というか…看護師が医療以外に職場で働くことはできるの?
病院以外の職場への転職を考えているので、実際に男性看護師として病院以外に転職した人の話を聞きたいです。
こういった疑問に答えます。
現在は転職アドバイザーとして活動しています。
私自身、総合病院に10年勤務した後に、介護系への転職→起業→一般職への転職を経験してきました。
その結果、わかったのは病院以外でも男性看護師が働くことができる職場がたくさんあるということです。
今回はそんな私の実体験にもとづいて、男性看護師の働き方について解説します。
病院以外で男性看護師が働ける職場【たくさんあります】
結論として、病院以外でも男性看護師が資格を活かして働ける職場はたくさんあります。
具体的には、以下のとおり。
仕事内容 | |
企業の医務室 | 社員の健康管理など |
CRC(治験コーディネーター) | 治験業務全般のサポートなど |
CRA(臨床開発モニター) | 治験のモニタリングなど |
コールセンター | 医療機器・医薬品の問い合わせ、健康相談などの質問の受付 |
クリニカルスペシャリスト | 医療機器メーカーの営業担当者などのサポート |
デイサービス | 利用者の健康管理や日常生活のサポートなど |
特養・老健・老人ホーム | 入居者の健康管理や日常生活のサポートなど |
訪問入浴 | 利用者の健康管理、入浴介助など |
訪問看護 | 利用者の健康管理や医療的な処置など |
保育園 | 子供の健康管理や応急処置、保護者へのサポートなど |
乳児院 | 乳児の健康管理やオムツ交換、食事介助などのサポート |
児童養護施設 | 児童の健康管理や応急処置、養護面でのサポートなど |
大学の保健室 | 学生・教職員の健康管理や応急処置、検診案内・報告書の作成など |
看護師養成所の教員 | 学生への指導・教育をおこなう |
検診センター | 検診の介助や外来業務などをおこなう |
献血ルーム | 採血に関わる業務をおこなう |
美容クリニック | 美容に関わる背術や手術の介助、営業的な業務などをおこなう |
イベントナース | 病人やケガ人などへの処置・対応をおこなう |
ツアーナース | 修学旅行や社員旅行などに付き添い、健康管理や緊急時の対応などをおこなう |
上記のとおりで、病院以外にも男性看護師が働ける職場はたくさんあるんです。
というか、たくさんありすぎて、逆にどこに転職していいか悩んでしまったくらいです。
体験談:男性看護師の私が選んだ病院以外の職場
私の場合は、いろいろ調べて、いろいろ考えた結果、まずは介護系の職場に転職することにしました。
一番の理由は、転職の不安が少ないなと感じたから。
実際に私は、デイサービスや介護施設、訪問入浴などさまざまな介護系の職場を経験しましたが、想像どおり病院勤務と近い感じで働くことができました。
介護系の職場のメリット・デメリット【病院と比べて】
メリット・デメリットは、以下のとおり。
- 身体的・精神的な負担が減った
- 病院で培ったスキル・知識がかなり役立つ
- 夜勤なしで働くことができる
- 給料が下がる
メリット①「身体的・精神的な負担が減った」
理由は、生活のサポートがメインになったから。
デイサービスの場合
デイサービスは、基本的に自立している人がサービスを利用します。
そのため、看護師がおこなうのは、簡易的なバイタル測定や、簡単な処置など身体的・精神的負担が少ない処置がほとんどでした。
介護施設の場合
介護施設に関しても、基本的に生活のサポートがメインになるため、病院のような精神的に疲弊するような処置や業務はほぼほぼありませんでした。
もちろん、介護施設にも寝たきりの人がいるため、身体的な負担を強いられることはありますが、それでも病院に比べたらマシだなと思いながら仕事をしていました。
②メリット「病院で培ったスキル・知識がかなり役立つ」
理由は、治療以外の生活のサポートは、病院とほぼほぼ変わらないから。
たとえば、トイレ介助やお風呂介助、体位変換、バイタル測定、褥瘡処置、胃ろう管理などは、介護施設でも病院同様におこないます。
また、介護施設では、看護師が利用者の健康状態を把握して、緊急時の対応や往診の対応などをおこないます。
そういったさまざまな場面において、病院で培ったスキル・知識が大いに役立ちました。
メリット③「夜勤なしで働くことができる」
理由は、24時間看護師を常駐させている介護施設が少ないから。
実際、さまざまな介護系の求人をみましたが、看護師の場合、正社員でも夜勤なしのところが多かったです。
正直、このまま夜勤を続けていくのは、身体的・精神的にしんどいな〜と思っていたので、夜勤なしで仕事できるのは大きなメリットだなと感じていました。
ただ、その代償として、給料が下がってしまうというデメリットもありました。
デメリット①「給料が下がる」
具体的には、以下のとおり。
ここではわかりやすいように、平均年収で比べています。
平均年収 | |
病院 | 約470万円 |
介護施設 | 約370万円 |
デイサービス | 約350万円 |
上記のとおりで、平均年収で比べると、病院勤務と比べて給料がガクッと下がってしまいます。
個人的には、給料面を考えたときに、介護をメインに仕事をするのは少し厳しいかなと感じました。
男性看護師が病院以外に転職するときにするべきこと【自己分析です】
とくに、以下のような疑問があるなら、自己分析は必須になります。
病院以外にいろいろな職場があるのはわかったけど、どこに転職すればいいかわからない?
