看護師を辞めた後に後悔したくないから、看護師を辞めた経験がある人の「その後の話」を聞きたいな。
こういった疑問に答えます。
- 看護師を辞めた人の退職理由
- 看護師を辞めた人が感じたメリット・デメリット
- 看護師を辞めた後に後悔しないためのポイント
- 仕事先別の転職方法
現在は看護師を辞め、Webライターとして一般企業でフルリモートワークをしています。
「看護師を辞めたいけど、辞めた後どうなるか不安で辞めれない…」その気持ちよくわかります。
なぜならわたし自身、看護師を辞めた後の不安に負け、ズルズルと看護師を続けてしまった経験があるから。
ズルズルと看護師を続けてしまった私も10年目にしてやっと転職できましたが、貴重な時間をムダにしてしまったことを、今でもひどく後悔しています。
ただ、転職してからの生活は本当に充実していて、転職という決断を後悔したことはありません。
今回はそんな私の実体験にもとづいて、看護師を辞めた人の退職理由や看護師を辞めた人が感じたメリット・デメリット、看護師を辞めた後に後悔しないためのポイント、仕事先別の転職方法などについて解説していきます。
看護師を辞めた人の退職理由TOP3
まずは、マイナビ転職が行ったアンケートをもとに、看護師を辞めた人の退職理由TOP3を紹介します。
- 人間関係のトラブルやストレス
- ほかにやりたい仕事がある
- 夜勤がつらい・体力的負担が大きい
上記のほかにも「給料が少ない・割に合わない」「業務の責任の重さ」「向いてないと感じた」が看護師を辞めた理由にランクインしていました。
理由①|人間関係のトラブルやストレス
看護師を辞めた理由の第1位は、人間関係のトラブルやストレス。
人間関係については、日本労働調査組合がおこなったアンケート調査のなかの「看護師を辞めたくなった理由を教えてください」でも第3位にランクインしていました。
人間関係を理由に辞めた人・辞めたくなった人の声をみてみると、
など、イジメやパワハラなど陰湿な人間に苦しめられていたことがわかります。
わたしも看護師時代は、陰湿で無慈悲なイジメや過激で理不尽なパワハラに苦しめられていましたが、看護師を辞めた後は環境が好転。人間関係でのストレスが激減しました。
理由②|他にやりたい仕事がある
看護師を辞めた理由の第2位には、他にやりたい仕事があるがランクイン。
- 30代最後に違う仕事をしたかった
- やりがいはあったが、ほかにも経験してみたい職業があった
- 自分の存在意義を確かめたかった
などの声がありました。
わたしが看護師を辞めた理由も、看護師だけを一生続けることに絶望を感じたから。
病院を辞めるときは、何をしたいかハッキリとしていませんでしたが、転職してさまざまな仕事を経験することで、少しずつ自分のやりたいことがわかるように。今はWebライターという自分にあった仕事をみつけられました。
理由③|夜勤がつらい・体力的負担が大きい
看護師を辞めた理由の第3位は、夜勤がつらい・体力的負担が大きいでした。
体力的負担については、看護roo!がおこなったアンケートでも看護師を辞めたい理由の一つに。
などの声が。
実際にわたしが看護師を辞めた理由も、夜勤がある不規則勤務を一生続けるのはムリだと思ったから。
看護師を辞めた人がその後に転職した仕事先
看護師を辞めた人がその後に転職した仕事先ははさまざま!
