できればこれからも看護師として働きたいので、ミスをしない方法やミスをしたとき対処法を知りたいです。
こういった疑問に答えます。
私の場合も、複数のことを同時にこなすのが苦手で結構な頻度でミスを繰り返して、先輩に怒られていました。
一時期は、看護師向いてない…辞めたい…辞めよう、と思ったこともありますが、なんとか乗り越えて10年間看護師を続けることができました。
今回は、そんな私の実体験にもとづいて、ミスばかりで看護師を辞めたい…という状況を乗り切る方法などを解説します。
【実体験】ミスばかりで看護師を辞めたい…【乗り越える方法を伝授】
まずはじめに、私もミスばかりする看護師でした。
情報共有や連携がうまくできずにミスしたり、同じミスを何度も繰り返したり…。
そもそも、性格的に忙しくなればなるほどミスを誘発しやすくなるので、看護師向いてない…辞めたほうがいいのではと何回も思っていました。
そんな私が看護師を辞めずに10年続けてこれたのは、仕事に対するマインド(考え方)を変えたからです。
具体的には、以下のとおり。
- 他の人と比べない
- ミスは成長のために欠かせないものと考える
- できない自分を受け入れてあげる
- 常に逃げてもいいと考える
一つずつ解説します。
他の人と比べない
仕事の出来・不出来を、他の人と比べるのはやめたほうがいいです。
理由は、以下のとおり。
得意なこと不得意なこと、成長具合などは、人によって大きく異なるから
実際のところ、仕事に限らず得意なこと不得意なことは人によって違います。
- 走るのが早い人けど、長距離は不得意
- 絵を描くのが得意だけど、勉強は不得意
- 効率よく物事をこなすのは得意だけど、人と関わるのは不得意
- etc…
上記のことからわかるのは、そもそも他の人と自分を比べること自体に意味がないということです。
比べるのは、他の人ではなく自分自身
なぜなら、ミスの原因や対処法を探すためには、自分自身と向き合う必要があるからです。
そのためには、昨日の自分と今日の自分を比べるという作業をおこないましょう。
具体的には、以下のような作業をおこないます。
- 昨日の自分ができたこと、できなかったことを箇条書きで書き出す
- 昨日の自分ができていなかったことを、できるように改善していく
ここで大事なのは、できたことも同時に書き出すこと
そうすることで、自己肯定感がアップします。
ミスは成長のために欠かせないものと考える
理由は、ミスを肯定的に捉えるためです。
実際、看護師として成長するためには、ミスは避けてとおることができないものです。
とくに新しいことに挑戦しようとすればするほど、ミスする確率は高くなってしまいます。
そういった状況で、ミスを否定的に捉え続けてしまうと、やっぱり心がもちません。
だからこそ、ミスを肯定的に捉えることが重要になります。
ミスを肯定的に捉えるメリット
看護師としてスキルアップしやすくなります。
なぜなら、ミスとしっかりと向き合えることができるからです。
実際に私も、「ミス=成長するきっかけ」と肯定的に捉えるようにしてからは、以下のような変化がおこりました。
- 先輩からの怖い指導も、ありがたい話と考えられるようになった(凹むけど…)
- ミスと向き合い、ミスから学ぶことができるようになった
- ミスを過剰に恐れることなく、業務ができるようになった
- ミスする自分を、許すことができるようになった
できない自分を受け入れてあげる
理由は、自分の心を守ってあげるためです。
実際、先輩看護師のなかには、こちらの気持ちを無視して心無い指導をしてくる人がいます。
しかも、そういった先輩看護師のなかには、「できない=生きている価値ない」というニュアンスのことを平気でいってくる人もいます。
そういった場合に、できない自分を受け入れてあげることができていないと、自分って生きている価値がないんだと思いつめてしまう危険が大です。
愛のない指導は話半分でいい件
なぜなら、愛のない指導は半分いじめのようなものだからです。
