看護師

【解説】アクシデントばかりで看護師を辞めたい…【乗り越える方法】

アクシデントばかりで看護師を辞めたいと思っている人
アクシデントばかりで看護師を辞めたいと思っている人
アクシデントを起こした自分が、この先も看護師をやっていけるか不安です…。

とういうか…、またアクシデントを起こして、患者さんや先輩たちに迷惑をかけるくらいなら、看護師を辞めたほうがいいのかもと考えています…。

その一方で、もう少し看護師を続けたいと思う自分もいます。

とはいえ、どうやって今の状況を乗り越えればいいかわかりません…。

できれば、看護師に向いてない・辞めたいと思ったことがある看護師が、どうやってその状況を乗り越えたかを教えてほしいです。

あと、これ以上、アクシデントを起こしたくないので、どうやったらアクシデントを防ぐことができるようになるのかも教えてほしいです。

こういった疑問に答えます。

朝比奈
朝比奈
この記事を書いている私は、看護師歴10年。
現在は看護・介護の転職アドバイザーとして活動しています。

私自身、看護師時代は数え切れないほどの、インシデント・アクシデントを起こしていました。

しかも、インシデント・アクシデントを起こすたびに自信がなくなり、余計に失敗を繰りかえすという悪循環にもはまっていました。

はじめのうちは、なんとか気持ちを保っていたのですが、途中から「またアクシデントを起こして、患者さんや先輩たちに迷惑をかけるくらいなら、看護師を辞めたほうがいい…」と、毎日思うようになっていました。

そんな状況を乗りこえ、10年目まで看護師を辞めずに続けてこれたのは、インシデント・アクシデントに対する向き合い方を変えることができたのが大きいです。

今回はそんな私の実体験にもとづいて、アクシデントを起こしたときの乗り越え方や、アクシデントを起こさないようにするための方法などに関して解説します。

アクシデントばかりで看護師を辞めたい…【その気持わかります】

「アクシデント起こして、患者さんや先輩看護師などに迷惑をかけるくらいなら、看護師を辞めた方がいいのでは…」と、考えてしまうあなたの気持ちよくわかります。

なぜなら、私自身も看護師時代に数え切れないほどの、インシデント・アクシデントを起こしていたから。

実体験:私が起こしたインシデント・アクシデントの数々

具体的には、以下のとおり。

  • 同じ名字の患者さんの薬を誤って内服させてしまった
  • 入歯洗浄剤を片付け忘れ誤飲させてしまった
  • 指示とは違う量のインスリンを注入してしまった
  • 輸液ポンプの設定を間違えて、予定より早く薬を注入してしまった
  • 貧血で輸血予定の、患者さんのつきそいをしなかったせいで転倒させてしまった
  • CVを噛み切ってしまった患者さんを前にパニックになり、適切な処置ができず急変させてしまった
  • 1時間かけておとす抗生剤を30分弱で落としてしまった
    バルーンカテーテルの挿入が不十分のまま、バルンを拡張してしまったせいで尿道を損傷させてしまった
  • 知識不足+アセスメント不足のせいで患者さんが急変してしまった
  • 違う患者さんが使っていたペン型インスリンを、他の患者さんに注射してしまった
  • 三方活栓の向きを間違えたせいで、薬が注入されてなかった
  • etc…

恥ずかしながら、これ以外にも、さまざまなインシデント・アクシデントを起こしていました。

そのたびに、「自分は看護師に向いてない…、辞めた方がいいのでは」という気持ちが大きくなっていきました。

そんな状況を乗り越え、10年目までなんとか看護師を続けることができたのは、「アクシデントに対する向き合い方」を変えることができたからです。

アクシデントばかりで看護師を辞めたいと思ったときの乗り越え方【経験をもとに解説】

アクシデントばかりで、毎日ように辞めたいと思っていた私が、その状況を乗り越え10年目まで看護師を続けることができたのは、以下のことをおこなったからです。

  • できる人ではなく、過去の自分と現在の自分を比べる
  • アクシデントは、成長に欠かせないものだと考える
  • 休みの日はとにかく遊んで、一旦、アクシデントのことは忘れる
  • 撤退ラインをつくり、いつでも逃げれる状況をつくる

