もしくは、採用担当者に刺さる履歴書の書き方も知りたい。
病院だけでなく、クリニックや透析室など転職先に合わせた志望動機の例文を知りたい。
こういった疑問い答えます。
現在は転職アドバイザーとして活動しています。
志望動機の書き方に関して、実体験にもとづいて解説します。
看護師転職の志望動機【採用担当者に刺さる履歴書の書き方】
採用担当者に刺さる志望動機を書くためには、文章にあなたの気持ちを込めることが大切です。
なぜなら文章に気持ちがこもっていると、この人はどんな人なんだろうと興味をもってもらうことができるからです。
よくある質問:文章に気持ちを込めるためにはどうすればいいの?
結論、転職の目的を明確にすることです。
なぜなら転職の目的が曖昧だと志望動機も曖昧になり、上辺だけのよくある文章になってしまうからです。
実際、なにかをしたいと思うのは、目的があるからですよね。
- 友達と話をしたいという目的→カフェに行く
- リラックスをしたいという目的→温泉に行く
- 資格を取りたいという目的→勉強する
- etc…
転職の場合も同じだと思います。
そして転職目的を明確にするためには、キャリアプランを設計することが重要になります。
キャリアプランを設計する方法
結論、自己分析をおこなうことをオススメします。
なぜかというと転職の目的が曖昧なのは、自分自身のことをよくわかってないのが原因だからです。
実際、以下のようなことを聞かれたときに、すぐに答えることができますか?
- 個性や性格がわかるエピソードを教えてください
- 大事にしている価値観となぜその価値観を大事にしているのか教えてください
- あなたの強みと強みがわかるエピソードを教えてください
- あなたの弱みを克服するために努力していることを教えてください
- 将来取り組みたい働き方を教えてください
- 将来取り組みたい働き方を実現するために行なっていることを教えてください
たぶん多くの人が、答えに詰まってしまうと思います。
そんなときに行ってもらいたいのが、キャリアプランシートの作成です。
よくある質問「キャリアプランシートってなに?」
自分が大事にしたい価値観や強み・弱み、これまでに得られた知識・能力・スキル等を整理することができるシートです。
キャリアプランシートを利用することにより、自己理解だけでなく目標設定がスムーズに行うことができます。
キャリプランシートは無料で手に入れることができる
キャリアプランシートは、厚生労働省のジョブカード制度の一つで、「ジョブカード制度総合サイト」というホームページから無料でダウンロードすることができます。
*参照:厚生労働省・ジョブカード制度総合サイト
よくある質問「キャリアプランシートの内容はどんなもの?」
キャリアプランシートを作成するときは、キャリアプラン作成補助シートの作成から行っていくのがいいです。
キャリアプラン作成補助シートでは、以下のような項目があります。
①自分の個性・性格
自分に当てはまる言葉を5つ以上を、考え込まずに直感的に選ぶ。
例:明るい・自立心・我慢強い・自己中心・繊細・短気・優柔不断など
②自分の個性を表現する特徴的な言葉
自分の個性・性格から選んだ言葉から、とくに自分に当てはまると思う言葉を3つを選び、その言葉を選んだ理由を過去の出来事をもとに記入する。
③仕事を選ぶうえでのこだわり(大事にしたい価値観)
自分が仕事を選ぶうえでのこだわり(大事にしたい価値観)を、考え込まずに直感的に選ぶ。
例:専門性を生かしたい・経営に関する仕事をしたい・安定よりも挑戦を求めて仕事をしたいなど
④自分のこだわり(大事にしたい価値観)に影響を与えた心に残る経験・出来事
こだわりを選んだ理由と、その理由と思われる過去の経験・出来事をできるだけ具体的に思い出して記入する。
⑤自分の「強み」と「弱み」
表の中から自分が非常に自信があるもの、ある程度自信があるもの、あまり自信がないもの、自信がないものを考え込まずに直感的に選ぶ。
例:指示を与えられたらスピーディーに対応する・自分の仕事の流れを把握する・自分の言いたいことや情報を正確に伝えるなど
⑥自分の強み、弱みを克服するために努力していることなどを記入
選んだ内容を踏まえて、自分の得意なこと苦手なことやそれを克服するために努力していることなどを記入する。
⑦今後やってみたい仕事や働き方、仕事で達成したいことなどを記入
①〜⑥までに記入した内容を踏まえて、就職に関する目標を、できれば時期(5年後・10年後・20年後など)とともに記入する。
⑧これから取り組むこと等
