こんなことを思っているのは自分だけですか?
それとも私と同じように、仕事に行きたくないと思っている看護師はいますか?
仲間がいるなら、どんな理由で仕事に行きたくないと思っているのか知りたいです。
そもそも仕事に行きたくないという理由で、仕事を辞めるのはアリですか?ナシですか?
ナシなら「その理由やツライ現状を乗り越える方法」を。
アリなら「失敗しない退職・転職方法」や、「のんびり働く方法」、「看護師以外の仕事に転職する方法」などを教えて欲しいです。
あと仕事を辞めたあとに後悔したくないので、実際に仕事を辞めた看護師から「本当に仕事を辞めてよかったのか?」「仕事を辞めた後どんな生活をしていたか?」などのリアルな話を聞きたいです。
こういった疑問に答えます。
現在は転職アドバイザーとして活動しています。
「仕事に行きたくない…」、その気持ち痛いほどよくわかります。
なぜならわたし自身、ドロドロの人間関係や命を預かるプレッシャー、毎日の残業、キツイい夜勤など、さまざまな理由で仕事に行きたくないと、毎日のように思っていたから。
そうした状況をなんとか乗り越え、10年目まで続けることができたのは、仕事に対する考え方を180度変えることができたのが大きいです。
ただ、今にして思えば「3年目をやりきったタイミングで辞めればよかった」と、後悔しています。
それというのも、仕事に行きたくない気持ちを我慢しながら続けた結果、「若さ+時間」という貴重な資源をムダにしてしまったから。
今回はそんな私の実体験にもとづいて、「仕事に行きたくないという理由で看護師を辞めてもいいのか?」や「仕事に行きたくない毎日を乗り越える方法」、「仕事を辞める決意をしたときの退職・転職方法」などについて解説します。
看護師ですが、仕事に行きたくないです…【その気持ちよくわかります】
「仕事に行きたくない…」その気持ち痛いほどよくわかります。
なぜならわたしも看護師時代、以下のような理由で「仕事に行きたくない」と思っていたから。
- 休日も心身が休まらない…
- ドロドロの人間関係がシンドイ…
- 責任の重い仕事に耐えるのがシンドイ…
- 多忙な業務、毎日の残業、不規則な勤務がとにかくシンドイ…
理由①「休みの日も心身が休まらない…」
というのもわたしの場合、休みの日も仕事のことが頭からはなれず「公私ともに気持ちに余裕がもてない毎日」を送っていたから。
実際、休みの日になっても、ネガティブなことを考えつづけ気づくと夕方になっていることも…。
心身が休まらないせいで、外にでかける気力もでず引きこもり状態で、さらに気持ちがめいってしまう。
「なんのために生きているのだろう…、仕事なんていきたくない、いっそのことすべてを投げ出してしまいたい」そんなことを毎日考えていました。
理由②「ドロドロの人間関係がシンドイ…」
というのも私の場合、「コミュ障+人見知り」で人と関わるのがとにかく不器用だったから。
実際、コミュ障+人見知りのせいで職場にうまくなじめず、孤立気味…。
先輩や上司ともあまりうまくいかず、陰湿で無慈悲なイジメや過激で理不尽なパワハラを日常的に受けていました。
- いつでもどこでも悪口を言われる
- 指導という名のいじめをしてくる
- 失敗やミスを過剰なまでに攻め立ててくる
- 質問しても無視され、聞こえないふりをされる
- 八つ当たりをされたあげく、明らかに理不尽な理由で怒られる
- 複数人の先輩がグルになって、聞こえるように陰口をいってくる
- 挨拶をしても、話かけても、質問しても、相談しても、すべて無視される
- 大声で怒鳴られ、個人の尊厳や人格を否定されるようなこともいわれる
- etc…
陰口・悪口・罵倒・嫌味・パワハラ・etc…、看護師時代はとにかく人間関係がしんどく毎日のように「仕事に行きたくない…」と思っていました。
苦手な人と一緒の勤務なんてさらに地獄で、「仕事に行かずに逃げてしまいたい」と、なんどもなんども思っていました。
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理由③「責任の重い仕事に耐えるのがシンドイ…」
というのも私の場合、「要領が悪くて仕事がうまくこなせない」ダメダメな看護師だったから。
実際、複数の作業を同時並行でおこなうのが苦手なわたしにとって、看護師業務をこなすのはかなり大変でした。
しかもミスをするとパニックになり、さらにミスを重ねてしまうというダメっぷり…。
同期に比べて、仕事を覚えるのが遅いダメっぷり…。