実際にマイナビ転職が行ったアンケートをみてみると、多種多様な仕事先に転職していることがわかります。
飲食店スタッフ | 事務 | 営業 |
教員・教官・講師 | アパレル店員 | エステシャン |
セラピスト | 和菓子屋 | 不動産 |
図書館司書 | 農業 | 花屋 |
上記以外にも、鍼灸師やメディカルインストラクター、経理・財務などの仕事先に転職した人や個人事業主になった人もいました。
ちなみに、私はWebライターとして、一般企業に転職してフルリモートワークを行っています。
とはいえ私の場合、はじめから一般企業で働けたわけでなく、看護師資格を活かせる職場で働きながら、徐々に看護師以外の仕事にチャレンジしていきました。
わたしと同じように「看護師を辞めたいけど、いきなり未経験の職種に転職するのは不安‥」と思っている人は、まずは「働く病院を変える」もしくは「病院以外に転職する」するのがオススメ。
というのも現時点で、看護師を辞めたい…と思っていても「働く病院を変える」もしくは「病院以外に転職する」ことで、看護の仕事に楽しさを見いだせる可能性が十分にあるから。
しかも、看護師資格を活かせる職場なら、これまで培った看護スキル・知識を有効活用できるというメリットも。
看護師を辞めたいと思っている人も、いきなり看護師を辞めるのではなく
- 働く病院を変える
- 病院以外に転職する
ことを前向きに検討しましょう。
ちなみに病院以外の職場には、以下のような仕事先があります。
老人ホーム | 保育園 | 障害者福祉施設 |
企業の看護 | 治験コーディネーター | ツアーナース |
救護室 | デイサービス | 検診センター |
美容クリニック | 訪問看護 | 献血ルーム |
児童養護施設 | コールセンター | クリニカルスペシャリスト |
クリニック | 訪問入浴 | etc… |
看護師を辞めた人がその後に感じたメリット5選
次に、実際に看護師を辞めた人がどのようなメリットを感じたのかを見ていきましょう。
- 身体的な負担が減った
- 人間関係のストレスが減った
- 仕事が楽しくなった
- 希望休・有給がとりやすくなった
- 低リスクで転職できた
メリット①|身体的な負担が減った
看護師を辞めると、夜勤なしの規則的な生活や、残業のない生活などが送れるようになるため、身体的な負担が減ることが多いです。
実際、マイナビ看護師が行ったアンケートでも「体力的な負担が軽くなった」が、看護師を辞めてよかったことの第1位にランクイン。
- 休日は疲れて寝てばかりだったのが、外出を楽しめるようになった
- 体力的にも楽だし、精神的なストレスも減り体調もどんどん良くなった
などの声がありました。
わたしも看護師を辞めたことで、夜勤がない生活を送れるようになり、身体的・精神的な負担が激減。
メリット②|人間関係のストレスが減った
看護師を辞めると、陰湿でドロドロとした人間関係から抜け出せる可能性が高いです。
実際、マイナビ看護師が行ったアンケートでも、人間関係のトラブルやストレスが減った、が看護師を辞めてよかったことの第2位にランクイン。
「面倒な人間関係から解放された」という声や「仕事に行くのが嫌、と思うことがなくなった」などの声がありました。
わたしも看護師を辞めたことで、陰湿でドロドロとした人間関係から抜け出せた一人。
もちろん、どこの職場にも自分にとって嫌な人はいます。とはいえ病棟に比べたら全然マシ。病院を辞めてからは人間関係によるストレスが激減し、穏やかな毎日を過ごせる日が増えました。
メリット③|仕事が楽しくなった
看護師を辞めると「仕事がイヤでイヤで仕方ない…」という悩みを解決できる可能性が大。
実際、マイナビ看護師が行ったアンケートでも、仕事が楽しい、が看護師を辞めてよかったことの第3位にランクイン。
- 好きな事を仕事にできた
- 勤務中以外で仕事の事を考えなくてよくなった
などの声がありました。
わたしも看護師を辞めたことで、自分がやりたいと思える仕事を見つけることができた一人。
メリット④|希望休・有給がとりやすくなった
看護師を辞めると、休みが格段にとりやすくなり、プラベートを充実させやすくなります。
実際、マイナビ看護師が行ったアンケートでも、休暇を取りやすくなった、が看護師を辞めてよかったことの第3位にランクイン。
実際、看護師を辞めてからは有給を99%消化できるようになり、年間休日数が大幅にアップ!プライベートを楽しめる時間が増えました。
メリット⑤|低リスクで転職できた
「低リスクで転職できる」というのは、看護師を辞めた後に感じた大きなメリットの一つ。
実際、看護師資格があれば「仕事に困らない=衣食住に困らない」という状況を確保できるため、低リスクで転職活動を行えます。
わたしが看護師を辞められたのも、失敗しても食いっぱぐれることはないという「絶対的な安心感=人生の保険」があったから。このときばかりは看護師になってよかった、と心から思いました。