一つずつ解説します。

乗り越え方①「できる人ではなく、過去の自分と現在の自分を比べる」

なぜなら、できる人と自分を比べても、余計に落ち込むだけだから。

実際に私も、アクシデントを起こすたびに、ミスなく仕事をこなす人をみて、「自分は看護師に向いてない…辞めたほうがいい…」といたずらに落ち込んでいました。

しかし、現在の自分と過去の自分を比べるようになってからは、「小さな成長」を実感できるようになり、いたずらに落ち込むことがなくなりました。

過去の自分と現在の自分を比べるときの注意点

結論、成長できていない部分ではなく、「成長した部分」にフォーカスしましょう。

なぜなら、成長した部分を認識することで、失った自信を取り戻すことができるから。

成長した部分については、大きな成長ではなく「小さな成長」でもOK。

重要なのは、自分が成長していることを認識することです。

乗り越え方②「アクシデントは、成長に欠かせないものだと考える」

なぜなら、アクシデントを「前向き」に捉えられるようになるから。

現実問題、看護師として成長していくために、アクシデントは避けてとおれないものです。

だからこそ、「アクシデント=自分を成長のための試練」と捉えることが重要になります。

実際、アクシデントを前向きに捉えれるようになってからは、アクシデントを起こすかもしれないという恐怖が和らぎました。

結果、平常心でいられることが増え、パニックからのミスを減らすことができるようになりました。

乗り越え方③「休みの日はとにかく遊んで、一旦、アクシデントのことは忘れる」

理由は、看護師を辞めたい…という気持ちを軽減させるため。

実際問題、看護師を辞めたいという気持ちを軽減するためには、心をリフレッシュして「負のメンタルを正のメンタルに変換」する時間がかなり重要になります。

私が、あの最悪な状況を乗り越えることができたのも、とにかく仕事のことを忘れて「遊んで遊んで遊んだから」だと言えます。

アクシデントの反省は遊んだ後にするべし

なぜなら、正のメンタルに変換できた状態なら、「冷静かつ平静を保った状態」でアクシデントの反省をすることができるから。

  1. 冷静かつ平静を保った状態で、アクシデントの反省をおこなう
  2. アクシデントを起こした状況を、客観的に捉えることができる
  3. アクシデントを起こした理由や原因を把握することができる
  4. アクシデントに対する対策をたてることができる

乗り越え方④「撤退ラインをつくり、いつでも逃げれる状況をつくる」

理由は、「あと少しだけがんばろう」という前向きな気持ちをつくるため。

実際、いつでも逃げられる状況をつくることで、最悪な状況を乗り越え10年目まで看護師を続けることができました。

  1. いつでも逃げることができるなら、今すぐに辞める必要はない
  2. ダメダメな自分だけど、がんばれるところまでがんばってみよう
  3. 結果、気づいたら10年目まで看護師を続けることができた

撤退ラインについて【うつ病の症状がでていたらすぐに逃げるべし】

具体的には、以下のような症状が2週間以上続くときは、我慢せずに逃げるべきです。

【気分や行動面】
  • 憂うつ感、絶望感、悲しみなど、沈んだ気持ちが続く。
  • 意欲が湧かず、何も楽しめない(楽しくない)と感じている。
  • ささいな出来事や他の人の言動で、自分を責めてしまう。「自分という人間には価値がない」という思いが強い。
  • 気力が低下し疲れやすい。思考力や集中カが低下している。仕事や日常生活において、作業能率が落ちている(あるいは、そう感じる)。
【身体面】
  • 重く締めつけられるような頭痛。
  • 腰痛、肩こリ、身体の節々の痛み。
  • 食欲不振、胃の痛み。
  • 発汗、息苦しさなど。

