手不足を理由に引き止めにあう
人手不足は、強い引き止めにあってしまう原因の一つ。
実際、人手不足を理由に強い引き止めにあっている看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの看護師が人手不足を理由に、強い引き止めにあっていることがわかります。
人手不足を理由に引き止めにあうと、残されたスタッフのことを考え、退職をためらってしまうことも…。
とはいえ、人手不足を理由にした引き止めを受け入れてしまうのはNG。なぜなら人手不足はすぐに解消されるものではないから。
実際、人手不足については、厚生労働省の看護職員受給見通しの今後の進め方について(案)のなかで、以下のような明記があります。
社会保障・税一本改革の試算では、2025年に看護職員が約196〜約206万人も必要とされており、今後、仮に3万人/年のペースで増加しても、約3万人〜13万人分のギャップが生じるとされている。
このように、今後も病院を含む多くの医療・福祉現場で看護師が不足するため、人手不足の解消は期待できません。
残されたスタッフのことを考えると心苦しいですが、今の苦しくてシンドイ状況から抜け出すためにも、人手不足を理由にした引き止めを受け入れるのはやめましょう。
原因②|退職時期を理由に引き止めにあう
退職する時期も、強い引き止めにあってしまう原因の一つ。
実際、退職時期を理由に強い引き止めにあっている看護師の声をみてみると、
などの声が。とくに年度末以外(3月)での退職が、強い引き止めにあってしまう原因になっているのがわかります。
実際、マイナビ看護師が行った調査でも、5〜11月の退職者の割合が少なく(約5%)、3月の退職者の割合が最も多い(約35%)という結果に。年度末(3月)以外の退職が難しいことがわかります。
裏を返せば、年度末(3月)であれば、退職がしやすいということ。待てるのであれば、退職する時期を年度末(3月)に合わせると、円満退職しやすくなります。
原因③|師長にとってマイナス要因となる
あなたの退職が、師長にとってマイナス要因になってしまうことも、強い引き止めにあってしまう原因の一つ。
実際、あなたが退職してしまうと、
- 勤務表をつくるのが大変になってしまう
- 管理能力がないと思われてしまうかもしれない
- 上層部からの評価が下がってしまうかもしれない
- 新しい看護師を採用・教育するのに時間とコストがかかってしまう
など師長にとってマイナス要因ばかりが降りかかってきます。
師長としては、あなたの退職を防ぐことが、マイナス要因から身を守る最善策に。結果として、強い引き止めという手段で、あなたの退職を防ぐという構図がうまれてしまいます。
強い引き止めにあっている看護師必見!退職を勝ち取る方法
では、強い引き止めに負けないためには、どうすればよいのでしょうか。強い引き止めに負けない方法は以下の5つ。
- 必ず退職するという覚悟をもつ
- 退職しないと実現できないこと退職理由にする
- 就業規則や民法を根拠に退職時期を申し出る
- 先に転職先を決めて退路を断つ
- 退職に応じてくれな場合は相談相手を変える
ポイント①|必ず退職するという覚悟をもつ
必ず退職するという覚悟をもつことは、強い引き止めに負けないための重要なマインド。
必ず退職するという覚悟がない状態で退職交渉にのぞむと、師長からの強い引き止めに負けてしまい、退職できない…という状況に陥ってしまう危険があります。
強い引き止めに負けないためにも、必ず退職するという覚悟をもって退職交渉にのぞみましょう。
加えて、退職交渉にのぞむときは、
- 退職の相談ではなく、退職の決断を伝える
- 何を言われても、退職する決断が変わらないことを伝える
- 交渉に応じてくれない場合は、労働基準監督署などに相談することを伝える
- 退職届を受け取ってもらえない場合は、内容証明郵便で退職届を送ることを伝える
など必ず退職するという覚悟を「師長に示す」ことも重要。
ポイント②|退職しないと実現できないこと退職理由にする
退職を勝ち取るためには、強い引き止めにあいにくい退職理由を考えることが重要。
強い引き止めにあいにくい退職理由として、今の職場で実現できそうな退職理由はNG。退職しないと実現できないことを、退職理由として伝えましょう。
退職しないと実現できないことには、以下のようなものがあります。
- 語学留学をする
- 自由気ままな旅をする
- 他の分野や・施設で働く
- 看護師以外の仕事を経験する
- 本当にやりたいことを実現する
- 今の病院ではできないことを経験する
なお退職理由を伝えるときは、師長からの質問に答えられるように、ある程度の下調べをしておくことが必須。
たとえば「今の病院ではできないことを経験するために退職したい」を退職理由にする場合は、転職先をいくつかピックアップして、転職先の特徴や転職先でできることなどを調べましょう。
転職先についての情報収集をするときには、自力での検索だけでなく、看護師転職サイトの活用もオススメ。