看護師を辞めた人がその後に感じたデメリット2選
看護師を辞めるとさまざまなメリットが得られますが、一方で以下のようなデメリットを感じた人もいます。
- 収入が減ってしまった
- ゼロからのスタートで大変だった
デメリット①|収入が減ってしまった
看護師を辞めて違う仕事に転職すると、収入が減る可能性があります。
実際、マイナビ看護師がおこなったアンケートでも、看護師を辞めた人の60%が収入が減ってしまったと回答。「夜勤がないぶん収入減」との声や「自由に使えるお金がなくなった」などの声がありました。
実際にわたしも看護師を辞めたことで、夜勤手当がなくなったり、ボーナスが減ったりして、収入がダウン…。とはいえ、看護師を辞めたことは一切後悔していません。
なぜなら看護師を辞めたことで、
- 身体的・精神的な負担が激減した
- 心身とも穏やかな日々を過ごせるようになった
- 仕事を楽しみながらできるようになった
などのメリットを得られらたから。
デメリット②|ゼロからのスタートで大変だった
看護師を辞めると、基本的にゼロスタートになるため、新しいことを覚えていかければなりません。
もちろん、転職先によっては病棟での経験をそのまま活かせますが、未経験の職種へ転職する場合はゼロから仕事を覚える必要があります。とはいうものの、未経験の職種への転職を、そこまで不安に思うことはありません。
実際、マイナビ看護師が行ったアンケートでも、
- しっかりと教えてもらえる環境があった
- スタッフが全員が優しく、丁寧に指導してもらえた
などの声が。
わたしもマイナビ転職のアンケートには激しく同意。今の職場(一般企業)でもすごく丁寧に仕事を教えてもらえています。
看護師を辞めたその後に後悔しないための3つのポイント
結論として、看護師を辞めた後に幸せになれる可能性は十分にあります。しかし、場合によっては後悔してしまうことも…。
では、看護師を辞めた後に後悔しないためには、どうすれば良いのでしょうか。3つのポイントを確認しましょう。
- 失敗を肯定的に捉える
- 辞めた後のデメリット・リスクを受け入れる
- 自己分析を行う
ポイント①|失敗を肯定的に捉える
看護師を辞めた後に後悔しないための1つ目のポイントは「失敗を肯定的に捉える」です。
というのも、転職など新しい挑戦をすると「失敗したな…」と思う場面が、必ずといってよいほど訪れるから。
たとえば私の場合、組織に属すことなく働きたい、という目的をもって転職をしましたが、組織に属さず働く方法なんて簡単にみつかるわけもなく「あれ、この転職失敗したかも…」と思うことが多々ありました。
他にも転職先の人間関係がいまいち…、転職したら収入が下がった…など、さまざまな失敗を経験…。
転職に失敗したかも…と思うなかでも後悔をしなかったのは「失敗=いい経験=成長」というように、失敗を肯定的に捉えるようにしていたから。
転職など新しい挑戦をすると、必ずといってよいほど失敗したな…という場面が訪れます。看護師を辞めた後に後悔しないためにも、失敗を肯定的に捉えるようにしましょう。
ポイント②|辞めた後のデメリット・リスクを受け入れる
看護師を辞めた後に後悔しないための2つ目のポイントは「辞めた後のデメリット・リスクを受け入れる」です。
とくに収入面におけるデメリットと、人間関係におけるリスクは、転職前にしっかりと理解しておきましょう。
まず収入面については「収入が減る可能性が高い」というデメリットが。そのため、収入が減ることに対して過度にストレスを感じる人は、看護師を辞めた後に後悔する可能性が高くなります。
次に人間関係については「どの職場にもあなたにとってイヤな人がいる可能性がある」というリスクが。そのため、人間関係の根本的な解決を目的にしている人は、転職後に後悔する可能性が高くなります。
看護師を辞めた後に後悔しないためにも、
- 収入が減る可能性がある
- 人間関係を根本的には解決できない
などのデメリット・リスクを受け入れたうえで転職活動をすすめましょう。
ポイント③|自己分析をおこなう
看護師を辞めた後に後悔しないためには「自己分析」を行い、以下の3つを明確にすることも重要。
- どう生きたいか
- 転職活動の軸
- 転職の目的
なぜなら、上記の3つがハッキリしてない状態で転職活動を行ってしまうと、
- 転職条件が絞り込めない
- 転職に求める優先順位がわからない
- 自分がなんのために転職したいのかわからない
など軸がブレブレの状態で転職活動を行うことになるから。
当然ながら軸がブレブレの状態だと、なにを基準に転職先を選んだらいいのかわからず、行き当たりばったりの転職をすることに…。さらに、行き当たりばったりで転職先を選んでしまうと「思っていたのと違った…」など転職後に後悔する可能性が高くなってしまいます。
看護師を辞めた後に後悔しないためにも、転職活動をおこなう前に自己分析をおこない、どう生きたいか・転職活動の軸・転職の目的の3つを明確にしましょう。