なぜなら、どこに転職すればいいかわからない…、という疑問を解決するためには、どう生きたいかを明確にすることが重要だからです。
よくある質問「自己分析はどうやっておこなえばいいの?」
無料で利用できるツールがあるので、まずはそれを利用すれば問題なし。
そのツールというのが、キャリアプラン作成補助シートです。
キャリアプラン作成補助シートには、自分の個性・性格や仕事を選ぶうえでのこだわり、自分の強み・弱み、将来取り組みたい仕事や働き方などに答える項目があります。
これらの項目を一つずつ答えていくことで、自己理解をおこなうことができ、最終的に「どう生きたか」を明確にすることができます。
【無料】キャリアプラン作成補助シートのダウンロード先
キャリアプラン作成補助シートは、厚生労働省のジョブカード制度の一つで、「ジョブカード制度総合サイト」から無料でダウンロードすることができます。
*参照:厚生労働省・ジョブカード制度総合サイト
体験談:私が自己分析をおこなった結果
実際に私の場合は、自己分析をすることで、以下のような答えがでました。
- どう生きたいか:組織に属すことなく働きたい
上記のように、自己分析をしても、具体的な転職場所が決まらないことも多々あります。
ただ、どう生きたいが明確になることで、転職活動の軸は決めることはできます。
私の場合は、以下のとおり。
- 転職活動の軸:看護師資格を活かして、組織に属さず働く方法をみつける
転職活動の軸が決まったら、とにかく行動するべし
なぜなら、行動することで、次に進むべき道がわかるから。
実際に行動するときには、超絶近い未来設定をおこない、小さなステップを積み重ねていくのがいいです。
超絶近い未来設定 | 実際の行動 | 行動の結果 | |
ステップ1 | 看護師としての可能性を探る | 他の医療施設で働く | 介護業界にも興味がでる |
ステップ2 | 介護で起業できるか探る | 介護現場で働く | 介護現場で知り合った人と起業の話が進む |
ステップ3 | 起業の経験を積む | 起業する | 自分が経営者にならないといけないとわかる |
ステップ4 | 一人起業の手段を探る | インターネットビジネスをはじめる | 経営者になるための勉強も必要だと知る |
ステップ5 | 経営者になるための勉強をする | 中小企業に就職する | バイト+インターネットビジネスで勉強中 |
当然ながら、どの未来設定を行うときにも「組織に属さず働く力を身につけるために行動する」という軸を最優先に意思決定を行ってきました。
その結果、最終的には一般職に転職することができました。
転職するときは転職サイトを利用するべし
なぜかというと、失敗しない転職をするためには、看護師の転職に精通した人のサポートが欠かせないと実感したからです。
実際に私も、転職サイトを利用することで、以下のようなサポートをしてもらいました。
ヒアリング | 希望に沿った求人の紹介 |
見学日・面接日の日程調整 | 面接対策 |
履歴書・職務経歴書の添削 | 条件面の交渉 |
私の場合は、転職について相談できる人が周りにいなかったため、転職エージェントにいろいろな相談ができたのもとても助かりました。
とくに、求人の探し方や求人の選び方に関しては、これまでの実績から具体的なアドバイスをもらうことができ、とてもためになりました。
転職サイトは「事前準備」をしてから利用するべし
ただ、転職サイトを利用してみてわかったのは「事前準備」が重要だということです。
なぜなら、なんの準備もなしに転職サイトを利用すると、求人探しが難航してしまうからです。
転職サイトに使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。
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