というか…本当に転職しても大丈夫?
できれば男性看護師を辞めて、他職種に転職したいけど可能ですか?
とはいえ…なにをしたらいいのかわからず悩んでいる。
これから転職を考えているので、同じ男性看護師で転職経験がある人の話を聞きたいです。
こういった疑問に答えます。
現在は転職アドバイザーとして活動しています。
私自身、複数回の転職経験がありますが、今でも転職してよかったと思っています。
病院を辞めた後は、介護系の職場で働いたり、起業をしたり、一般職で働いたりしてきました。
その結果、今では本当にやりたいことと、それを実現するための手段をみつけることができ、充実した毎日を過ごすことができています。
今回はそんな私の実体験にもとづいて、男性看護師の転職に関して解説します。
【実体験】男性看護師が転職するときにするべきこと【自己分析が必須】
転職をするときにするべきこと、それは「自己分析」です。
なぜ、自己分析が必須かというと、貴重な時間をムダにしないようにするため。
実際に私も、30歳を目前に自己分析をおこなったことで、その後の道筋がはっきりし、これまでとは比べものにならいくらい濃い時間を過ごすことができています。
今思えば、もっと早い段階で自己分析をおこなっていればよかった…と後悔しています。
自己分析をおこなうと、転職活動の軸が明確になる
理由は、以下のとおり。
- どう生きたいか、の答えがわかるようになる
- どう生きたいか、の答えが転職活動の軸になる
実際に私が自己分析をした結果は、以下のとおり。
- どう生きたいか:組織に属すことなく働きたい
- 転職活動の軸:看護師資格を活かして、組織に属さず働く方法をみつける
私の場合は、看護師資格を活かすという意味で、はじめは介護系の職場を転々としていました。
その後、ある職場で知り合った人と起業しましたが、理想とするものとは違い断念。
しかし、起業を経験したことで、組織に属さず働く方法をみつけることができました。
よくある質問「自己分析はどうやっておこなえばいいの?」
無料で利用できるツールがあるので、まずはそれを利用すれば問題なし。
そのツールというのが、キャリアプラン作成補助シートです。
キャリアプラン作成補助シートには、自分の個性・性格や仕事を選ぶうえでのこだわり、自分の強み・弱み、将来取り組みたい仕事や働き方などに答える項目があります。
これらの項目を一つずつ答えていくことで、自己理解をおこなうことができ、最終的に「どう生きたか」を明確にすることができます。
【無料】キャリアプラン作成補助シートのダウンロード先
キャリアプラン作成補助シートは、厚生労働省のジョブカード制度の一つで、「ジョブカード制度総合サイト」から無料でダウンロードすることができます。
*参照:厚生労働省・ジョブカード制度総合サイト
男性看護師が転職するときの流れ・注意点
自己分析する時間を含めて、6ヶ月前くらいから計画的にすすめたほうがいいです。
理由は、以下のとおり。
- 理想に一番近い転職先を見つけるため
- 無収入の期間をなくすため
理由①「理想に一番近い転職先を見つけるため」
経験上ですが、自分が理想とする転職先をみつけるってかなり大変です。
とくに、私の場合は、職場の雰囲気を知るために、実際に話を聞きに行っていたので余計に時間が必要でした。
そういった意味では、6ヶ月前でも時間が足りないくらいだと感じていました。
理由②「無収入の期間をなくすため」
というのも、無収入の期間というのは、精神衛生的によろしくないから。
とくに、私のように貯蓄があまりない人は、なおのことよろしくないです。
具体的には、心の余裕がなくなり、判断力が低下します。
私の場合は、そのせいで転職に失敗した経験があります。
そういった失敗をなくすためにも、計画的に転職活動をすすめて、無収入の期間をなくすことが大切です。
失敗しない転職をするコツ【転職サイトの利用がマスト】
失敗しない転職をするためには、計画的にすすめるだけでなく、転職サイトを利用するのも重要です。
なぜかというと、失敗しない転職をするためには、看護師の転職に精通した人のサポートが欠かせないと実感したから。
実際に私も、転職サイトを利用し、以下のようなサポートをしてもらいました。
ヒアリング | 希望に沿った求人の紹介 |
見学日・面接日の日程調整 | 面接対策 |
履歴書・職務経歴書の添削 | 条件面の交渉 |
私の場合は、転職について相談できる人が周りにいなかったため、転職エージェントにいろいろな相談ができたのもとても助かりました。
とくに、求人の探し方や求人の選び方に関しては、これまでの実績から具体的なアドバイスをもらうことができ、とてもためになりました。
転職サイトは「事前準備」をしてから利用するべし
ただ、転職サイトを利用してみてわかったのは「事前準備」が重要だということです。
なぜなら、なんの準備もなしに転職サイトを利用すると、求人探しが難航してしまうからです。
転職サイトの使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。
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男性看護師を辞めて他職種へ転職したい…【挑戦するべし】