こんなダメな自分が仕事をつづけていたら、いつか大きな失敗をしてしまうのではないかという恐怖を毎日かかえていました。
それにくわえて、仕事ができないことで周りに迷惑をかけ、人間関係がよけいに悪くなるという悪循環により、毎日のように「仕事に行きたくない…」と思っていました。
理由④「多忙な業務、毎日の残業、不規則な勤務がとにかくシンドイ…」
というのもわたしの場合、多忙な業務、毎日の残業、不規則な勤務のせいで「心身がすりへる毎日」を送っていたから。
実際、夜勤のせいで睡眠の質が低下し、「寝ても寝ても疲れがとれず」いつも体がダルい状態が続いたり。
多忙な業務と毎日の残業のせいで疲労がたまり、つねに体調が悪い状態がつづいたり…。
さらに心身ともに疲れているせいで、ささいなコトでもイライラし、大事な人にやつあたりをしてしまったり。
そんな生活がすごくイヤで、毎日のように「仕事に行きたくない…」と思っていました。
仕事に行きたくないなら看護師辞めてもOK【ただし条件あり】
結論として、仕事に行きたくないと思っているなら、ムリして看護師を続ける必要はないです。
理由は、以下のとおり。
- 看護師以外にも仕事はある
- 看護師こそ、看護師以外の仕事を経験するのが重要
- 行きたくない仕事をただただ続けていると、時間を浪費してしまう
- 看護師を辞めないと、行きたいと思える仕事をみつけることができない
- 看護師だからといって、看護師をゼッタイしなければいけないわけではない
- etc…
実際にわたしも、いまは看護師をやめて一般企業で働いていますが、仕事に行きたくないと思うことが劇的に減りました。
そういった毎日を手にいれることができたのは、勇気をだして病院をやめ看護師をやめたからだといえます。
とはいえすべての人が看護師を辞めてもいいかというと、それは違います。
そこでここからは、仕事に行きたくないという理由で看護師を辞めるのがアリな人・ナシな人について解説していきます。
仕事に行きたくないという理由で看護師を辞めたい…【アリ?ナシ?】
結論として、その人のおかれている状況によってことなります。
- 3年目をやりきっていない看護師
- 3年目をやりきった看護師
- うつ病の危険がある看護師
看護師辞めるの「ナシな人」:3年目をやりきってない看護師
結論として、病院または看護師を辞めるなら「3年目をやりきってから」がベストタイミングです。
理由は、以下のとおり。
- 人生の保険ができる
- 働き方の幅がひろがる
- 転職先選びの幅がひろがる
上記のなかでも、とくに重要だと感じたのが「人生の保険ができる」です。
仕事をやめるのに「人生の保険」が重要な理由
理由は、基本的に仕事に困らなくなるから。
具体的には、以下のとおり。
- 中途採用では、即戦力・実務能力のある看護師が求められている
- 3年目をやりきると「即戦力・実務能力がある看護師」と認識される
- こだわりを捨て、自分に適した転職先を選べば、ほぼほぼ採用してもらえる
- 結果、仕事に困ることがなくなる=人生の保険ができる
実際、採用担当者の方も、以下のようなことを言っていました。
3年間、辞めずに働いてきた実績があれば安心して雇うことができます。
それに、臨床経験3年あれば、即戦力としても期待できます。
人材不足の現場としては、ぜひとも欲しい人材です。
こんなかんじで3年目をやりきると、基本的に「仕事に困らなくなる=衣食住に困らなくなる」ため、安心して転職活動をおこなうことができます。
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看護師辞めるの「アリな人」:うつ病の危険がある看護師
くりかえしになりますが、3年目をやりきった看護師ならいつでも仕事を辞めてもOK。
ただしうつ病の危険がある看護師は、3年目をやりきる前でも我慢せずに仕事を辞めるべきです。
なぜなら一度うつ病になってしまうと、元の状態に戻るのが大変になってしまうから。
実際に私の同期も、我慢に我慢をかさねた結果、うつ病になってしまい休職してしまいました。
その後しばらくして、仕事に復帰できましたが「以前のような働き方ができない→それに悩んでまた心を病んでしまう」という負のサイクルに陥ってしまいました。
このような事態を避けるためにも、うつ病の危険がある看護師は、3年目をやりきる前でも我慢せずに仕事を辞めるべきです。
うつ病の危険がある場合
具体的には、以下のような症状が2週間以上続いている場合、うつ病の危険があります。
- 憂うつ感、絶望感、悲しみなど、沈んだ気持ちが続く。