⑦に記入した内容を踏まえ、将来取り組みたい仕事に就くため、習得するべき能力や資格や今後克服するべき「弱み」、向上すべき「強み」は何か、それをいつどのように習得・克服・向上していくべきかを具体的に記入する。
転職目的の明確化=採用担当者に刺さる志望動機
このようにキャリアプラン作成補助シートを利用すると、転職目的を明確化することができるようになります。
そして転職目的が明確になると、採用担当者に刺さる志望動機を書きやすくなります。
理由は以下の通り。
- 転職目的が明確だと、志望動機が明確になる
- 志望動機が明確だと、気持ちのこもった中身のある文章が書ける
- 気持ちがこもった中身のある文章だと、採用担当者にグサッと刺さる志望動機になりやすい
とはいえこれだけだとイマイチだと思うので、志望動機が書きやすいように例文を用意しました。
丸写しにするのではなく、自己分析を行い自分の言葉で完成させることが重要です。
看護師転職に重要な履歴書【志望動機の例文を用意しました】
ここでは転職先別に、志望動機の例文を用意しました。
志望動機を書くときには、「入社したい理由」と「どのような貢献ができるのか」を書くことが大切です。
クリニックへの転職
5パターンの例文を用意しました。
地域貢献
貴院を志望したのは、病棟勤務で培った知識・スキルを地域の人たちに還元できると考えたからです。
また病院勤務のときから、研修会に参加するなど自発的に接遇マナーについての勉強を行ってきたため、患者さんに不快を与えない対応を行うことができます。
仕事とプライベートの充実
貴院を志望したのは、仕事だけでなくプライベートも充実できる勤務条件だからです。
仕事だけでなくプライベートも充実させることで、仕事や学習への意欲が高まり、看護師としてのスキル・技術が向上するため、それを現場に還元することができます。
専門性を高める
貴院を志望したのは、より専門性の高い看護ができると考えたからです。
病院勤務のときは、消化器外科の病棟に勤務していたため、そこで培ったスキル・技術を生かしながら貴院に貢献することができます。
美容外科
貴院を志望したのは、キレイになりたいという方の力になることができるからです。
前職では手術室に3年勤務し、無菌操作や手術器具の使い方などの知識・スキルを身につけました。
接遇に関しては現在勉強中ですが、手術室で培った知識・スキルを生かしながら貴院に貢献することができます。
透析室への転職
貴院を志望したのは、透析を受ける患者様に寄り添う看護がしたいと考えたからです。
透析看護師としての経験はありませんが、新しい知識を習得する努力をすることができます。
また、持ち前の明るさやコミュニケーションスキルを生かすことで、患者様ひいては貴院に貢献することができます。
精神科への転職
貴院を志望したのは、精神疾患を抱える患者様の苦しみに寄り添う看護がしたいと考えたからです。
病棟勤務中にも、精神科の看護師として働くための研修や勉強をしてきました。
そのなかで精神科での看護を、よりいっそう深めたいという思いが強くなりました。
精神科での勤務ははじめてですが、知識を深めるための努力を怠らない性格を生かすことで、患者様ひいては貴院に貢献することができます。
手術室への転職
貴院を志望したのは、手術室看護師としての知識・スキルを高めることができるからです。
前職でも手術室に勤務していましたが、できる手術が限られていたため、スキルアップできる職場に転職したいと考えていました。
まだすべての手術に対応することはできませんが、現状に満足せず常にレベルアップするという性格を生かすことで、貴院に貢献することができます。
履歴書の志望動機が書けない=自己分析ができていない
なにはともあれ、自己分析からはじめることが重要です。
- 自己分析ができると、転職目的が明確になる。
- 転職目的が明確だと、志望動機が明確になる。
- 志望動機が明確だと、気持ちのこもった中身のある文章が書ける。
- 気持ちがこもった中身のある文章だと、採用担当者にグサッと刺さる志望動機になりやすい。
転職サイトを利用するのも一つの手
とはいえ自己分析を一人で行うというのは、意外と難しいと作業でもあります。
そういった場合には、転職サイトなどを利用するのも一つの手です。
というのも大手の転職サイトでは、働き方や転職の相談・履歴書や職務経歴書の書き方を無料でサポートしてくれるサービスがあります。
実際に私も、履歴書と職務経歴書の添削を行ってもらいましたが、かなりの修正が入りました。
とはいえそのおかげで、恥ずかし思いをしなくて済んだので、とても感謝しています。
それと同時に、やはりプロに相談するのは大切だと感じた瞬間でした。