自己分析の結果、看護師以外の仕事に転職したいとなったときは、迷わず挑戦するべきだと思います。
なぜなら、看護師を辞めるにしても、続けるにしても、看護師以外の世界を知ることは重要なことだから。
実際に私が看護師以外の仕事をして、痛感したのは、看護師という経験が一般社会ではまったく通用しないという現実でした。
とはいえ、そうした事実を知れたことは、今後の人生設計を築くという意味で、自分にとっては大きなプラスになりました。
看護師資格は、他職種へ転職するときの強みになる
理由は、以下のとおり。
- 失敗しても衣食住に困らない
- アルバイトから経験を積める
強み①「失敗しても衣食住に困らない」
個人的には、これが一番の強みだと思います。
なぜかというと、衣食住に困らないという事実があれば、いろいろなことに挑戦しやすくなるからです。
実際にみなさんご存知のマズローの欲求でも、生理的欲求と安全の欲求が満たされることで、社会的欲求というステージにすすむことができます。
- 生理的欲求:生命を維持したい
- 安全の欲求:身の安全を守りたい
- 社会的欲求:他者と関わりたい・集団に属したい
失敗しても衣食住に困らない理由
一番の理由は、今後も続く看護師不足。
実際に厚生労働省の看護職員需給見通しの今後の進め方について(案)の、看護職員確保対策についてでは以下のような明記があります。
社会保障・税一本改革の試算では、2025年に看護職員が約196〜約206万人も必要とされており、今後、仮に3万人/年のペースで増加しても、約3万人〜13万人分のギャップが生じるとされている。
このように看護師というのは、今後も多くの職場で必要とされ、仕事に困ることはないので、衣食住にも困ることがないといえます。
強み②「アルバイトから経験を積める」
というのも、年齢を重ねるほど、未経験の職場に正社員として入社するのは難しくなります。
実際、中途採用では、即戦力・貢献度など、これまで培った実績が重要となるため、希望する転職先にアピールする実績がないと、正社員での転職はかなり不利になります。
しかも、看護師の場合は、一般企業のルールすら知らない新卒のようなものなので、なおのこと正社員での入社が難しくなります。
【朗報】アルバイトからならハードルが下がる
理由は、正社員に比べて、採用コストや採用リスクが下がるから。
現実問題、アルバイトであれば、いつでも切ることができますし、低い時給で雇用することができます。
そういった状況で、看護師経験は大きな強みになります。
それは「派遣看護師+アルバイト」という形で働くことができるから。
派遣看護師なら時給2,000円越の職場で働くことが可能
具体的には、以下のとおり。
病院 | 1,800〜2,200円 |
検診センター | 1,600〜1,800円 |
保育園 | 1,500〜2,000円 |
特別養護老人ホーム | 1,500〜2,000円 |
有料老人ホーム | 2,000〜2,200円 |
デイサービス | 1,450〜2,000円 |
訪問入浴 | 1,580〜1,800円 |
コールセンター | 1,900〜2,000円 |
クリニック | 1,500〜2,000円 |
*2022年3月時点
参照:MC-ナースネット
たとえば、時給1,000円だけの仕事を20日おこなう場合…
月の収入は、約16万円になります。
1,000円/時間×8時間/日×20日/ヶ月=16万円
時給1,000円の仕事を10日、時給2,000円の仕事を10日でおこなう場合…
月の収入が約24万円になります。
「1,000円/時間×8時間/日×10日/ヶ月」+「2,000円/時間×8時間/日×10日/ヶ月」=24万円
ここでは、10日ずつに分けて計算していますが、月の収入をもう少し下げてもいいなら、看護師以外の仕事の比率をもう少し増やすこともできますよね。
こうやって徐々に看護師以外の仕事を増やして、他職種のスキル・知識を身につけることで、他職種に正社員として入社する確率をアップさせることができます。
経験者がオススメする派遣会社
なお派遣会社に登録するときは、実績があり求人数の多い大手の派遣会社を選ぶようにしましょう。
またより良い求人を探すためには、複数の派遣会社に登録して、なるべく多くの求人を比較検討することが重要です。
わたしが実際に利用してよかったオススメの派遣会社は、下記の3つ。どの派遣会社も実績があり求人数も豊富で、担当になってくれた方もとてもいい方でした。
派遣会社 | 求人数 |
MC-ナースネット | 約2,000件 |
看護のお仕事 | 約10,000件 |
ナースパワー | 約2,000件 |
看護師派遣ってどうなの?【メリットやオススメの派遣会社を紹介!】では、派遣看護師の具体的な働き方や、注意すべきこと、メリット・デメリットなどに関して解説しているので、参考にしてもらえれば幸いです。
迷っているなら行動するべし
時間は有限。
悩んでいる時間はもったないです。
少しでも転職しようか悩んでいるなら、行動するべしです。
ただ、闇雲に行動するのはNG。
しっかりと自己分析をおこない、どう生きたいかを明確にするようにしましょう。