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看護師が介護施設へ転職する際の注意点【正直、向き不向きありです】

介護施設への転職を考えている看護師
介護施設への転職を考えている看護師
看護師が介護施設に転職する際の注意点や、メリット・デメリットなどを知りたい。

  • 看護師としてのブランクがあっても、介護施設で働くことはできますか?
  • 病棟勤務から逃げたいという理由で、介護施設に転職するのはあり?
  • というか…病棟勤務から介護施設への転職はハードですか?
  • 介護施設での看護師の役割や業務内容などを知りたい。

これから介護施設への転職を考えているので、実際に病棟勤務から介護施設へ転職した看護師の話を知りたいです。

看護師が介護施設へ転職する際の注意点【正直、向き不向きありです】

経験として、介護施設での仕事は向き不向きがあると思います。

なぜなら、病棟勤務と介護施設では、さまざまな違いがあるからです。

具体的には、以下のとおり。

  • 業務における考え方にギャップがある
  • 病棟の当たり前は介護施設では通用しない
  • 求められているニーズが違う

一つずつ解説します。

業務における考え方にギャップがある

病棟から介護施設へ転職する場合は、業務における考え方の違いを理解することが大切です。

なぜかというと、看護師と介護士では、業務における考え方が異なるからです。

  • 看護師=病気やケガなど治療や療養のサポート
  • 介護士=日常生活を快適に営むためのサポート

このように、そもそも論として、看護師と介護士では根本的な部分が異なっています。

それを理解せずに、介護施設に転職すると、業務における考え方のギャップに苦しむことになります。

看護師的思考の押し付けはNG

注意点として、介護士に「〜だから〜すべき」というような、看護師的思考の押し付けはNGです。

なぜなら、そのような行為は、ただただ相手を不愉快にさせるだけだからです。

実際、介護施設で働いているときに、「看護師は偉そうで嫌い」「看護師はいつも上から目線で不快」ということを言われたことが多々あります。

やはりですが、そうした人の多くは、過去に看護師的思考を押し付けられて嫌な思いをしていました。

病棟の当たり前は介護施設では通用しない

介護施設に転職するときには、病棟での当たり前をリセットすることが大切です。

なぜかというと、介護施設では病棟のあたり前は通用しないからです。

実際、私も介護施設で働いているときに、「ん?」と思うことや「んん!」と思うことが多々ありました。

ただし、「ん?」と思うことについて意見するのはNG。

先ほど同様、ただただ相手を不愉快にさせるだけで、生産性なしです。

「何を」言うのではなく「誰が」言うか

「誰が」という部分が大事。

なぜなら、同じことをいったとして、誰がいうかによって相手が感じる印象が大きく変わるから。

具体的には、「誰が=信頼関係」の違いになります。

たとえば、同じ看護師が業務改善を提案したとしても、信頼関係の高さによって結果がまったく異なります。

  • 転職して「半年」の看護師A:信頼関係「低」→全く賛同されない
  • 転職して「3年」の看護師A:信頼関係「中」→賛同してくれる人が出てくる
  • 転職して「8年」の看護師A:信頼関係「大」→多くの人が賛同してくれる

たしかに、経験年数は信頼関係が大きく一つの要員でしかありません。

しかし、信頼関係の大きなさによって、相手に与える印象が変わるのは間違いないと思います。

求められているニーズが違う

介護施設に転職するときは、求められているニーズが違うことを理解することが大切です。

なぜなら、求められているニーズを理解せずに介護施設に転職してしまうと、転職後に後悔することになるからです。

実際、介護施設では「治療や療養のサポート」ではなく「日常生活を快適に営むためのサポート」というニーズが求められています。

医療的なケアをしたいなら介護施設は向いていない

なぜかというと、業務内容に物足りなさを感じてしまうから。

実際、介護施設では、病院のような医療的なケアは、ほぼほぼおこないません。

するとしても、吸引や経管栄養、血糖測定・インシュリン注射などがメインです。

それに加えて、急変など医療的な処置が必要の場合は、救急車で病院に搬送されるため、介護施設にいる看護師が直接なにかをすることはほぼほぼありません。(そもそも器材がない)