看護師転職サイトを活用すると、網羅的かつ多角的に情報収集ができるため、転職先のより詳しい情報を得られます。
ポイント③|就業規則や民法を根拠に退職時期を申し出る
退職時期を理由にした強い引き止めに対処するためには、就業規則や民法を根拠に退職時期の申し出を行うことが重要。
就業規則には、どれくらい前に退職の申し出をすればいいかの根拠が明記されていて、就業規則で定められている期限が「1か月」の場合は、1か月前に退職の申し出をおこなえば退職できます。
また、民法第627条 第1項では、期間の定めがない雇用契約の場合、退職したい日の2週間前に退職の申し出を行えば、雇用主の同意がなくても2週間後に退職が可能に。
ただ、退職する時期によっては、就業規則や民法という根拠を示したうえでも、退職を拒否されてしまう場合があります。
実際、マイナビ看護師が行った調査でも、5〜11月の退職者の割合が少なく(約5%)、3月の退職者の割合が最も多い(約35%)という結果が。年度末(3月)以外の退職が難しいことがわかります。
裏を返せば、年度末(3月)であれば、退職がしやすいということ。待てるのであれば、退職する時期を年度末(3月)に合わせると、円満退職しやすくなります。
ただし年度末(3月)まで待てない場合は、就業規則や民法を根拠に退職を勝ち取りましょう。
ポイント④|先に転職先を決めて退路を断つ
強い引き止めに負けないためには、先に転職先を決めて、強制的に退職せざるを得ない環境をつくることも重要。
強制的に退職せざるを得ない環境をつくり、退職以外の道を断つことで、強い覚悟をもって退職交渉にのぞめるようになります。
さらに、退職前に転職先を決めておけば、退職から転職までの間隔をあけずに、次の職場で働けるようになり「貯金がない場合」や「次の転職先が見つかるか不安な場合」でも安心して退職できるように。
なお、転職先を決めるときには、看護師転職サイトを活用して、転職先のリアルな様子を知ることが重要。
実際、看護師転職サイトを活用すれば、
- 比較検討できる求人数が増える
- 希望する求人を探してくれる
- 非公開求人をゲットできる可能性がある
- 内部情報をゲットできる可能性がアップする
- 職場見学のセッティングをしてもらえる
など網羅的かつ多角的に情報収集ができます。
とくに「思っていたのと違った…」「前の職場の方がよかった…」など、転職後の後悔を防ぐためには、職場見学をおこない、転職先のリアルな情報を知ることが必須。
とはいえ「見学だけをさせてほしい」という連絡をするのはハードルが高いですよね。
一方で、看護師転職サイトを活用すれば、転職エージェントがあなたの代わりに職場見学のセッティングをしてくれるので、ストレスフリーで情報収集を行うことが可能に。
さらに、看護師転職サイトを活用すれば、転職エージェントが転職のサポートをしてくれるため、在職中でも効率的かつ効果的に転職活動をすすられます。
なお、わたしが実際に利用したよかった看護師転職サイトは、以下の3つ。
転職サイト | 求人数 | HP | |
1位 | レバウェル看護 (看護のお仕事) | ◎ | ◎ |
2位 | マイナビ看護師 | ◎ | ○ |
3位 | ナースパワー | ○ | △ |
看護師転職サイトの選び方や、オススメの転職サイトの詳細については「【転職経験者が厳選】看護師転職サイトランキングTOP3を紹介!」で詳しく解説しているので、参考にしてもらえたらうれしいです。
ポイント⑤|退職に応じてくれな場合は相談相手を変える
- 必ず退職するという覚悟をもって退職交渉にのぞんだ…
- 退職しないと実現できないこと退職理由にして伝えた…
- 就業規則や民法を根拠に退職時期を申し出をおこなった…
にも関わらず強い引き止めによって退職できない状況に陥ってしまった場合は、看護部長や人事部など師長以外の人の相談しましょう。
なお、相談相手を変えても強い引き止めにあい、退職できない場合は、わたしNEXTなどの退職代行サービスの活用がオススメ。
わたしNEXTへの相談は24時間可能!相談料は「無料」でLINEで気軽に相談できます。
【まとめ】強い引き止めに負けず退職を勝ち取るためには強い覚悟が必須
今回は、退職時に強い引き止めにあってしまう原因や、強い引き止めに負けずに退職する方法などについて解説してきました。
結論として、強い引き止めに負けないためには、必ず退職するという覚悟をもって、退職交渉にのぞむことが重要。
必ず退職するという覚悟をもって退職交渉にのぞむことで「強く引き止めれば、退職を阻止できるかもしれない」という隙を、師長に与えてしまう状況を回避できます。
強い引き止めに負けずに退職を勝ち取るためには、膨大なエネルギーが必要に…。しかし、退職して働く環境を変えられれば、今よりいい環境で働くことも十分に可能です!
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- マイナビ看護師|看護師白書2020