できれば、仕事を辞めたあとに、幸せになれる方法を知りたい。
というか、仕事を辞めたら幸せになれの?「辞める=逃げ」だと考えると、がんばって続けるべきか悩んでしまう…。
そもそも、看護師に向いてないとか、なんのために看護師をやっているかわからない、と思っている状態で、辞めずに続けることは幸せと言えますか?
看護師を辞めた後に後悔したくないので、実際に看護師を辞めた人が幸せな毎日を送れているのか知りたいです。
こういった疑問に答えます。
現在は転職アドバイザーとして活動しています。
私も新人看護師の頃は、周りからのパワハラ・モラハラ、お局のイジメ、上司からの心無い言葉、できない自分など、いつも辞めたいと思って仕事をしていました。
幸い私の場合は、新人時代を乗り切ることができましたが、辞めずに続けてきて幸せだったかというと、そうでもないかなと思っています。
今回は、そんな私の実体験にもとづいて、新人看護師が辞めるべきタイミングや、幸せを掴むための方法などを解説します。
仕事を辞めた方がいい新人看護師とは?【幸せのためには逃げも必要】
新人看護師でも、「心身に不調が出ている」場合は、仕事を辞めた方がいいと思います。
具体的には、以下のような症状が2週間以上続くときは、うつ病の可能性があるため、我慢せずに辞めたほうがいいです。
- 憂うつ感、絶望感、悲しみなど、沈んだ気持ちが続く。
- 意欲が湧かず、何も楽しめない(楽しくない)と感じている。
- ささいな出来事や他の人の言動で、自分を責めてしまう。「自分という人間には価値がない」という思いが強い。
- 気力が低下し疲れやすい。思考力や集中カが低下している。仕事や日常生活において、作業能率が落ちている(あるいは、そう感じる)。
- 重く締めつけられるような頭痛。
- 腰痛、肩こリ、身体の節々の痛み。
- 食欲不振、胃の痛み。
- 発汗、息苦しさなど。
引用:すぐに役立つ暮らしの健康情報ーこんにちは2011年3月号:メディカル・ライフ教育出版
我慢のしすぎはNG、早めの早めの対策が重要
なぜなら、我慢しすぎると、うつ病がどんどん悪化してしまうから。
そのためには、セルフチェックをおこない、客観的に自分の心身の状態を把握することが重要です。
具体的には、以下のようなツールをつかい、定期的に心身の状態を可視化するようにしましょう。
- うつ病・こころとからだ「うつ病チェックシート」
- こころの陽だまり「うつの症状を自己チェック」
重要なのはうつ病になる前にやめること【幸せのためには逃げも必要】
なぜなら、一度うつ病になってしまうと、元の状態に戻るのが大変になってしまうから。
実際に私の同期も我慢に我慢を重ねた結果、うつ病になり休職してしまいました。
しかも、しばらくして復帰してからも、以前のような働き方ができず、それに悩んでまた心を病んでしまうという、負のサイクルに陥ってしまっていました。
今すぐに辞めたらNGの新人看護師とは?【幸せのためには我慢も必要】
極端な話ですが、うつ病の症状がない限りは、今すぐに辞めず「最低でも1年、できれば3年」はがんばったほうがいいと思っています。
一番の理由は、1年も経たずに辞めてしまうと、転職活動をするときにマイナス要素になってしまうから。
具体的には、採用担当者に「雇ったとしても、どうせすぐに辞めてしまうんだろうな…」という印象を与えてしまう危険があります。
新人看護師が仕事を辞めたいと思う原因と対処法
仕事を辞めたいと思う原因を考えだしたら、キリがないと思います。
そのなかでも、とくに多い原因が以下のことだと思います。
- 看護師として求められるレベルに追いつけない
- パワハラ・モラハラ・お局のイジメ・上司からの心無い言葉(悪口)
- 責任の重さと、激務によるストレス
- 看護師に向いてないと感じる
- etc…
ここからは、それぞれの対処法について解説していきます。
対処法①「看護師として求められるレベルに追いつけない」
対処法としては、焦らず一歩ずつ、できることを増やしていくしかないです。
なぜかというと、新人の頃は、周囲から求められているレベルに追いつけないのが、当たり前だからです。
実際に私の場合も、人の3倍の時間が必要な性格で、なかなか仕事を覚えることができる、毎日のように怒られ、呆れられていました。
そもそも、性格的に忙しくなればなるほど、ミスを誘発しやすくなるので、看護師に向いていない…、辞めたほうがいいのでは…、と何回も思っていました。
そんな私が看護師を10年続けることができた理由
理由は、仕事に対するマインド(考え方)を変えたからです。
具体的には、以下のとおり。
- 他の人と比べない
- ミスは成長のために欠かせないものと考える
- できない自分を受け入れてあげる
- 常に逃げてもいいと考える
詳しくは、以下の記事で解説しています。
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対処法②「パワハラ・モラハラ・お局のイジメ・上司からの心無い言葉(悪口)」
私の場合は、以下の3つの方法で、ドロドロの人間関係を乗り越えました。
- 3年で辞める、と決めてがんばる
- 自分の目標と信念を支えにする
- 他人に期待しない
ただ、私の場合は、10年目にしてドロドロの人間関係に限界を感じて、以下の3つのことをおこないました。
- 転職を視野に入れる
- 看護師以外の仕事をする
- 一人で稼ぐ力を身につける
結果として今は、看護師以外の仕事+副業という生活をしています。
また、副業でブログ運営をはじめたことで、月3〜5万円の副収入と、不定期ですが、約10万円/回の収入を得ることができるようになりました。