実際、指導といじめでは意味がまったくことなります。
- 指導:ある目的・方向に向かって教え導くこと
- いじめ:自分より弱いものに対して一方的に、身体的・心理的攻撃を継続的に加え、相手が苦痛を感じるもの
指導は「攻撃」ではなく、「教え導く」もの。
あなたが継続的に「深刻な苦痛」を感じるのなら、それは「指導」ではなく「いじめ」といえます。
そして、いじめはあなたの心に確実にダメージを与えていき、最悪な場合、心が壊れてしまう場合があります。
そういった事態を防ぐためにも、愛のない指導は話半分で聞き流しましょう。
常に逃げてもいいと考える
理由は2つ。
- 心の余裕をつくるため
- 心が壊れるのを防ぐため
心の余裕をつくるため
心の余裕ができると、ミスの頻度を減らすことにつながります。
逆に、心の余裕がない状態だと、以下のような理由でミスが増えてしまいます。
- 優先順位を考える余裕がなくなる
- 頭の中整理できなくなる
- 視野が狭くなり、ミスの兆候を見逃しやすくなる
- 周囲の状況が冷静に判断できなくなり、間違った方向に進みやすくなる
- 焦ってミスが多くなる
- etc…
このように、ミスを減らすためには、心の余裕をつくることが重要です。
心が壊れるのを防ぐため
心が壊れるのを防ぐためには、自分の心の状態に注意しながら、常に逃げる準備することが大切です。
具体的には、以下のような症状が、2週間以上続く場合はうつ病の可能性があるので注意が必要です。
- 憂うつ感、絶望感、悲しみなど、沈んだ気持ちが続く
- 意欲が湧かず、何も楽しめない(楽しくない)と感じている
- ささいな出来事や他の人の言動で、自分を責めてしまう。「自分という人間には価値がない」という思いが強い
- 気力が低下し疲れやすい。思考力や集中カが低下している。仕事や日常生活において、作業能率が落ちている(あるいは、そう感じる)
- 重く締めつけられるような頭痛
- 腰痛、肩こリ、身体の節々の痛み
- 食欲不振、胃の痛み
- 発汗、息苦しさなど
引用:すぐに役立つ暮らしの健康情報ーこんにちは2011年3月号:メディカル・ライフ教育出版
上記の症状が続く場合は転職すべし
なぜなら、一度心を壊してしまうと、日常生活への復帰が困難になってしまう場合があるから。
実際に私の同期の場合、心を壊すまで我慢してしまった結果、その後数年間にわたって日常生活を送ることも大変になってしまいました。
そういった事態を防ぐためにも、限界を迎える前に転職するべきです。
転職するなら…
転職サイトの利用をオススメします。
なぜなら、失敗しない転職をするためには、看護師の転職に精通した人のサポートが欠かせないからです。
実際に私も、転職サイトを利用せずに転職活動をしたことがありますが、条件面で転職先と食い違いがあり痛い思いをした経験があります。
そういった失敗を防ぐ意味でも、転職サイトを活用する価値は十分にあると思います。
【無料】私が実際に利用した転職サイト
ミスが原因で看護師を辞めたい方へ【ミスを減らすための対処法】
ミスを減らすためには、ミスしたことを分解して考えることが重要です。
なぜかというと、ミスの原因は複合的な要素が絡み合っているから。
例:与薬ミスをした場合
以下のように与薬までの流れを分解して書き出します。*できるだけ細かく分解したほうがいい。
- 指示内容・薬剤の確認
- 薬剤の取り出し
- 薬剤の準備
- 与薬
上記のように分解できたら、自分がどこでミスをしたのか確認して、自分なりの対処法を考えます。
場合によっては、複数回のミスを繰り返してこともあるので、丁寧に振り返りをおこないます。
大事なのは前向きにミスを捉えること
なぜなら「ミスの気づき=成長」だからです。
実際に私も、さまざまな失敗を経験することで、看護師として成長することができました。
ミスはあなたを成長させる大切な要素
もちろん、ミスし続けるのはダメです。
重要なのは、ミスから学び、次のステップつなげることです。
そのためには、ミスの原因をしっかりと分析し改善する必要があります。