よく考えて選択するべし

そういった環境に物足りなさを感じてしまいそうなら、介護施設への転職はやめたほうがいいかもです。

逆に、医療的なケアより、日常生活のサポートをしたい人にとっては、介護施設への転職はいい選択になります。

看護師が介護施設へ転職するメリット・デメリット

実際に介護施設で働いて感じたメリット・デメリットは以下のとおり。

デメリット
  • 看護師の人数が少ない
  • 病棟に比べて年収が下がる

デメリット①「看護師の人数が少ない」

経験年数が少ない人ほど、大きなデメリットになります。

なぜなら、緊急時の対応や医療的な判断などを、あなたがおこなう必要があるからです。

実際に私が勤務した介護施設では、看護師1人体制だったため、緊急時の対応や医療的な判断などをすべて一人でおこなっていました。

もちろん、施設長がいるため、ある程度の相談をすることはできますが、最終的な判断は看師に委ねられていました。

デメリット②「病棟に比べて年収が下がる」

具体的には以下のとおり。

平均年収
病院 約470万円
介護施設 約370万円
デイサービス 約350万円

あくまでも平均年収ですが、病院に比べると約100万円程度、年収が下がることになります。

メリット
  • ブランクがあっても働くことができる
  • 病棟に比べて精神的・肉体的負担が少ない

メリット①「ブランクがあっても働くことができる」

理由は、日常生活のサポートがメインの仕事になり、医療的な行為がほとんどないからです。

実際、私が働いていた介護施設でおこなっていた医療行為は、吸引や経管栄養、インスリン注射くらいでした。

また、医療行為を必要とする人も数人程度で、医療行為が必要なほど状態が悪くなった場合は、病院に入院することになるので、病院のような医療行為をすることをほぼほぼありませんでした。

そういった意味でも、介護施設はブランクのある看護師には、働きやすい環境といえます。

メリット②「病棟に比べて精神的・肉体的負担が少ない」

そう感じたのは、介護施設が「終の住処」であり「看取りの場」だからだと思います。

実際、病棟と介護施設では、受けるプレッシャーがまったく違いました。

  • 病棟のとき:精神と肉体ががすり減っていく感じ
  • 介護施設のとき:精神と肉体の疲労はあるものの、すり減る感じではなかった

このように、介護施設は病棟に比べて精神的・肉体的負担が少なかったです。

【病棟看護師がツライ…】介護施設へ転職するのも一つの手

なぜかというと、病棟勤務に比べると業務内容的にも、肉体的・精神的にもハードではないからです。

ただし、介護施設だからといって、楽なわけでないです。

むしろ、業務内容によっては病棟よりも大変なこともありますし、人間関係もそこまで大差ありません。

とはいえ、病棟と比べると精神と肉体がすり減ることが少なくなる、という点においては病棟に比べてハードではなかったです。

よくある質問「病棟から逃げたいという理由で、介護施設に転職するのはあり?」

結論、ありです。

なぜなら、一番大事なのは、自分の身を守ってあげることだからです。

とくに以下のような、症状があるようなら我慢せずに転職するべきだと思います。

【気分や行動面】
  • 憂うつ感、絶望感、悲しみなど、沈んだ気持ちが続く
  • 意欲が湧かず、何も楽しめない(楽しくない)と感じている
  • ささいな出来事や他の人の言動で、自分を責めてしまう
  • 「自分という人間には価値がない」という思いが強い
  • 気力が低下し疲れやすい。思考力や集中カが低下している。
  • 仕事や日常生活において、作業能率が落ちている(あるいは、そう感じる)
【身体面】
  • 重く締めつけられるような頭痛。
  • 腰痛、肩こリ、身体の節々の痛み。
  • 食欲不振、胃の痛み。
  • 発汗、息苦しさなど。

引用:すぐに役立つ暮らしの健康情報ーこんにちは2011年3月号:メディカル・ライフ教育出版

少しでも異変を感じたらセルフチェックをするべし

セルフチェックできるものには、以下のようなものがあります。

転職は計画的におこなうことが重要

結論として、失敗しない転職を行うためには「3〜6ヶ月」の準備期間が必要になります。

具体的には、以下のスケジュールで転職活動を行なっていくとよいです。

転職の決意 転職時期の決定
6〜4ヶ月前 自己分析
4〜2ヶ月前 求人探し
求人先への見学
求人先の絞り込み
転職対策
2〜1ヶ月前 求人先への面接
転職終了 内定・入社

詳しくは、以下の記事で解説しています。

【実証済】看護師の転職方法を徹底解説【後悔しない転職をする方法】看護師ですが、転職を考えています。とはいえ、なにから手をつければいいのかわからない…。転職したあとに後悔したくないので、失敗しない転職方法を知りたいです。具体的には、転職スケジュールの立て方やオススメの転職方法、自分に合った転職先を見つける方法などを知りたいです。それともう一つ、円満に退職する方法も知りたいです。失敗しない転職をおこないたいので、実際に転職した経験のある看護師のリアルな話を聞きたいです。こういった疑問に答えます。...