*引用:すぐに役立つ暮らしの健康情報ーこんにちは2011年3月号:メディカル・ライフ教育出版

病院にこだわる必要はない【病院以外でも看護師資格をいかして働ける場所はある】

「自分なりにがんばった、けどやっぱり病棟勤務は厳しい…」「撤退後の復帰先に病院は厳しい…」と思ったら、病院で働くことにこだわらなくてOK。

理由は、以下のとおり。

  • 病棟勤務という働き方が、看護師のすべてじゃないから
  • 病院以外でも看護師資格をいかして働ける場所がたくさんあるから
病院以外の職場
老人ホーム 保育園 障害者福祉施設
企業の看護師 治験コーディネーター ツアーナース
救護室 デイサービス 検診センター
美容クリニック 訪問看護 献血ルーム
児童養護施設 コールセンター クリニカルスペシャリスト
クリニック 訪問入浴 etc…

仕事内容や年収については、以下の記事で詳しく解説しています。

看護師の働く場所は、病院以外にもたくさんある【オススメは介護系】病院以外で、看護師が働くことができる場所を知りたい。できれば、働く場所ごとの仕事内容や、給料、オススメの職場なども知りたい。病院以外で働きたいと思っているので、実際に働く場所を変えたことがある看護師の話を聞きたいです。こういった疑問に答えます。...

看護師を辞めたいけどもう少しがんばりたい方へ【アクシデントを起こさないためにやるべこと】

看護師を辞めたい気持ちを振り払い、もう少しだけがんばるためには、アクシデントに対する向き合い方をかえるだけでなく「アクシデントを起こす回数を減らす」ことも重要になります。

なぜなら、アクシデントを起こす回数を減らすことができれば、メンタルが落ちる回数も減り、辞めたいと思う回数も減るから。

実際に私の場合は、以下のことをおこなうことで、アクシデントの回数を徐々に減らすことができました。

  • アクシデントに対して、必要以上に怯えないにする
  • アクシデントそのものでなく、得られた学びにフォーカスする

やるべきこと①「アクシデントに対して、必要以上に怯えないようにする」

なぜなら、アクシデントに対して必要以上に怯えてしまうと、「平常心を失い」できることもできなくなり、余計にミスをしやくすなってしまうから。

現実問題、アクシデントを完璧に防ぐことは不可能。

できることといえば、可能な限りアクシデントをゼロに近づけることです。

そのためには、アクシデントを必要以上に怯えず、常に平常心を保ち「今ある実力を最大限発揮する」ことが重要になります。

やるべきこと②「アクシデントそのものではなく、得られた学びにフォーカスする」

理由は、同じアクシデントを繰り返さないようにするためです。

具体的には、以下のことをおこないます。

  1. アクシデントを起こした事実を受け入れる
  2. アクシデントと真正面から向き合う
  3. なぜアクシデントを起こしてしまったのか徹底的に振り返る
  4. アクシデントを起こしてしまった原因・問題点などをみつけだす
  5. 見つけ出した原因・問題点から、同じアクシデントをおこない方法を考える
  6. 具体的な方法を書き出し、得られた学びを確認する

【限界】患者さんの命に関わるアクシデントを起こす前に看護師を辞めたい【まずは転職を検討しよう】

「もう限界…患者さんの命に関わるアクシデントを起こす前に、看護師を辞めた…」と苦しんでいるなら、まずは「看護師資格をいかした転職」を検討するのがいいです。

というのも、以下の職場なら、病棟勤務に比べて「命に関わる比重」が確実に減るから。

企業看護師 検診センター 献血センター
デイサービス 介護施設 訪問入浴
クリニック 保育園 看護学校の教員
コールセンター クリニカルスペシャリスト etc…

具体的な仕事内容については、以下の記事で解説しています。

看護師だけど、命に関わらない仕事をしたい…【結論:実現可能です】看護師だけど、命に関わらない仕事をしたい。どんな仕事があるか知りたい。また、どの仕事を選べばいいかしりたい。看護師として今後の生き方に悩んでいるので、実際に命に関わらない仕事をしている看護師の話を聞きたいです。こういった疑問に答えます。 ...