こういった疑問に答えます。
- 新人看護師が半年で辞めることを考えてしまう原因
- 半年で辞めるメリット・デメリット
- 半年で辞める時にやるべきコト
- 失敗しない転職をする方法
複数回の転職を行い、今はWebライターとして一般企業でリモートワークをしています。
結論として、新人看護師が半年で辞めるのはありです。
とくに、以下のような状況に置かれている場合は「働く病院を変える」もしくは「病院以外に転職する」ことを前向きに検討しましょう。
- アドバイスを求めても、無視するなどして教えてくれない
- 雑用ばかりさせられて、看護業務をやらせてもらえない
- イジメやパワハラを受けていて、相談できる人もいない
- 眠れない、気分が落ち込む、頭重感があるなど心身の不調が続いている
なお、失敗しない転職をするためには、看護師転職サイトを活用して、転職先のリアルな様子を知ったうえで転職することが重要。
看護師転職サイトの選び方やオススメの転職サイトの詳細については「【転職経験者が厳選】看護師転職サイトランキングTOP3を紹介!」で詳しく解説しているので、参考にしてもらえたらうれしいです。
新人看護師が半年で辞めたいと思うのは珍しくない
安心してください。「半年しかたってないけど、看護師を辞めたい…」と思っているのは、あなただけではありません。
実際、新人看護師の離職意思の実態に関する調査では、約7割の新人看護師が入職後1年の間に離職したいと考えていた、との結果が。
また、マイナビ看護師が行った「看護師を一番辞めたいと思ったのはいつ頃?」というアンケートをみてみると、看護師1年目が第1位にランクインしていました。
さらに、日本看護協会が行った病院看護・外来看護実態調査をみてみると、2020年度の新人看護師の離職率は8.2%。およそ12人に1人が、1年未満に退職しています。
新人看護師が半年で辞めることを考えてしまう原因
では、新人看護師が半年で辞めることを考えてしまう原因には、どんなものがあるのでしょうか。
ここでは、マイナビ看護師や看護rooなどが行った調査やアンケートをもとに紹介します。
- 人間関係の悩み
- 看護師に向いてないと感じる
- 過酷な労働環境や不当な待遇
- ストレスによる心身の不調
原因①|人間関係の悩み
イジメやパワハラなど人間関係の悩みは、看護師を辞めたいと思ってしまう大きな原因の一つ。
実際、人間関係の悩みを抱えている新人看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの新人看護師が、イジメやパワハラなどに苦しめられていることがわかります。
マイナビ看護師が行った調査では、7割もの看護師が上司や先輩などからのハラスメントを経験したことがあると回答。調査結果からも看護師業界の人間関係の悪さがわかります。
原因②|看護師に向いてないと感じる
何度もミスをしてしまう、同期と比べて遅れているなど「看護師に向いてない…」と感じてしまうことも、看護師を辞めたいと思ってしまう原因の一つに。
実際、看護師に向いてない…という悩みを抱えている新人看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの新人看護師が「看護師に向いてない…」という悩みを抱えていることがわかります。
原因③|過酷な労働環境や不当な待遇
残業による長時間勤務や残業代の無支給、業務内容に対しての給料の低さなど、過酷な勤務環境や不当な待遇も、看護師を辞めたいと思ってしまう原因の一つになっています。
実際、勤務環境や待遇への不満を抱えている新人看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの新人看護師が、過酷な勤務環境や不当な待遇に苦しんでいることがわかります。
マイナビ看護師が行った調査では、賃金の支払われない労働(サービス残業・サービス早出など)が全体の7割にも及ぶとの結果が。調査結果からも不当な待遇が常態化していることがわかります。
原因④|ストレスによる心身の不調
人間関係や労働環境などのストレスによって起こる心身の不調も、看護師を辞めたいと思ってしまう原因に。
実際、心身の不調に苦しんでいる新人看護師の声をみてみると、
などの声が。多くの新人看護師が、ストレスによって起こる心身の不調に苦しんでいることがわかります。
マイナビ看護師が行った調査では、9割もの看護師が仕事をする上でストレスを感じていると回答。調査結果からも、多くの看護師がストレスフルな毎日を過ごしていることがわかります。
新人看護師が半年で辞めるのはあり?転職できる?