なお、自己分析を行うときは、無料で利用できるキャリアプラン作成補助シートというツールがオススメ。
看護師を辞めたい人必見!仕事先別の転職方法を解説
では最後に…
- 看護師資格を活かした仕事先に転職する場合
- 異業種の仕事先に転職する場合
の2つのパターンで転職方法を解説していきます。
なお「看護師を辞めたいけど、いきなり未経験の職種に転職するのは不安‥」と思っている人は、「働く病院を変える」もしくは「病院以外に転職する」という形で、看護師資格を活かした仕事先に転職するのがオススメ。
というのも現時点で、看護師を辞めたい…と思っていても「働く病院を変える」もしくは「病院以外に転職する」ことで、看護の仕事に楽しさを見いだせる可能性が十分にあるからです。
方法①|看護師資格を活かした仕事先に転職する場合
働く病院を変える、病院以外に転職するなど、看護師資格を活かした仕事先に転職する場合は「看護師転職サイト」を活用して、情報収集を行いましょう。
看護師転職サイトを活用する理由は、
- 比較検討できる求人数が圧倒的に増える
- 内部情報をゲットしやすくなる
- 職場見学のセッティングをしてもらえる
など病院・病院以外の仕事先の情報を多角的かつ網羅的に収集できるから。
さらに、多角的かつ網羅的な情報収集を行えれば、想像と現実のギャップを埋められるため「思っていたのと違った…」「こんなはずじゃなかった…」という状況を回避できる確率も高くなります。
とくに、失敗しない転職をするためには「職場見学」を行い、想像と現実のギャップを限りなくゼロにすることが重要。実際、職場見学を行うと、転職先のリアルな雰囲気を感じられるため、想像と現実のズレを認識しやすくなります。
職場見学についても看護師転職サイトを活用すればOK。職場見学したいことを転職エージェントに伝えれば、あなたのかわりに職場見学のセッティングをしてくれます。
失敗しない転職をするためには妥協なき情報収集が必須。利用できるサービスは積極的に活用していきましょう。
なお、わたしが実際に利用したよかった看護師転職サイトは以下の3つ。
転職サイト | 求人数 | HP | |
1位 | レバウェル看護 (看護のお仕事) | ◎ | ◎ |
2位 | マイナビ看護師 | ◎ | ○ |
3位 | ナースパワー | ○ | △ |
看護師転職サイトの選び方やオススメの転職サイトの詳細については「【転職経験者が厳選】看護師転職サイトランキングTOP3を紹介!」で詳しく解説しているので、参考にしてもらえたらうれしいです。
方法②|異業種の仕事先に転職する場合
異業種の仕事先に転職する場合は、看護師転職サイトではなく、リクナビエージェントやdodaなどの「総合型転職サイト」を活用して、情報収集を行いましょう。
なぜなら総合型転職サイトと看護師転職サイトでは、掲載されている職種の求人情報がまったく異なるから。とくに異業種の求人情報は膨大にあるため、総合型転職サイトでどんな職種があるかを調べることが重要に。
また、総合型転職サイトを活用すると転職エージェントが、転職の相談や求人の紹介、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策などの、転職サポートをおこなってくれます。
「異業種に転職したいけど、何をどうすればいいかわからない…」と悩んでいるなら、まずは転職エージェントに相談するのがオススメ。
ちなみに異業種の仕事先に転職する場合、
- まずは「派遣看護師+希望する職種でのアルバイト」という形で働き
- 希望する職種の即戦力・実務能力が身についたら正社員を目指す
という方法もあります。
とくに中途採用では即戦力・実務能力のある人材が求められていて、希望する職種の即戦力・実務能力がないと、正社員での採用ハードルが高くなる傾向に。一方でアルバイトなら、正社員に比べて転職のハードルが下がります。
異業種の仕事先に転職する場合は、派遣看護師として働きながら、希望する職種でアルバイトを行い、即戦力・実務能力を身につけることも検討しましょう。
【まとめ】看護師を辞めた後に幸せになれる可能性は十分にある!
今回は、看護師を辞めた人の退職理由や看護師を辞めた人が感じたメリット・デメリット、看護師を辞めた後に後悔しないためのポイント、仕事先別の転職方法などについて解説してきました。
結論として、看護師を辞めたいと思っているなら、勇気をだして転職した方がいいです。
なぜなら転職して働き方・働く環境を変えると、幸せになれる可能性が十分にあるから。
とくに以下のような人は、転職を前向きに検討した方がいいです。
- ゆったり働きたいと思っている人
- 看護師に向いてないと確信した人
- 看護師としての目標がなくなった人
- 看護師を辞めて違う仕事をしたい人
- 看護の仕事に楽しさを見い出せない人
ちなみに、私の転職してからの生活は本当に充実していて、あれだけ嫌だった仕事も楽しみながらできるようになりました。