https://life-climber.com/nurse-messy-relationships/
【悲報】どこに転職してもいじめのリスクはある
なぜなら、どこにでもあなたにとって、嫌な人が存在するから。(あくまでも個人的な見解です)
しかも、人間関係がいい職場を探すといっても、それは至難の技といえます。
理由は、以下のとおり。
- 本当の人間関係は外からだとわからない
- 口コミや知り合いの情報はあてにならない
対処法③「責任の重さと、激務によるストレス」
責任の重さと、ストレスについては、耐えるしかないと思います。
なぜなら、看護師として働く限り、「人の命に責任をもつ」ということから、逃げられないからです。
実際、私の場合、看護師として10年働きましたが、責任の重さと、激務によるストレスは、ずっとなくなることはありませんでした。
ただ、私の場合は10年目のときに、以下の自問をした結果、耐え続けるのをやめるという答えをだしました。
- 「責任の重さに耐え続けることができるか?」
- 「責任の重さをはねのけるほどの情熱をもって、看護師を続けることができるか?」
とはいえ、新人の段階で上記の自問をしても、ほぼほぼ「No」になってしまうと思います。
なので、最低でも1年、できれば3年、看護師を続けたあとに、上記の自問をしてほしいです。
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対処法③「看護師に向いてないと感じる」
私も「自分は絶対に看護師に向いてない」「1日でも早く看護師を辞めたい…」と、思って働いていまいした。
そんな私が、なんとか看護師を続けていけたのは、以下の5つを実践したからです。
- 他人と比べない
- 期限を決めて働く
- 失敗を肯定的に捉える
- 先輩の指導は話半分で聞く
- 共感してもらえる相手に苦しい気持ちを吐き出す
実際に私の場合は、上記を実践することで、なんとか10年は看護師を続けることができました。
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シンドイけど…できれば3年目を終えてから転職するべし【幸せのためには我慢も必要】
一番の理由は、転職おいて重要な力が身につき、転職先選びの幅を広げることができるから。*もちろん個人差あり
具体的には、以下のとおり。
- 状態に応じて判断できる力
- 患者や家族と目標を共有する力
- 看護に対するリーダーシップ力
- 課題に対して主体的に取り組む力
- 危険を予測し対処できる力
- 患者・家族・チームと連携する力
実際、中途採用では、「即戦力・実務能力」のある、人材が求められているため、上記の6つの力を身につけることができると、転職を有利にすすめることができます。
そういった意味でも、できれば3年目が終わるまでは、がんばったほうがいいと思います。
とはいえ我慢の限界はある
繰り返しになりますが、我慢のしすぎはNG。
少しでも心身に異変を感じたら、さきほどのうつ病チェックシートで心身の状態を可視化することが重要です。
そして、うつ病なるまえに、辞めるなどの対策をとることが重要です。
新人で看護師を辞めた後にやるべきこと【幸せを掴む方法】
結論、自己分析をおこないましょう。
なぜなら、幸せを掴むためには、自己分析をおこない「どう生きたいか」を明確にすることが重要だからです。
たとえば、私の場合は、自己分析をすることで、以下のような答えがでました。
- どう生きたいか:組織に属すことなく働きたい
- 転職活動の軸:看護師資格を活かして、組織に属さず働く方法をみつける
結果、今は看護師ではなく、ブログ運営やHP制作、動画編集など一人で稼ぐためのスキルを身につけるための努力をしています。
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自己分析をする方法
無料で利用できるツールがあるので、まずはそれを利用すれば問題なし。
そのツールというのが、キャリアプラン作成補助シートです。
キャリアプラン作成補助シートには、自分の個性・性格や仕事を選ぶうえでのこだわり、自分の強み・弱み、将来取り組みたい仕事や働き方などに答える項目があります。
これらの項目を一つずつ答えていくことで、自己理解をおこなうことができ、最終的に「どう生きたか」を明確にすることができます。
【無料】キャリアプラン作成補助シートのダウンロード先
キャリアプラン作成補助シートは、厚生労働省のジョブカード制度の一つで、「ジョブカード制度総合サイト」から無料でダウンロードすることができます。
*参照:厚生労働省・ジョブカード制度総合サイト
一人で考えても、どうすればいいかわからない…
そんな場合は、誰かに相談するのがいいと思います。
というのも、自分が本当に思っていることを明確にするためには、誰かと「話をしながら」頭の中を整理することが大切だから。
相談する相手は、話しやすい相手なら親でも友人でも、同期、先輩でも誰でもOK。
また、今だと「どう生きたいか?」を明確化してくれる、キャリアのパーソナル・トレーニングサービスもあるので、そういったものを利用するのもいいと思います。
詳しくは、以下の記事で紹介しているので、一度、みてもらえるとうれしいです。
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個人的にはいつでも逃げ出してもいいと思う
新人看護師はとても、ツライ時期だと思います。(私もあの頃には戻りたくありません…)
もちろん多少の我慢は必要ですが、心と体が壊れそうなら、ムリせず逃げ出しても大丈夫です。