結論として、新人看護師が半年で辞めるのはありです。とくに以下のような状況に置かれている場合は、今の職場を辞めることを前向きに検討しましょう。
- アドバイスを求めても、無視するなどして教えてくれない
- 雑用ばかりさせられて、看護業務をやらせてもらえない
- イジメやパワハラを受けていて、相談できる人もいない
- 眠れない、気分が落ち込む、頭重感があるなど心身の不調が続いている
とくに心身の不調がある場合で、以下の症状が2週間以上続いている場合は、我慢せずに辞めるべき。うつ病の危険があります。
こころの 症状 | 気分が落ち込む、特に朝の抑うつ気分が強い |
身だしなみやおしゃれに関心がわかない | |
集中力が低下し、仕事の能率が落ちた | |
今まで好きだったことや趣味をやる気になれない | |
友人や家族と話すのも面倒だし、話していてもつまらない | |
友人や家族と話すのも面倒だし、話していてもつまらない | |
悲しい気持ちになる | |
からだの 症状 | 眠れない |
寝た気がしない | |
食欲の低下(ときに増加) | |
疲れがずっと残っている | |
性欲の低下 | |
頭痛、頭重感 | |
心臓がドキドキする |
なお、新人看護師で辞めても転職できるので心配ありません。
新人看護師で辞めても転職できる大きな理由は、有効求人倍率の高さ。
eナースセンターによると、2020年度の求職者数は約7万人、求人数は15万人で有効求人倍率は約2倍と高水準になっています。
有効求人倍率が約2倍というのは、転職する看護師にとって有利な状態。
実際、新人看護師で辞めた人の話で「フレッシュさがほしい!」と言われ、面接当日に採用の連絡がきたというケースや、未経験でもいいからきてほしいというケース、第二新卒でもウエルカムというケースも。
新人看護師が半年で辞めるメリット
では次に、新人看護師が半年で辞めるメリットを紹介しします。半年で辞めるメリットは以下の3つ。
- 心身不調の悪化を防げる
- 非生産的な日常から脱出できる
- すべてをリセットした状態で働ける
メリット①|心身不調の悪化を防げる
ストレスフルな環境でがんばりすぎてしまうと、心身の不調が悪化してしまうおそれがあります。最悪の場合、うつ病を発症してしまうことも。
今の職場を辞めるというのは、ストレスフルな環境から抜け出し、心身不調の悪化を防ぐための大切な手段になります。
少しでも心身に異変を感じたら、我慢しすぎずに「辞める」という手段を使いましょう。
メリット②|非生産的な日常から脱出できる
「教えてもらえない、やらせてもらない」という職場で働き続けるのは時間のロス。無価値で無意味で実りのない日々を過ごすことになってしまいます。
今の職場は辞めるということは、実りのない日々から抜け出し、生産的な日常を手に入れるための大切な手段。
実りのない日々を過ごしていると感じたら、自分の未来のためにも「辞める」という手段を使いましょう。
新人看護師は、無条件で業務を教えてもらえる貴重な時期。貴重な時期をムダにしないためには、非生産的な日常から脱出することが重要です。
メリット③|すべてをリセットした状態で働ける
逃げ場がなく、追い詰められている状況で働き続けるのは精神衛生上よくないです。
今の職場で逃げ場がなく、追い詰められているなら「辞める」という手段を使いましょう。
今の職場を辞めると人間関係や労働環境など、すべてをリセットした状態で働けるようになり、新たな環境で再スタートをきれます。
幸いなことに看護師なら、辞めたとしても問題なく転職することが可能。
逃げ場がない、追い詰められているなど、精神衛生上よくない環境で働いているなら「辞める」という選択をして、自分の身を守ってあげましょう。
新人看護師が半年で辞めるデメリット
新人看護師が半年で辞めるとさまざまなメリットを得られますが、一方で以下のようなデメリットもあります。
- イメージダウンにつながる場合がある
- 新しい環境に適応する必要がある
デメリット①|イメージダウンにつながる場合がある