- 意欲が湧かず、何も楽しめない(楽しくない)と感じている。
- ささいな出来事や他の人の言動で、自分を責めてしまう。「自分という人間には価値がない」という思いが強い。
- 気力が低下し疲れやすい。思考力や集中カが低下している。仕事や日常生活において、作業能率が落ちている(あるいは、そう感じる)。
- 重く締めつけられるような頭痛。
- 腰痛、肩こリ、身体の節々の痛み。
- 食欲不振、胃の痛み。
- 発汗、息苦しさなど。
*引用:すぐに役立つ暮らしの健康情報ーこんにちは2011年3月号:メディカル・ライフ教育出版
なおうつ病については、うつ病については、以下のようなセルフチェックツールがあります。
- うつ病・こころとからだ「うつ病チェックシート」
- こころの陽だまり「うつの症状を自己チェック」
自分の状態を客観的に判断するためにも、少しでも異変を感じたら、セルフチェックをおこなましょう。
【結論】アリかナシかは、おかれている状況によってことなる
3年目論争には、さまざまな意見があると思いますが、わたしの経験としては3年目をやりきってからの方がいいと感じました。
やっぱり新しい挑戦をしたときに、「仕事に困らない=衣食住に困らない」というのはかなり安心感がありました。
そういった経験からも、病院または看護師をやめるなら3年目をやりきった方がいいと強く思います。
そこでここからは、3年目未満の看護師にむけて、仕事に行きたくない毎日をのりこえる方法を解説していきます。
看護師を辞めるのがナシの場合【仕事に行きたくない毎日をのりこえる方法】
仕事に行きたくない毎日をのりこえるためには、以下のことが重要。
- 異動をして環境をかえる
- 仕事に対する考え方をかえる
実際にわたしは、上記の方法で10年目まで看護師をつづけることができました。
のりこえる方法①「異動して環境をかえる」
異動して環境をかえるのは、仕事に行きたくない状況をかえるのに有効な手段になります。
なぜならおなじ病院内でも、部署によって「今よりも仕事が楽しくなる」ことがあるから。
実際にわたしの場合、病棟から手術室に異動したことで、仕事に行きたくない度数が少なくなりました。
異動したら仕事に行きたくない度数が減った理由
理由は、以下のとおり。
- 病棟に比べて人間関係がよかった
- 手術室の仕事が肌に合っていた
とくにありがたい誤算だったのが、人間関係がよかったこと。
手術室への異動がきまったときは「あ、終わった…」と思ったのですが、実際に働きはじめると厳しくも優しい人が多くて「いい意味」で期待を裏切られました。
それにくわえて、手術室の仕事が肌にあっていたのもありがたい誤算でした。
もちろん似たような器械の名前をおぼえる作業や、今まで経験したことがない業務を一からおぼえることは、かなり大変でした。
とはいえ病棟に比べれば苦痛度合いはかなり低く、仕事に行きたくない度数は減りました。
のりこえる方法②「仕事に対する考え方をかえる」
仕事に行きたくない状況をかえるためには、仕事に対する考え方を変えることも重要。
実際にわたしの場合は、以下のような考え方をすることで「10年目まで病棟勤務をつづける」ことができました。
- 前向き思考でいる
- 他人に期待しない
- 病院以外にも働く場所があると考える
- 3年目をやりきったら辞める、と決めてがんばる
上記のなかでもとくに重要だと実感したのが、「他人に期待しない」ということ。
他人に期待しないことが重要な理由
理由は、心のダメージを最小限に抑えるため。
具体的には、以下のとおり。
- 他人に期待しても、期待を裏切られる可能性が大…、
- 実際、どんな些細なことに対しても、難癖をつけて攻撃してくる人がいる。
- そんな人に対して「ああしてほしい」「こうしてほしい」という期待をすると…、
- 「期待が裏切られたダメージ+通常ダメージ」の、ダブルダメージを受けることになる。
- その一方で、はじめから他人に期待しなければ…、
- 「通常ダメージだけですむため」、心のダメージを最小限に抑えることができる。
実際にわたしの場合も、他人に期待しなくなってから、心のダメージが激減しました。
しかも他人に期待しなくなってからは、「この人はこういう人だから、しょうがいない」「どうせなにをしてもイヤなことをされるなら、ムリに好かれようとしなくていい」という諦めの気持ちがうまれるようになりました。
結果、さらに心が楽になり「仕事に行きたくない」とい気持ちが軽減しました。
