さらにいうとネガティブな転職理由を、ボジティブな転職理由に変える方法も知りたい
これから他の職場に転職したいので、採用担当者にマイナスイメージを与えない回答を転職理由別に知りたい。
こういった疑問に答えます。
現在は転職アドバイザーとして活動しています。
看護師の転職理由に関して、実体験にもとづいて解説します。
看護師の転職理由で悪い印象を与える回答は「ネガティブワード」です
結論からいうと、どんな転職理由であれネガティブワードはNGです。
理由は明確で多くの人がネガティブワードを連発する人とは、一緒にいたくないと感じるからです。
具体的に面接におけるネガティブワードは、主に他人もしくは環境のせいにするワードです。
- 人間関係が悪い
- 給料が低い
- 休みをもらえない
- 人が少なくて大変
- 条件や待遇が悪い
- etc…
もちろんこのような理由で転職することは悪いことではありませんし、よりよい環境にいきたいと思うのはごく自然なことです。
ただ転職理由としてこれらのネガティブワードを前面に出してしまうと、採用担当者から採用してもまた同じ結果になるのではないかと思われてしまう可能性が高いです。
よくある質問「採用担当者に悪い印象を与えないためにはどうすればいいの?」
方法としては、「ネガティブワード」を「ポジティブワード」に変える工夫が必要です。
さらにいうと上辺だけの言葉ではなく、心から思った言葉を伝えることが重要です。
理由は明確で上辺だけの言葉というのは、採用担当者に見抜かれてしまうからです。
実際に採用担当者の方からは、数多くの面接をこなしていると目の動き・声の発し方・表情・仕草など、全体の雰囲気から上辺だけの言葉というのがわかるようになるという話を伺ったことがあります。
それには私も同感で転職アドバイスを受けていると、本当に心から思っている言葉と上辺だけの言葉の違いが少しずつわかってきます。(完璧ではないですが…。)
よくある質問「本当に心から思っている言葉を発するにはどうすればいい?」
結論としては自己分析をおこない、人生に求めていることを再確認することが重要です。
なぜなら人生に求めていることがわからなければ、すべて上辺だけの言葉になってしまうからです。
自己分析の方法はいろいろありますが、無料で利用できるものならジョブカードの利用がオススメです。
ジョブカードを利用すると、自分が大事にしたい価値観や強み・弱み、これまでに得られた知識・能力・スキル等を整理できます。
さらに自己分析を行うで、自己理解・目標設定が行えるようになれば転職に向けて何をすればいいのかが明確になります。
これからどうすればいいのか迷っている人は、ぜひ行ってもらいたい作業です。
【無料】ジョブカードで自己分析したい方はこちらお問い合わせください
看護師の転職理由でマイナスイメージを与えない回答例【理由別】
マイナスイメージを与えない回答の真髄は、「ネガティブ」を「ポジティブ」に変えることです。
とはいえはじめのうちはイメージがわかないと思うので、転職理由別に回答例を用意しました。
- 人間関係が悪かった
- 給料が低かった
- 教育制度が整っていなかった
- 休みがもらえなかった(有給が取得できなかった)
- 人が少なくて残業ばかりだった
- 夜勤が体にあわなかった
あくまでも一例なので必ず自己分析を行い、自分の言葉に変えることが必須です。
なんどもいうように、心がない言葉というのは見抜かれてしまいます。
人間関係が悪かった
この場合は、なぜ人間関係が悪くなってしまったのかを自分目線で分析します。
なぜなら人間関係が悪くなるのが相手のせいだという思考のままだと、人間関係の問題を永遠に解決することができないからです。
実際に私も人間関係を良好に築けるタイプではありませんでした。
その理由を自分なりに分析した結果、他の人の立場にたって物事を考えることができていなかったことがわかりました。
- 自分の意思を伝えることが苦手
- 相手のことを決めつけてしまう
- 自分が期待したことをしてくれないと嫌
これらの原因を相手のせいにしてしまえば楽ですが、それではなんの解決にもなりません。
残念ながら他人は変わりません、自分を変える努力をするしかありません。(経験から至った答えです。)
マイナスイメージを与えない回答(人間関係が悪かった)
以前の職場では、人間関係に耐えることができなく退職しました。
理由としては人間関係の原因を他人・環境のせいにしていたからです。
そういった事実に気づいたのは、自己分析を行うことで相手の立場にたって物事を考えていないことがわかったからです。
このような気づきを得た今なら、どのようにすれば相手と良好な関係を築くことができるのかを考えることができます。
貴院に入社した場合には他人・環境のせいにするのではなく、相手の立場にたって人間関係を構築する努力ができます。
給料が低かった
この場合は、具体的な数字を出して答えるのがベスト。
理由としては、数字という明確な情報を共有することができるからです。
具体例としては以前の職場の給料体系と、転職先の給料体系を比較して説明するのがわかりやすくていいです。
ただ年収をあげるということは、それに見合ったスキル・知識が求められます。
また面接では、年収に見合う仕事ができるのか聞かれることがあるので、どのように貢献できるかをはっきりと答えることが重要です。
マイナスイメージを与えない回答(給料が低かった)
以前の職場では、給料の少なさに不満があり退職しました。
理由としては、以前の職場の収入では将来に不安を感じたからです。
具体的には、以前の職場では年収400万円でしたが、貴院では年収450万円で私の希望する年収に届きます。
年収が上がることで将来の不安が軽減されるので、集中して仕事を行うことができ貴院に貢献できます。
教育制度が整っていなかった