新人看護師時が半年で辞めると、再就職先の採用担当者に「採用したとしても、すぐに辞めてしまうのではないか…」というマイナスイメージを与えてしまう場合が。
もちろん、すべての採用担当者が半年で辞めたことに、マイナスイメージをもつわけではありません。
半年で辞めたデメリットよりも、新卒のフレッシュさや将来性などにメリットを感じてくれる場合も大いにあります。
とはいえ、半年で辞めたことにマイナスイメージをもつ採用担当者がいることは事実。ただし採用担当者に与えるマイナスイメージは、面接時の受け答えによって払拭することが十分に可能。
半年で辞めたことによるイメージダウンを、過度におそれる必要はないです。
重要なのは、マイナスイメージを払拭するアピールを採用担当者にすること。しっかりとした面接対策をして転職活動にのぞみましょう。
デメリット②|新しい環境に適応する必要がある
新人看護師が半年で辞めると、少しづつ慣れてきた環境から離れ、新しい環境で働かなければなりません。
加えて新しい環境では、細かいルールが異なったり、人間関係の雰囲気が異なったり、イエスだったものがノーだったりなど、これまでの職場にはなかったものに慣れる必要があります。
新しい環境に適応するのは大変な作業ですが、今の職場を辞めると陰湿な人間関係や不当な労働環境など、すべてをリセットした状態で働けるようになる、というメリットも。
慣れてきた環境から離れるのは不安が大きいと思います。とはいえ今の苦しい状況から抜け出すためには、リスクをとって辞める決断をする必要が。
新人看護師が半年で辞める時にやるべきコト
では、新人看護師が半年で辞める時には、何をすればよいのでしょうか。ここでは2つのポイントを紹介します。
- 見切り発車をしない
- 思い切って働く環境をかえる
ポイント①|見切り発車をしない
見切り発車で辞めるのはNG。見切り発車で辞めてしまうと、辞めた後に後悔する確率が高くなってしまいます。
辞めた後に後悔する確率を下げるためには、いろいろな人の話や経験談を聞いて、辞めた後にすべきことを明確にするのが重要。
たとえば…
- 辞めた後にどんな職場に転職したか?
- どんな方法で転職したか?
- 転職した職場ではどうだったか?
- 転職して後悔してないか?
などの話や経験談をいろいろな人から聞けば、辞めた後にすべきことを明確化しやすくなります。
いろいろな人の話や経験談を聞くときは、意見や考え方が偏らないように、異なるバックグラウンドを持った人たちの意見や考え方を聞くようにしましょう。
話や経験談を聞ける人が周囲にいない場合は、カンゴトークの利用や、キャリアサポートサービスの利用がオススメ。
たとえばカンゴトークを利用すれば、
- 同じ境遇の看護師と繋がれる
- 同じ年代の看護師の投稿を参考にできる
- 新人で転職した経験がある看護師に質問できる
などいろいろな境遇の看護師から意見を聞けます。しかもカンゴトークなら、匿名で相談できるので、知り合いには聞けないリアルな相談も可能。
辞めた後に後悔する確率を下げるためにも、いろいろな人の話や経験談を聞いて、辞めた後にすべきことを明確にしましょう。
ポイント②|思い切って働く環境をかえる
とくに以下のような状況に苦しんでいるなら、思い切って働く環境を変える決断をした方がいいです。
- アドバイスを求めても、無視するなどして教えてくれない
- 雑用ばかりさせられて、看護業務をやらせてもらえない
- イジメやパワハラを受けていて、相談できる人もいない
- 眠れない、気分が落ち込む、頭重感があるなど心身の不調が続いている
働く環境を変える第一歩として、とくにオススメの方法は「働く病院を変える」もしくは「病院以外に転職する」こと。
そもそも今の状況に苦しめられているのは、現在の「病院」に勤めているからかもしれません。
半年で辞めたい新人看護師必見!失敗しない転職をする方法
では最後に、失敗しない転職をする方法について紹介します。失敗しない転職をする方法は以下の2つ。
- 退職するという強い覚悟を持つ
- 看護師転職サイトを活用する
ステップ①|退職するという強い覚悟を持つ