ちなみにわたしの場合、仕事に行きたくない一番の理由が人間関係だったので、他人に期待しない作戦はけっこう効果がありました。
【結論】できれば3年目をやりきるまでがんばるべし
逆に3年目をやりきった時点で、仕事に行きたくない気持ちがあるなら「すぐに転職したほうがいい」です。
理由は、以下のとおり。
- 「若さ+時間」という、貴重な「武器+資産」をムダをしてしまう
- 決断を先のばしにすると、後悔してしまう可能性が高くなる
実際にわたしの場合は、10年目にして病院を辞めることができましたが「もっと早く辞めるべきだった…」とひどい後悔をしています。
「もっと早く辞めるべきだった…」と後悔している理由
理由は、「若さ+時間=人生において大きな強み」をムダにしてしまったから。
とくに新しい挑戦をするたびに、以下のことを痛感しています。
- 若いほうが、体力がある
- 若いほうが、柔軟性がある
- 若いほうが、吸収力がある
- 若いほうが、方向性をかえやすい
- 若いほうが、たくさんのことを試すことができる
- 若いほうが、トライ&エラーを実践できる時間がたくさんある
- etc…
もちろん新しい挑戦をするのに、年齢は関係ありませんが、やはり「若さ+時間」は人生において大きな強みになります。
そういった強みを最大限いかすためには、決断を先のばしにせずに、積極的に行動することが重要になります。
そこでここからは、実際に複数の転職経験があるわたしが、失敗しない退職・転職方法について解説していきます。
看護師を辞めるのがアリの場合【失敗しない退職・転職方法】
後悔しない転職をするためには、「3〜6ヶ月」の準備期間をもうけて、計画的に準備をすすめることが重要。
理由は、熟考する時間を確保して、間違った選択をする可能性をゼロに近づけるため。
具体的には、以下のようなスケジュールで転職活動をすすめていきます。
スケジュール | 内容 |
転職の決意 | 転職時期の決定 |
6〜4ヶ月前 | 自己分析 |
4〜2ヶ月前 | 求人探し |
求人先への見学 | |
求人先の絞り込み | |
面接対策・履歴書・職務経歴書の作成 | |
2〜1ヶ月前 | 求人先への面接 |
転職終了 | 内定・入社 |
転職活動の詳しい内容については、以下の記事で解説しています。
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余談:看護師を辞めて違う仕事に転職したい看護師へ
結論として、「小さく始める」のが最適解。
理由は「リスクを最小限」に抑えながら、新しいコトを始めることができるから。
たとえば…
- まずは正社員→パートに切り替える
- 病院勤務しながら、空いた時間で違う仕事のアルバイトをする
- まずは看護師資格+経験をいかせる職場に転職する
- 病院以外で働くことになれてから違う仕事に挑戦する
- まずは病院を辞めて派遣看護師として働く
- 派遣看護師4日+他の仕事1日→派遣看護師3日+他の仕事2日→派遣看護師1日+他の仕事4日
- というように、徐々に他の仕事の比率を増やしていく
こんな感じで、いきなりすべての環境を変えるのではなく、徐々に小さく環境を変えていくことで「リスクを最小限に抑えながら」新しいことを始められます。
私も小さく始めた結果、一般職で働けるようになった
実際に私も、看護師を辞める以前に、病院を辞めるのがかなり不安でした。
その不安を払拭するために、まずは看護師の資格がいかせる介護系の職場を転々としました。
そうやって徐々に、病院以外の働き方に慣れはじめた頃に起業の経験して、看護師以外の働き方をするようになりました。
そんな感じで今は、看護師とは関係ない、一般職で働くことができるようになりました。
https://life-climber.com/quit-nursing-different-job/
仕事に行きたくないとい理由で看護師を辞めてよかった【人生の幸福度がアップした】
「看護師を辞めてよかったですか?」と聞かれたら、迷わず「辞めてよかった」と答えます。
なぜかというと、看護師を辞めたことで、人生の「幸せ指数が格段にアップした」から。
幸せ指数が格段にアップした理由は、以下のとおり。
- 身体的・精神的負担が激減した
- ストレスが激減し、心身ともに穏やかに過ごせる日が増えた
- 人生に希望ができ、「生きていて楽しい」と思えることが増えた
詳しくは、以下の記事で解説しているので参考にしてもらえるとうれしいです。
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