この場合は以前の職場の教育制度そのものを批判をするのではなく、あなた自身が感じた不安を話すのがいいです。
理由としては以前の職場のやり方を批判すると、転職先でも批判するのでないかと警戒感を与えてしまうからです。
具体例としては、看護現場でのルールが統一されていなかったという場合では、「医療ミスがいつ起きてもおかしくないという環境に、耐えることができなかった」と伝えれば、教育制度そのものを批判せずに退職理由を説明できます。
マイナスイメージを与えない回答(教育制度が整っていなかった)
以前の職場では、教育制度が整っていないことに大きな不安を感じて退職しました。
理由としては看護現場でのルールが統一されていないため、いつ医療ミスが起きてもおかしくない状況だったからです。
具体的には、ダブルチェックなどの基本的なルールを守らない人がいて、それが当たり前のような空気になっていました。
その反面、貴院では教育制度に力を入れ、看護現場でのルールの統一化がしっかりと進められているので集中して仕事を行うことができ貴院に貢献できます。
休みがもらえなかった(有給が取得できなかった)
この場合は、どれくらいの休みが欲しいのか具体的な数字を出すのがよいです。
理由としては、数字という明確な情報を共有することができるからです。
有給取得率であれば以前の職場で30%程度だったため、転職先では80%以上の有給を取得したい。
長期休暇であれば以前の職場では最大3日しか取得できなかったため、転職先では5日以上取得したい。
など具体的な数字を提示すると、採用する側のわかりやすい目安になります。
また休みが増えることで、仕事へのモチベーションがあがり仕事への貢献率が上がることを強調するのも一つの方法です。
マイナスイメージを与えない回答(休みがもらえなかった・有給が取得できなかった)
以前の職場では、十分な有給が取得できなかったため退職しました。
理由としてはまとまった休みがとれないためプライベートが充実せず、仕事へのモチベーションが下がってしまったからです。
具体的には以前の職場では有給取得率が30%程度でしたが、貴院では有給取得率が80%と有給取得率が大幅にあがります。
まとまった休みがとれプライベートが充実すれば、仕事へのモチベーションがあがり仕事効率が高まるため貴院によりいっそう貢献できます。
人が少なくて残業ばかりだった
この場合は、残業ばかりだったと強調しないほうがよいです。
理由としては残業の不満をいえばいうほど、やる気がない人材だと思われてしまう危険があるからです。
具体的には残業するほどの業務量で日々追われてしまって、患者さんに向き合った看護ができなかったというように、自分がしたい看護ができなかったということを強調するといいです。
マイナスイメージを与えない回答(人が少なくて残業ばかりだった)
以前の職場では、人が少なく残業ばかりだったため退職しました。
理由としては多忙な業務に追われ毎日の残業で疲弊していくなかで、患者さんと向き合った看護ができないことを苦痛に感じていたからです。
具体的には毎日3時間以上の残業を行い、休日出勤も行なっていました。
その反面、ワークライフバランスを重視している貴院なら、患者さんに向き合った看護ができると思いました。
自分のしたい看護ができれば仕事へのモチベーションがあがり、仕事効率が高まるため貴院によりいっそう貢献できます。
夜勤が体にあわなかった
この場合は夜勤以外の勤務では、問題なく仕事をこなすことができることを強調します。
理由としては雇ったとしても長く続かないのでは、という採用担当者の不安を払拭するためです。
実際に採用担当者の方は、この人は辞めることなく勤務することができるだろうかという点をとても心配しています。
そういった不安を払拭するためには、日勤帯に関しては問題なく勤務ができること・できていたことをしっかりとアピールすることが重要です。
マイナスイメージを与えない回答
以前の職場では、夜勤が体にあわずに退職しました。
具体的には夜勤をおこなうことで頭痛や吐き気、精神的不安定など心と体に支障をきたしました。
その反面、日勤帯の勤務のみができる貴院なら、体の不調なく看護を行うことができると思いました。
夜勤以外の早番・遅番・日勤の勤務に関しては、問題なく働くことができるた貴院に就職した後もやめることなく勤務することができます。
ポジティブな転職理由が浮かばない看護師のための必須ツール
ネガティブな理由をポジティブな理由に変換できない場合は、第三者にあなた自身を客観的に分析してもらうとよいです。
理由は簡単であなたがネガティブだなと思うことでも、第三者から見ればポジティブにみえることがあるからです。
実際に転職アドバイスを受けていると、そういったことがあります。
- 「人見知りなんです」という悩みに対しては、相手のことをよく観察することができる人
- 「口下手なんです」という悩みに対しては、相手の話をしっかり聞くことができる人
これらはあくまでもその人全体を分析しての回答ですが、このように本人からみればネガティブなことでも視点を変えればポジティブな視点に変わります。
「誰でもいいけど転職エージェントがオススメ」
客観的な判断をしてもらう人は誰でもいいですが、個人的には転職エージェントがオススメ。
理由としては、以下のとおり。
- 秘密を他言しない
- 専門的な立場からアドバイスしてくれる
- 一緒に転職理由を考えてくれる
- 面接対策をしてくれる
- いいところも悪いところもアドバイスしてくれる
- などなど…
私も転職エージェントを利用しましたが、友達や家族には言えないことを相談できましたし、ネガティブな理由をボジティブな理由に変える手助けもしてくれました。
https://life-climber.com/nurse-changejob-agent/