大前提として、転職を成功させるためには、今の職場を辞める必要があります。そして、今の職場を辞めるために必須となるのが、退職するという強い覚悟。
退職するという強い覚悟が必要な理由は、強い引き止めに負けないようになるため。
強い引き止めにあったときに、少しでも退職することに迷いがあると「このまま引き止めれば退職を阻止できる」と思われ、退職させてもらえないという事態に陥ってしまう危険が。
退職させてもらえない事態に陥ると、今の苦しい状況から抜け出すことができなくなり、非生産的な日常を過ごすことになってしまいます。
退職させてもらえないという事態に陥らないためには、退職するという強い覚悟をもって、退職の意思を伝えることが重要。
また、退職の意思を伝えるときは「退職したいと思っています(相談)」ではなく「退職させていただきます(決断)」と伝えるようにしましょう。
「相談」ではなく「決断」を伝えることで、強い引き止めにあう確率を下げられます。
今の苦しい状況から抜け出すためには、今の職場を辞める必要が。退職するという強い覚悟をもって、退職する意思を伝えましょう。
ステップ②|看護師転職サイトを活用する
失敗しない転職をするためには、看護師転職サイトを活用して、転職先のリアルな様子を知ったうえで転職することが重要。
とくに「思っていたのと違った…」「こんなはずじゃなかった」など、転職後の後悔を防ぐためには、職場見学などをおこない、転職先のリアルな情報を知ることが必須。
看護師転職サイトを活用すれば、
- 比較検討できる求人数が増える
- 希望する求人を探してくれる
- 内部情報をゲットできる可能性がアップする
- 職場見学のセッティングをしてもらえる
など網羅的かつ多角的に情報収集ができます。
とくに、転職先のリアルな様子を知るためには「職場見学」が必須。とはいえ「見学だけをさせてほしい」という連絡をするのはけっこうハードルが高いですよね。
一方で、看護師転職サイトを活用すれば、転職エージェントがあなたの代わりに職場見学のセッティングをしてくれるので、ストレスフリーで情報収集を行うことが可能。
さらに、看護師転職サイトを活用すれば、転職エージェントが転職のサポートをしてくれるため、在職中でも転職活動をすすめることが。
在職中に転職先が決まれば、退職から転職までの間隔をあけずに転職できるため、
- 貯金がない場合
- 次の転職先が見つかるか不安な場合
でも安心して転職できます。
なお、どの看護師転職サイトを利用すればいいかわからないときは、レバウェル看護(看護のお仕事)を選びましょう。わたしが利用して一番よかったと感じた看護師転職サイトです。
レバウェル看護(看護のお仕事)を選ぶべき理由は、以下のとおり。
- 転職エージェントの質がいい
- 求人数が多い(10万件以上)
- LINEでやりとりできる
- 転職活動で役立つ転職ノウハウを無料で利用できる
とくに、はじめて転職する人こそレバウェル看護(看護のお仕事)を利用すべき。
- 「何からはじめたらいい?」
- 「どうやって転職活動をすすめたらいい?」
- 「こんなときどうればいい?」
など一人では解決できない疑問や不安をすぐに解消できます。
【まとめ】新人看護師が半年で辞めるのはあり!転職を検討すべし
今回は、新人看護師が半年で辞めることを考えてしまう原因や、半年で辞める時にやるべきコトなどについて解説してきました。
結論として、新人看護師が半年で辞めるのはありです。とくに以下のような状況に置かれている場合は、今の職場を辞めることを前向きに検討しましょう。
- アドバイスを求めても、無視するなどして教えてくれない
- 雑用ばかりさせられて、看護業務をやらせてもらえない
- イジメやパワハラを受けていて、相談できる人もいない
- 眠れない、気分が落ち込む、頭重感があるなど心身の不調が続いている
なぜなら思い切って働く環境を変えると、同じ看護師業でも「いま抱えている悩みや苦しみが減る」可能性は十分にあるから。
慣れてきた環境から離れるのは不安が大きいと思いまが、今の苦しい状況から抜け出すためには、リスクをとって辞める決断をする必要が。